SHOOT BOXING 2025 act.12025年2月8日(土)東京・後楽園ホール※U-NEXTにてLIVE配信
▼メインイベント(第11試合) 59.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級王者)KO 2R 1分27秒 ※3ノックダウン×ルエル・カタラン(フィリピン/カタラン・ファイティング・システムMMA&フィットネスジム)
山田ツインズの兄・彪太朗は2019年8月にプロデビューすると4連勝(無効試合を挟む)を飾ったが、2021年4月に翔に初黒星を付けられた。2022年11月の次期挑戦者決定トーナメントで優勝。12月のRISEとの対抗戦で門口佳佑戦に逆転負けを喫したが、2023年4月に川上叶に勝利してSB日本フェザー級王者となった。その後はムエタイを相手に3連勝。2024年4月にKNOCK OUTからの刺客・栗秋祥梧に判定勝ち。6月のKNOCK OUTでの龍聖戦前に指を切断しかけるほどの重傷を負って欠場したが、10月に一仁を初回KOして再起。12月はカオムーカイに判定勝ちし、戦績を18勝(6KO)3敗1無効試合とした。
"The Wushu"(武術=散打)の異名を持つルエルはフィリピンの農家で12人兄弟の1人として育てられ、兄のレネはONE世界タイトル挑戦経験があり、自身もONEのMMAトップ戦線でキャリアを重ねてきた実力者。アレックス・シルバらと対戦経験がある。現MMA戦績は5勝8敗だが、現在『URDD』などで3連勝中。兄弟で立ち上げた『カタラン・ファイティング・システムMMA&フィットネスジム』でハードなトレーニングに励み、今回SB初上陸を果たす。
1R、カタランの左ミドルに右フックを上手く合わせた山田。すかさず投げも狙ったがこれは不発。カタランが右フックを打つと、それをブロックしてすぐに左フックを打ち返す山田。ロープに詰めると必殺の左ボディ。ジャブで下がらせるとカタランは組んで投げを狙うが、山田が防御。山田が前へ詰めて左右のボディ、身体を丸めたところへヒザを2発突き上げてダウンを奪う。
2R、山田が左ミドル、カタランも左ミドルを蹴り返してくると打ち合いとなり、カタランが組んできたところへ左ヒザをボディへ突き刺してダウンを奪う。さらに右ミドル、右ボディ、右ヒザとボディを攻める山田。カタランは胴に組み付いていくが投げるには至らず、倒れたところでダウンが宣告される。
最後は山田の左フックで座り込んだカタラン。まだ戦えそうではあったが、様子を見たレフェリーが3度目のダウンを宣告し、山田のKO勝ちとなった。
山田はマイクを持つと「この一戦を通して成長できたと思います。ひとつ前の試合で虎矢太が負けてしまってプレッシャーがあったけれど、山田ツインズはこんなもんじゃありません。SBが最強、フェザー級は自分が最強だと思っているので、年末の大会でS-cupを僕の階級で開いてくれたら嬉しいです。まだS-cupは早いよと言われるかもしれないですが、この1年でやった方がいいと言わせます」と、11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催が決定した「シュートボクシング40周年記念大会」でフェザー級のS-cupを開催して欲しいとアピールした。
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▼セミファイナル(第10試合) 57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R×山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)判定0-3 ※26-29×3〇川上 叶(龍生塾/SB日本フェザー級1位)
山田ツインズの弟・虎矢太は昨年3月にプロキャリア初の敗北を喫して以降、適正階級であるフェザー級に階級を上げ10月には上位ランカーの内藤凌太を撃破。12月の前戦ではONEからの刺客シッティチャイ・ソー・デチャパンを1RTKOで葬り、現在3連勝と好調を維持する。
対する川上は一昨年4月に虎矢太の兄・彪太朗に敗れSB日本フェザー級王座から陥落後、RISE、K-1、KNOCK OUTと他団体のリングでトップクラスの選手と鎬を削り、持ち味のテクニシャンぶりを見せ付けた。昨年4月の龍聖との一戦から試合から遠ざかっていたが、約9カ月ぶりの復帰を果たす。
