シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人敗れる!ケールのハリケーン連打を止められず初の連敗を喫す、山田虎矢太が魁斗を一撃で倒す

2025/06/22 21:06
SHOOT BOXING 2025 act.32025年6月22日(日)東京・後楽園ホール※U-NEXT配信▼メインイベント 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R×海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者)判定0-3 ※28-30×2、29-30〇エンリコ・ケール(ドイツ/GLORY世界ライト級1位) SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座、RISEミドル級王座を奪取した。2022年6月の『THE MATCH 2022』では野杁正明をも破っている。 驚異の18連勝をマークしていたが、8月のGLORYで世界王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。その後は連勝で再び勢いに乗ったが、2024年2月に元ONE世界王者ペットモラコットに惜敗。4月のダイレクトリマッチでリベンジを果たした。ベスタティへのリベンジ&GLORY世界王座奪取を目標に掲げ、6月に元GLORY世界ライト級9位アルマン・ハンバリアンを2RでTKO、8月に6位ラゴミール・ペトロフをKO、10月には初代GLORYライト級王者ダビッド・キリアに判定勝ち、12月に3位ゲリック・ビレットに判定勝ちと連勝をかざっていたが、2025年5月の『ONE Friday Fights』でモハメド・シアサラニに判定負け。戦績は59勝(26KO)8敗1無効試合。  ケールは2013年6月にMixFightフルムエタイミドル級世界王座(-72.5kg)とISKAオリエンタルルールミドル級世界王座(-75kg)を獲得し、2014年にはK-1 GLOBAL主催のK-1 WORLD MAX CHAMPIONSHIPトーナメントで優勝を果たした。決勝ではブアカーオ・バンチャメークと対戦し、3Rが終わって延長戦の前にブアカーオが棄権しての勝利を収めている。  2019年1月からは『ONE』に参戦し、フェザー級キックボクシング・ワールドグランプリにも出場したが準々決勝でジャバル・アスケロフに敗退。ダビット・キリアとタイフン・オズカンに連敗を喫し、ONEを離脱。2021年4月、チンギス・アラゾフにスプリット判定ながら勝利した。2023年5月のGLORYでゲリック・ビレットに判定勝ち、12月にアルマン・ハンバリアンを左ミドルキックで戦闘不可能に追い込みTKO勝ちすると、2024年3月に王者ベスタティに挑戦も判定負けを喫した。戦績は53勝(31KO)18敗2分。  ジョルジオ・ペトロシアン、シッティチャイ、ヨードセングライなど70kg級で最強と呼ばれた男たちと拳を交えてきた歴戦の勇者だ。  1R、いきなりケールが接近して左右のボディ、左インロー。海人も右インローを蹴って右ストレート。ケールは組むと首相撲からのヒザ蹴り。左インローから左ストレート、海人に前蹴りを蹴られるとヒザ蹴りとケールは至近距離での攻撃が止まらない。  海人は強い右インロー。海人の右ボディストレートにケールが左フックを合わせる。ケールはスーパーマンパンチ、後ろ蹴りと派手な技。ケールは組んでもすぐにヒザを連打する。  2Rも接近するケールを海人は逆に首相撲からヒザ。ケールはショートの連打、海人はヒザで応戦。パンチとロー、一度離れて左ストレートから入って組んでのヒザを蹴るケール。海人は右インカーフを3連打する。  ケールは左ミドルを蹴ると同時に左ストレート、ケールの攻撃を海人がテンカオで止める。ケールがワンツーとミドル、海人のワンツーにケールが左フックを返す。  3R、ワンツーの打ち合いで海人が右ストレートをヒットさせるが、すぐにケールが左フックを返す。海人が右の三日月を突き刺すがケールは止まらずカーフを蹴ってワンツー。パンチを打ってヒザを蹴り、組み付くケール。  海人は右ロー、ケールは左ストレート。またも右の三日月をヒットさせる海人だが、ケールのワンツーをもらう。ケールの左右ボディには海人が顔面の連打で応戦。海人がテンカオ、右ストレートをヒットさせるとケールが右ストレートを返す。  右インロー、右ストレート、ヒザに下がったケールだが、再びワンツーで前へ出てくる。ここでケールは勝利を確信したのか、手を止めて見栄を切るようにポーズをとった。  判定は3-0でケールが勝利。海人は70戦目にしてプロ初の連敗を喫した。 [nextpage] ▼セミファイナル 57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)TKO 1R終了時 ※セコンドからのタオル投入×魁斗(立志會館/SB日本フェザー級2位、HOOST CUP日本フェザー級王者) 山田ツインズの弟・虎矢太は昨年3月にプロキャリア初の敗北を喫して以降、適正階級であるフェザー級に階級を上げ10月には上位ランカーの内藤凌太を撃破。12月にはONEからの刺客シッティチャイ・ソー・デチャパンを1RTKOで葬り3連勝を飾っていたが、2025年2月の前戦で川上叶に2度のダウンを奪われる完敗を喫した。戦績は16勝(11KO)2敗。 魁斗は“西の天才”と評されているシュートボクシングのテクニシャン。2020年11月に兼田将暉にRKSスーパーフェザー級タイトルマッチで勝利、2021年7月にはRISEの門口佳佑からも勝利を奪った。