ムエタイ
レポート

【RWS】吉成名高が過去最強の敵からダウンを奪い、相手に1ポイントも与えず大差判定勝ちで王座統一。伊藤紗弥がKO勝ち、永澤・JOE・重森・馬渡・レンタが立て続けに敗れる。老沼隆斗がアピデートに見事KO勝ち

2024/02/12 15:02

▼ミドル級 3分3R
○ペッチマイ・シアダムムーパラーラジャムダン(タイ)
[判定3-0] ※30-27×3
×MIKE JOE(フィリピン)


 JOEはアマチュアボクシングからキックボクシングに転向し、MMAにも挑戦した184cmの長身選手。2020年8月のKrush、2021年3月のK-1で共に勝利を収めている。2021年12月のBOMでクリスチャン・ジョセフを5Rに左ボディでKOし、第4代Bigbangスーパー・ウェルター級王座に続きWMCインターコンチネンタル・ミドル級王座を獲得すると、2022年9月には喜多村誠をTKOに破りWPMFインターナショナル・ミドル級王座も獲得して三冠王となった。2023年4月にはBOMミドル級王者決定戦に臨んだが、ヨックペットに判定負け。6月の「K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント」では1回戦で優勝候補のムスタファ・ハイダを苦しめたが判定2-0で敗れた。


 中川代表は「ペッチマイはミドル級で一番強い。ラジャのベルトに最も近い選手」と評している。プロボクシングWBAのアジア王座も持っているという。


 1R、サウスポーのJOEはジャブと左ロー、ペッチマイは右ローを蹴っていく。両者とも手数が少なく、レフェリーから注意を受ける。JOEが右ボディストレートを打つとペッチマイが右ミドル、それをキャッチしたJOEが足払いで転倒させる。JOEは右ローを蹴ろうとするが空振りが目立つ。逆にペッチマイは右ミドルを当てる。OPスコアは10-9×3でペッチマイ。


 2Rが始まるとペッチマイがいきなり距離を詰めて右ヒジの連打。JOEにロープを背負わせると左右のヒジ、左ミドル。JOEは攻めようとするが先にペッチマイが攻撃するため後手に回る。JOEの右ストレートをかわしたペッチマイが右ヒジを強打。パンチの空振りが目だつJOEにペッチマイはジャンプしてのヒジを打ち下ろす余裕。前に出ようとするJOEへペッチマイが右ミドル2連発。OPスコアは10-9×3でまたもペッチマイ。


 3Rも開始から右ヒジで襲い掛かるペッチマイ。JOEの左ストレートを空振りさせ、思い切りヒジを振って来る。JOEの右ローを空振りさせると右ミドルを2発入れるペッチマイ。JOEはペッチマイのミドルをキャッチするが、蹴られているため相手の優勢は変わらない。流し気味のペッチマイだが右ミドルを蹴り、右ヒジも繰り出す。JOEは前へ出るが手を出す前に右ミドルを蹴られて終了。


 判定3-0のフルマークでペッチマイが勝利。タイチームが2勝1敗でリードとなった。

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