1R、サウスポーの川上は左ミドルと左インロー、山田も右ローを蹴り返す。山田が至近距離でバックハンドブローを放ったところで、空振りさせた川上が左ストレートを打ってダウンを奪う。立ち上がった山田は前へ出ていき、距離を詰めるが川上が先手を取って右フック、左ストレートをヒットさせる。山田が距離を詰めて左右フックを打つと、川上はステップで回り込みながら舌を出して余裕の表情に。
2R、距離を詰めていく山田だが、川上が右フックからの左ストレートでダウンを追加。川上は左インローを蹴り、パンチを打って前へ出てくる山田をステップで右へ回り込んでかわす。右へ回り込む川上の左があまり見えていない様子の山田。左ボディ、左フックで攻める山田に川上も打ち合うが、山田に距離を詰められてロープを背負う。
3R、川上は左ミドルハイを多用、山田のバックを奪って投げを狙おうとする。山田の連打に左ストレートを返す川上。左オーバーハンド、右のジャブも当てる。山田が細かい連打からの右フックをヒットさせ、川上が腰に組み付く。チャンスを迎えた山田だが、川上は組んで投げの体勢になりこのピンチを凌いだ。
判定は2度のダウンを奪った川上の大差判定勝ち。「今回1年ぶりで試合組んでもらってありがとうございます。僕の練習のモチベーションが上がったし、この期間で僕を強くしてくれて感謝しています。ほんまに勝ったのは皆さんのおかげです。今後の展望ですが僕、シュートボクサーで一番強いと思っているので、負けてしまったりいろいろあったけれどこれから他団体の強いヤツを倒していく。あと、弟がやられて黙ってるお兄ちゃんじゃないだろうし、お兄ちゃんが挑戦者に指名してくれることを信じています。また試合組んでください」と、他団体との戦いと山田兄とのリベンジマッチをアピールした。
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▼第9試合 SB日本スーパーウェルター級王座決定戦 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R〇都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz/同級1位)判定2-0 ※50-48×2、49-49×RYOTARO(龍生塾/同級2位)※都木が新王座に就く。
都木は極真空手をベースとする蹴り技を武器にキックボクシング転向後はキャリアを重ね、2023年9月にSB初参戦。いきなりトップランカーの村田義光を破るアップセットを起こす。前回12月GROUND ZEROでのピラポン・ノーナクシン戦でも危なげなく勝利しSBで負けなしの6連勝中。
対するRYOTAROは強打を武器に、ホーストカップなど関西のリングで戦績を重ね、緑川創、小原俊之といった70kgの日本トップクラスの選手から勝利している実力者。昨年、龍生塾に移籍し、SB初参戦となる9月の風間大輝戦では3度のダウンを奪って大差の判定勝ちを収めてインパクトを残した。現在3連勝中。
都木とRYOTAROは今年2月のシリーズ開幕戦で対戦しており、その時は都木が1Rに首投げでシュートポイントを奪い、蹴り技主体の攻めで判定勝ちを収めている。
1R、いきなり前蹴りでRYOTAROを転倒させる都木。スイッチしての左ミドル、オーソドックスに戻っての右ローから右オーバーハンド。RYOTAROが前へ来るところにタイミングよく左ミドルも当てる。RYOTAROはジャブを突いて距離を詰めていくが、都木の蹴りでパンチの距離に長くはいられない。前蹴りから入り込んでフックを見舞うRYOTARO。
2R、RYOTAROは左右フックでブロックさせての左ボディ、都木は左ミドルを蹴っていく。1Rより入り込むRYOTAROは左ボディ、右のショート。都木は前蹴りと右ロー、ヒザ。ワンツーで前に出るRYOTAROに下がる都木。RYOTAROの攻勢が目立った。
3R、都木の右フックをかわして左フックを討ちに行くRYOTARO。都木の左ローに右フックを合わせる。RYOTAROのパンチを被弾する場面が目立ってきた都木だが右の強打を狙う。都木の右ローがヒットも圧をかけて前へ出ていくRYOTARO。
4R、RYOTAROが左フックから右ロー、都木も右カーフを蹴り返す。都木が蹴りで来るとパンチを合わせに行くRYOTARO。左ボディから左フックを打つRYOTAROに都木はパンチから組んでのヒザ。都木は一発を当てようという意識が強いか、空振りに終わる。
