撮影/安村発
SHOOT BOXING 2025 act.5
2025年10月11日(土)東京・後楽園ホール
※U-NEXTにてLIVE配信
▼第10試合 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
〇海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※30-29×3
×ペットマイ・スィアダム.ムーパーラー(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級1位)

SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座、RISEミドル級王座を奪取した。2022年6月の『THE MATCH 2022』では野杁正明をも破っている。

驚異の18連勝をマークしていたが、8月のGLORYで世界王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。その後は連勝で再び勢いに乗ったが、2024年2月に元ONE世界王者ペットモラコットに惜敗。4月のダイレクトリマッチでリベンジを果たした。ベスタティへのリベンジ&GLORY世界王座奪取を目標に掲げ、GLORYのランカーを相手に4連勝をかざっていたが、2025年5月の『ONE Friday Fights』でモハメド・シアサラニに判定負け。6月にはGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールに判定負けとキャリア初の連敗を喫した。戦績は59勝(26KO)9敗1無効試合。

今回が再起戦となる海人と対戦するペットマイは100戦近いキャリアを持ち、現在はRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場にする26歳の元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級のトップランカー。パンチとヒジでガンガン前に出る好戦的なファイトスタイルで多くのファイターをマットに沈めてきたという。2024年2月の『RWS JAPAN』に初来日、MIKE JOEに判定3-0(30-27×3)で完勝している。

1R、海人はジャブを突いての右カーフを積極的に蹴っていく。ペットマイは右ストレートから右ハイも海人はかわす。海人がロープを背負わせてのワンツー・左ボディ、ヒザ。

海人が右カーフを蹴ると、左フックをリターンするペットマイ。強い右カーフを決めていく海人は、それをフェイントに左ヒザを突き刺す。サウスポーになる海人は左インローを連打していき、左ヒザを突き上げる。

2R、海人の右ストレートに前蹴りを返して尻もちをつかせるペットマイ。前に出る海人に左右ボディを打つ。ロープを背負うペットマイだが海人を前蹴り連打で遠ざけ、カーフを足を上げてディフェンス。

ペットマイの右ミドルをキャッチした海人は組んでペットマイの顔を押す。離れると右カーフ、ペットマイの左ミドルをキャッチしての右軸足蹴り。ディフェンシブなペットマイに海人が攻めあぐねるラウンドに。

3R、海人が前へ出て右カーフを蹴っていき、ミドルをキャッチすると右ストレート。距離を詰める海人に右ミドルを蹴り、近付くと組んでしまうペットマイ。蹴って組むペットマイに海人は攻めあぐねる。右カーフ、右ボディから海人は蹴り足をキャッチされると回転蹴りを放つ。

ジャブから追い詰めて左ボディ、さらに左ボディで畳みかける海人だがペットマイは組み付く。海人は右ストレートを放つがやはり組み付かれ、試合終了。判定3-0で海人が再起戦で勝利した。

海人はマイクを持つと「お久しぶりです、海人です。とりあえず、ですけれど勝ててホッとしています。今、自分が自信を持って言えることは世界最強になれるのは自分だと言えます。いろいろな団体で70kgが盛り上がっていますが、僕がそっちに行って必ず70kg世界最強を証明します。これからもよろしくお願いします」と、ここから再び最強を目指して戦っていくと語った。

試合後、海人は「1、2Rもしっかり効かせられたし、3Rもダメージは与えられていたんですが、その後にひっつかれたりすると離れてかわしてカウンターを狙っていく技術も必要だと思いました。とりあえずホッとしています。2回負けていろいろ考えて、とにかく勝たないといけないので勝ちにつながったし、これからの試合も勝って、どう強さを見せていくかをこれから期待してもらいたいです」との感想を語り、11月の40周年記念大会出場は「そこに関しては相手次第。せっかく大きな大会でいろいろな大会もあって、40周年大会にメインとして立つにはそれなりの相手を用意して欲しいなって感じです」と、強敵との対戦を強く望んだ。



