photos by Takazawa Keisuke/text by Jimura Yunta
2025年11月16日(日)東京・後楽園ホールにて『プロフェッショナル修斗公式戦 2025 Vol.9』が開催された。
プロフェッショナル修斗公式戦 2025 Vol.9 試合リポート
[配信]ツイキャスプレミアPPV
▼第8試合 メインイベント 世界フライ級チャンピオンシップ 5分5R
〇関口祐冬(修斗GYM東京)王者・初防衛戦 17勝10敗6分
[3R4分44秒 リアネイキドチョーク]
×亮我(ゴンズジム)挑戦者・世界1位 9勝1敗2分
※亮我が世界フライ級新王者に
世界フライ級王者・関口祐冬(修斗GYM東京)が同級世界1位の亮我(ゴンズジム)との指名試合を行う。
亮我は神戸出身の27歳。スピードと殺傷能力の高い打撃を武器に2023年に新人王タイトルを獲得。翌年にインフィニティリーグにエントリーするもここで須藤晃大を相手に判定負けで自身初の黒星を喫し、準優勝という結果に。
その後、大竹陽、黒石大資、高岡宏気を相手に3連勝を飾りトップコンテンダーのポジションを獲得。今回のタイトルショットを掴み取った。26歳。
迎え撃つ27歳の世界王者の関口は、23年3月に新井丈に判定負け後、内藤頌貴、ヤックル真吾、石井逸人に勝利し、25年1月の前戦で安芸柊斗を4R リアネイキドチョークで極め、4連勝でフライ級暫定王者に。
5月に前王者・新井丈(和術慧舟會HEARTS)との「王座統一戦」が決定していながらも新井の負傷により中止に。王座返上で正規王者となった為、「初防衛に成功してからが本当のチャンピオン」との頑なな思いからベルトを腰に巻こうとはしない。
また近年、もう一つ驚くべき事実が関口の口から語られた。それは幼少の頃に生き別れとなった母親との再会だ。関口は初防衛戦となる今回、母親が来場してくれることを願っており、その為に心血を注ぎ世界王者にまで上り詰めた。果たして関口の思いは母に届くか。そして母の眼前でベルトを腰に巻くことが出来るのか。
最強の挑戦者・亮我を迎える関口祐冬の世界フライ級王座初防衛戦に注目だ。
亮我「関口選手が戦ってくださることに感謝して、リスペクトを持って、絶対僕は倒すんで。応援よろしくお願いします」
関口「自分まだ正規王者じゃないんで、しっかり勝って自分が正規王者になります。自分の修斗をしっかり──メインなんでね、メインに相応しい修斗らしい試合をするんで、亮我選手とだったらそれができると自分思ってます。しっかり自分の修斗見てください」
フライ級タイトルマッチ5分5R。
1R、両者オーソドックス。すぐに中央まで出た亮我に関口がタックル。ケージ際で片膝をついた亮我。関口がバックに回るが、亮我が反転して上を取った。フックガードを取る関口から、ハーフにしてヒジを入れる亮我。腰を引いて座った体勢から立とうとする関口だが、亮我はボディロックで腰をクラッチをして立たせない。
寝かせた亮我。関口が体を起こそうとするとバックに回ろうとする。金網に背中を預けてバックに回るのを防いだ関口だが、残り1分でハーフバックでに回った。関口は正対してガードを取る。亮我がインサイドガードで押さえ込んだ体勢で1R終了。
2R。詰める亮我に関口が左ミドルを入れた。亮我が間合いを詰めてタックルに。ケージに押し込む。押し込みながらヒジを入れる亮我に、関口は自ら腰を落とし引き込んだ。ガードを取った関口に密着してパウンドを入れる亮我。
スクランブルを狙う関口。上をキープする亮我だが、関口は腕十字を狙い、亮我がディフェンスしたところで立ち上がる。インロー、バックスピンキックを入れる関口。タックルで飛び込んだ関口。切った亮我。またバックスピンキックをボディに入れた関口。
亮我の右がヒット。一瞬動きが止まった関口だが、再びパンチで出る。亮我が前に出るタイミングでタックルに入った関口。ケージ際まで移動して立つ亮我だが、関口は立ち際にパンチを打ち込む。ケージに押し込む亮我に関口がバックヒジを放った。2R終了。
3R。今度は亮我がすぐにタックルに入った。テイクダウン。ガードで密着したままパンチを入れる。足を超えてパスを狙いながらパウンドを入れていくが、レフェリーからはアクションのコールがかかる。
ブレイク。飛びヒザを見せる関口。亮我がパンチで飛び込む。関口がタックルに入るが、切られてスリップした関口。そのままガードを取る。
亮我がパスを狙うと関口は亀に。左足をフックしてハーフバックの体勢。右足も入ってバックマウントに。前に落とそうとする関口だが、亮我が残り20秒でリアネイキドチョーク! 喉元に入り関口タップ!
3R4分44秒、リアネイキドチョークで亮我が一本勝ち。フライ級新王者に。
マイクを取った亮我は「関口選手、戦ってくださってありがとうございます。このベルトが取れたのも、ゴンズジムのみなさんのおかげです。先生(ゴンズジムの北川代表)がいたから、修斗のチャンピオンになることができました。ありがとうございます。これからもっともっと上まで行くんで、みなさん応援よろしくお願いします」と、声をつまらせながらコメントした。
