5R、思い切った右フックを振っていく都木。RYOTAROの左ボディに左フックを合わせる。さらにRYOTAROのパンチをかわしての左フックも。都木は前蹴りを顔面とボディへ蹴る。前へ出る都木が左右フックで勝負をかけ、そのまま組み付いて投げを狙うが不発。終盤、都木が前へ出てRYOTAROを下がらせる展開が続いた。
判定は2-0で都木が勝利。念願であったベルトを腰に巻いた。都木はマイクを持つと「自分が一昨年9月SBに参戦させていたいてから戦わせていただいて、やっとベルトを巻くことが出来ました。ここまで連勝でしたが苦しい時期もあって。知ってる人は知ってると思いますが、親父と二人三脚でやってきて、その親父が風邪ひいて昨日初めて計量に来れず、その時に母と妹が家に来てサポートしてくれて自分は家族に支えられていると思いました。ありがとうございます。日本トップ選手は海人選手一択になっている中で、そこに続くナンバー2を目指して、ゆくゆくは海人選手を超えられるように頑張っていきます」と語った。
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11月24日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館にて、シュートボクシング40周年記念大会の開催が決定した。
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▼第8試合 65.0kg 契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり〇笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級王者)KO 1R 2分40秒 ※右ヒザ蹴り×コムキョウ・シット ポージョーウォー(タイ/元ムエサイアム パーカン スーパーフェザー級王者)
笠原は強打を武器に2018年9月にSB日本フェザー級王座、2019年9月に同スーパーフェザー級王座、2022年4月に同ライト級王座とSB史上初の三階級制覇を達成。海外強豪勢を相手に連続KOでSBチャンピオンの強さを証明してきたが、2024年2月にONEでのワラポン・ソー.デッチャパン戦で判定負け。10月の復帰第一戦では長谷川祐也を1Rわずか55秒でKOした。
昨年12月の『GROUND ZERO』ではONEで活躍するムエタイ戦士と戦い、持ち味の攻撃力を発揮できないまま判定で敗れた笠原は新たな目標を定め、復活に燃えている。
今回はムエタイのイサーン地方王者で身長182cmの長い手足を活かした攻撃を得意とするコムキョウと対戦。日本人選手との対戦経験も多い相手だ。
1R、ジャブを突くコムキョウに笠原は右カーフ。ジャブをボディにも打つ。ジャブと右カーフの笠原にコムキョウはジャブと右ストレート、左テンカオ。終盤、笠原がパンチで詰めていき、左ボディを打たれて倒れかかったコムキョウの顔面へヒザ蹴り直撃。
圧倒的なKO勝ちを収めた笠原は「見たかって感じで。これが俺の試合です。さっきVTRでも言ってたんですけれど、2025年、シュートボクシング40周年、俺が暴れてやろうと思っています。65kg王者のイモト選手、67.5kgの奥山選手、どっちでもいいのでタイトルマッチやりましょう。俺があと2階級、ナメられないように獲っておきます」と、改めて5階級制覇を宣言した。
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▼第7試合 60.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーフェザー級1位)判定2-0 ※10-9×2、10-10×植山征紀(ONE LIFE)※本戦の判定は30-30、29-29、30-29。
手塚は昨年12月のGROUND ZEROでHOOST CUP王者・成尾拓輝をフロントチョークで下して現在7連勝3連続KO勝ちと勢いに乗っている。
一方、KO率が高くSB屈指のハードパンチャーである植山は2023年2月のSB日本スーパーバンタム級タイトルマッチで挑戦者・山田虎矢太に敗れ、2度目の防衛に失敗。階級を上げ、復活を狙う。KO決着必至の一戦で勝利するのはどちらか。
1R、手塚は長い距離でジャブ、横山は右ミドルを蹴り、手塚が左ボディ。手塚がパンチを放つとフックを討ち返そうとする植山。
