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【UFC】平良達郎が体重超過のベルガラに一本勝ち! オクタゴン連勝で「僕が日本人初のUFCチャンピオンになります。チャンピオンになるまで負けません」

2022/10/16 06:10
 2022年10月15日(日本時間16日)米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Grasso vs. Araujo』(UFCVegas62)が開催された(※「いかに平良達郎は5万ドルのパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得したのか?」)。  第2試合には、MMA11連勝中の日本の平良達郎(Theパラエストラ沖縄)が出場。22歳の平良は、第8代修斗世界フライ級王者からUFCに参戦。2022年5月にカルロス・カンデラリオ(米国)を判定で下し、UFCデビュー戦を白星で飾っている。  対するベルガラは、31歳の元Fury FCフライ級王者。2021年9月のUFC登竜門大会「ダナ・ホワイト コンテンダーシリーズ」で、ブルーノ・コレアと対戦し、ボディへのヒザ蹴りでを1R KO勝利し、UFCとの契約を勝ち取った。  2021年11月のオクタゴンデビュー戦では、オデー・オズボーンに判定負けを喫したが、2022年5月の『UFC274』でクレイドソン・ロドリゲスをスプリット判定で下し、初勝利を飾っている。  ベルガラ(米国)が前日計量で、129ポンド(58.51kg)と、1ポンドオーバー規約からさらに3ポンド(約1.36kg)の体重超過。平良が試合を希望したため、ベルガラが平良にファイトマネーの30%を支払うことで、試合は行われることとなった。 ▼フライ級→キャッチウェイト129ポンド契約 5分3R〇平良達郎(日本)12勝0敗(UFC2勝0敗)126lbs/57.15kg[2R 4分19秒 腕十字]×C.J.ベルガラ(米国)10勝4敗(UFC1勝2敗)129lbs/58.51kg ※体重超過※ベルガラは規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手の平良に報奨金の30%を支払う。  セコンドには松根良太Theパラエストラ沖縄代表と、パラエストラ千葉の岡田遼がつく。コールに表情を変えない平良。  ともにオーソドックス構えから。中央に出るベルガラは左ジャブで金網に平良を詰めるが、サークリングする平良は左ミドル。ベルガラの詰めにヒザ。さらに左右を当てて、ダブルレッグからボディロックで持ち上げテイクダウン!  そのままサイドを奪うとマウントを狙う。そこを跳ね上げるベルガラに上四方に移行する平良にセンタク挟みで頭を挟むベルガラ。すぐに頭を抜く平良はハーフの中に入り、右脇を差してマウントも、そこにブリッジを合わせたベルガラは立ち上がる。  右ハイからなおもダブルレッグに入る平良。ボディロックから後方に崩してテイクダウン! ここもサイドを奪う平良は脇にヒジ打ち。左で差すベルガラはブリッジでまたもスイープ! そのまま左脇を上げて肩固め狙いも浅い。  腕を戻した平良がシングルレッグで立ち上がり右の蹴りを出したところでブザー。  2R、先に中央に出て右を伸ばす平良。右カーフキックを効かせる。左を打つベルガラ。距離で外す平良は右から左を振り、低いシングルレッグ。ここは切られると、右ヒザを打ってから組みに。ここも切るベルガラ。平良はまだ間合いが遠いか。  近づきヒザ蹴り、足を取りに行く平良だがベルガラは切る。さらにヒザ着きのシングルレッグからドライブ。その際で片足立ちのベルガラから右を受けるが、押し込みバックテイクは平良!   左足をかけて引き込む平良は、すぐにバックから4の字ロックすると左腕でリアネイキドチョークへ。いったん喉下を右腕に変えて、さらに左腕に戻してパームトゥパームでの組みに。さらに組み手を変えると後ろ手を掴んで極めさせないベルガラ。左腕をベルガラの肩を抱いて絞めようとする平良。平良の長身で頭の位置が高いか。  残り50秒、左腕を掴んだ平良は、足の4の字ロックを外して腕十字に切り替え、立ち上がるベルガラにうつ伏せになって極めた。2R、残り41秒でタップを奪った平良は、ガッツポーズして小躍り。松根代表とがっちりハグをかわした  2R、4分19秒、6度目の一本勝ちを決めた平良は、「アイム・ハッピー・サンキュー! アイム・スーパー・ハッピー! この試合に向けて、デビュー戦から5カ月間で成長した姿を見せられるように、そんだけやってきました。(グラウンドは狙っていた?)相手がすごいタフな選手だったので(相手が)苦手な部分の寝技で削ろうと思ってました。(日本人王者がいないフライ級で戦うことはどれだけ重要?)僕が日本人の……口が乾燥している(苦笑)、僕が日本人初のUFCチャンピオンになります。チャンピオンになるまで負けません」と力強く王座獲りを宣言。最後にカメラに向かって「早起きしてくれてありがとう!」と笑顔で語った。
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