同年10月にHOOST CUP日本フェザー級王座を獲得すると、RISEで梅井泰成、安本晴翔をも破り2023年10月に門口とRISEフェザー級タイトルマッチで再戦したが判定で敗れた。元Krush王者の新美貴士とはドロー。2024年6月に『ONE Friday Fights』に初参戦するとラン・シャンテンに完勝を収め、2024年8月のSBではRISEフェザー級4位の平野凌我に大差の判定勝ち。2025年4月、アンゲロス・ヤクミスにも完勝して戦績を17勝(1KO)4敗1分とした。  1R、サウスポーの魁斗がジャブ、山田は右ミドルを2発蹴る。インローの蹴り合いから魁斗が左ストレートで飛び込んでの右ロー。前に出てくる山田に魁斗が左ストレート、右フックを回り込みながら打つ。山田は左右の連打。  山田は右インローを連打して右ボディストレート。迎え撃つ魁斗が左ストレート。距離を詰めてフックを打って行く山田。ロープを背負う魁斗に山田が右ストレートを打ち込む。回り込んで離れる魁斗がジャブ。山田は組んで崩し倒す。  山田の右カーフに魁斗がワンツー、山田が前へ出てくると魁斗がジャブを打って離れていく。しかし、山田は距離を詰めて左右フック。前蹴りで離そうとする魁斗。山田はジャブで距離を詰めていくと右フックから左ボディ、魁斗が右ストレートを返してきたところへ右フックのカウンター。  大の字になってダウンする魁斗。立ち上がろうとするも身体が言うことを聞かず、魁斗のセコンドからタオルが舞った。  TKO勝ちで復活を果たした山田は「魁斗選手ありがとうございます。魁斗選手はSBだけじゃなく他団体でも結果を出している選手で、自分自身本当に緊張してここまで頑張って練習してきて前回より強くなる姿を見せられたと思います。魁斗選手のおかげです。ありがとうございます。  そして前回負けての再起戦だったんですけれど、負けると自信がなくなって自分ってそんなに強くないんじゃないかって自信がなくなることが多かったんですけれど、こうしてまた練習を頑張って勝つ姿をお見せ出来たのはいつも応援してくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。  そして今回、11月に開催されるSBの世界トーナメントS-cupに向けての査定試合ということで自分は小さいころからS-cupでチャンピオンになることを夢見て頑張ってきました。おもちゃでS-cupのベルトを作って彪太朗と遊んだりしたのも、今でも鮮明に覚えています。そんなS-cupが今年フェザー級で開催されるってことで自分がS-cupで活躍する姿を皆さんに必ずお見せしたいですし、それに向けて必死に頑張って練習してきたのでこうやって勝つ姿を皆さんにお届けできて良かったです。  彪太朗と2人で必ずS-cupで世界最高の戦いを皆さんにお届けするので、皆さんこれからも楽しみにしていてください。そして、調子にのってると言われるかもしれませんが、ベストアート賞100万円は僕で決まりでしょう!」とアピール。彪太朗と2人で写真に収まった。 [nextpage] ▼第8試合 57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R×植山征紀(ONE LIFE/SB日本フェザー級4位)KO 延長R 2分22秒〇牧野騎士(FASCINATE FIGHT TEAM) ▼第7試合 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz)判定3-0 ※30-28×2、29-28×竜也(CRISS-CROSS) ▼第6試合 70.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R×RYOTARO(龍生塾)KO 1R 2分57秒〇高橋幸光(飯伏プロレス研究所) ▼第5試合 55.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇笠原直希(シーザージム)延長3R 判定3-0×オートー・ノーナクシン(タイ) ▼第4試合 66.0kg契約 エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R〇村田聖明(シーザージム)判定3-0 ※30-26×2、30-27×恵真(リバーサルジム立川ALPHA) ▼第3試合 65.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R〇樋沼朝光(RIKI GYM)TKO 1R 2分53秒 ※レフェリーストップ×奥田啓介(ANIMAL☆PLANET/BLUE DOG GYM) ▼第2試合 51.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり〇片山 魁(TEAM FOREST)判定2-0 ※30-29、30-30、30-28×コウシ・ノーナクシン(ウォーワンチャイプロモーション) ▼第1試合 66.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R×野口貴大(シーザージム新小岩)延長R 判定3-0 ※10-8×3〇庄司啓馬(TEAM TEPPEN) ▼オープニングファイト 55.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R 〇鈴木 颯(TEAM FOREST)TKO 1R 1分16秒 ※レフェリーストップ×山口隆弥(AFC)
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