撮影/安村発
SHOOT BOXING 2025 act.2
2025年4月12日(土)東京・後楽園ホール
※U-NEXTでLIVE配信
▼第12試合 SB日本フェザー級タイトルマッチ 57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
〇山田彪太朗(シーザージム/王者)
判定2-0 ※50-48、49-49、49-48
×川上 叶(龍生塾/挑戦者・同級1位)
※山田が初防衛に成功。
山田ツインズの兄・彪太朗は2019年8月にプロデビューすると4連勝(無効試合を挟む)を飾ったが、2021年4月に翔に初黒星を付けられた。2022年11月の次期挑戦者決定トーナメントで優勝。12月のRISEとの対抗戦で門口佳佑戦に逆転負けを喫したが、2023年4月に川上叶に勝利してSB日本フェザー級王者となった。
その後はムエタイを相手に3連勝。2024年4月にKNOCK OUTからの刺客・栗秋祥梧に判定勝ち。6月のKNOCK OUTでの龍聖戦前に指を切断しかけるほどの重傷を負って欠場したが、10月に一仁を初回KOして再起。12月はカオムーカイに判定勝ち、2025年2月にルエル・カタランをKOして戦績を19勝(7KO)3敗1無効試合とした。
川上は2016年8月にデビュー。2019年11月に初代SB日本バンタム級王座決定戦を制して王座に就くと、2022年4月には同フェザー級王座決定戦にも勝利して2階級制覇を達成。RISEにも参戦して安本晴翔、京谷祐希に勝利し、2023年4月に山田彪太朗に敗れ王座を失うも、12月にはK-1で斗麗からも勝利して実力を証明した。2025年2月には彪太朗の弟・虎矢太から勝利を奪って戦績を14勝(5KO)8敗とした。
両者はこれまで2度戦い、2021年12月に川上が延長戦の末に判定勝ち、2023年4月は山田が5R判定でリベンジしている。今回が決着戦。
1R、サウスポーの川上が右ローで先制、山田は右インロー。川上が左インローからの左ボディストレート、山田は徹底して右インローを蹴っていく。山田が右で入ってくるところに、同時に入って右フックを打つ川上。これを徹底して川上は行う。終盤にはそこから左フックも返す川上。オープンスコアは10-10×3。
2Rも右インローを蹴っていく山田。その山田の右のパンチには必ず右フックを合わせに行く川上。川上はしきりに右フックを打つが、山田の左手のガードは堅い。右ボディストレートを打つ山田は右インローにつなげる。
3R、川上の左ハイが山田のガードの上から強く当たる。続く左ヒジで山田は右目上をカットして大流血。チャンスと見た川上はパンチで攻める。ここでドクターチェック。再開後、山田は右手のガードを上げ、右ストレートからのパンチで猛攻を見せる。川上は左ストレート、山田の左右へ回り込んでバックを奪うような動きを見せる。山田の右ストレートに川上は左フック、回り込んでまた左フック。山田はパンチで攻め込んでいくが、川上は山田の脇を潜るようにして回り込んでいく。OPスコアは10-9×2が川上。
4R、川上は回り込みながらの左右フック、山田はワンツーを打って前へ出る。蹴りは当たる山田だが、なかなかパンチを当てることが出来ない。前へ出て攻める山田に川上は右フックを打って回り込む。山田は突進を空回りさせられている状態だが、攻める姿勢がどう評価されるか。
5Rも前に出てパンチを打ちに行く山田。川上はかわしてバックへ回るとスリーパーを狙ったがこれはかわされた。山田が左フック、左ボディ、ジャブ。山田の左ボディが当たり始める。さらに右ストレートも。投げをうつ山田だがこれは不発。前へ出てガムシャラに右ストレートを打ちに行く山田に川上は回り込むが山田の3連打がヒット。川上のパンチをダッキングでかわしてヒットを奪う山田。最後は山田のパンチのヒットが目立った。
判定は2-0で山田が接戦を制して初防衛に成功。川上にも拍手が送られ、シーザー武志会長はリングを降りた川上を呼び戻すと両者の手を挙げた。
山田はマイクを持つと「川上選手と3度目の対決ということで、自分は川上選手に勝ってから8連勝してこのベルトの価値を高めてきたつもりでしたが、やっぱり川上選手は強くて、ハイキックで切れた時はヤバい、負けるかもと思ったんですが、皆さんのおかげで戦い抜くことが出来ました。ありがとうございました。KOで勝つために練習してきましたが、ギリギリの判定になってしまって反省が残る選手ですが、世界一になるために頑張っています。11月にフェザー級で世界トーナメントが決定しました。自分はもちろん日本代表で出るだろうし、本当の世界一を証明する戦いをしたいと思います。そのために全力で走り抜けます。山田ツインズが世界一になるため頑張ってきたので、その夢を諦めていません。山田ツインズに注目してもらえたら嬉しいです」と一気に語った。