2R、植山は右カーフ、右ミドルを蹴るが、手塚は長いリーチでパンチを返し、蹴り足をキャッチして崩す。手塚の右ローに左フックで応戦する。植山はフック、アッパーで打ち合いに行くが手塚のリーチの長い前蹴りに阻まれる。
3R、左インローと左ミドルの植山。アッパーを突き上げ、左右フック。手塚も前へ出てジャブ、ロー。本戦の判定はドローで延長戦へ。
延長戦、ジャブを突く手塚に植山が前へ出てパンチを当てようとするが、逆に右スレートをもらう。手塚は組んで投げを狙うが不発。植山は細かくパンチを当てていき、手塚は左ミドル。植山の左右インローに右ストレートを返す手塚。
互いに決定打がなく難しい判定だったが、判定2-0で手塚が植山を振り切った。
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▼第6試合 70.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇風間大輝(橋本道場/SB日本スーパーウェルター級4位)KO 2R 0分42秒 ※左右連打×今村 滉(CBIMPACT)
風間はSB初参戦となった2023年2月の竹山和貴戦では大腰で2度のシュートポイントを奪うだけでなく、最後にスタンディングのフロントチョークでKO勝ちを収める衝撃デビュー。2024年2月には小原俊之をなんと6度も投げて大差の判定勝ちを収めたが、4月にロクク・ダリにダウンとシュートポイントを奪われ判定で敗れ、10月に都木航佑にTKO負けと連敗。戦績は8勝(3KO)5敗。
前回10月の試合から怪我から遠ざかっていたが、4カ月ぶりに戦線復帰となり、MMAファイターを相手に完全復活を目指す。
1R、サウスポー同士。今村の右ボディに風間は左ローを蹴っていく。パンチから左ローを徹底する風間。左ローの音が徐々に響き渡るようになる。今村が組んでくるとヒジ。風間は左ロー、左ボディ。
2R、風間は飛び込んでの右ヒジから左右の連打。ロープを背負った今村は崩れ落ちるようにダウンし、立ち上がろうとするも身体が言うことを聞かず風間のKO勝ちとなった。
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▼第5試合 56.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇笠原直希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級1位)KO 2R1分54秒 ※左フック×内藤啓人(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本バンタム級3位)
笠原3兄弟の三男・直希と内藤3兄弟の3男・啓人が対戦。笠原は10勝(3KO)3敗1分、内藤は6勝(1KO)12敗。
1R、右ローを徹底的に蹴っていく内藤、パンチから左ボディにつなぐ内藤、右ローも蹴り続けて内藤を嫌がらせる。
2R、ジャブとプッシングを混ぜる笠原が右ローやパンチにつなぎ、内藤も右ボディで対抗。しかし、笠原の右フック連打でついに内藤がダウン。右ストレートでコーナーへ詰める笠原に、内藤も打ち合いに行くが、笠原の右ストレートから返しの左フックが強烈に決まり、笠原のKO勝ちとなった。
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▼第4試合 62.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇長谷川平蔵(シーザージム/SB日本ライト級5位)×判定3-0 ※29-27、29-28×2×大河内佑飛(RIKIX)
1R、サウスポーの長谷川が左ミドル。大河内が前に出るところにタイミングよく左フックを打ち、大河内が前に倒れたためこれがダウンに。大河内は強引に組み付くと首投げに行き、シュートポイントを獲得。
2R、長谷川は右フックからの左ミドル。ジャブ、左ミドル、ヒザと大河内の先手を取っていく。大河内が右インローを連打すると長谷川は飛びヒザ。前に出る大河内だが有効的な攻撃にはつなげない。
3R、大河内の投げを防いだ長谷川は逆にバックから投げを見舞おうとしたが、これは不発。長谷川の左ストレート、右フックをもらった大河内が組み付いて首投げも不発。左右フックで前へ出る大河内を左ストレートで迎え撃つ長谷川。投げを仕掛けていくが決まらず、試合終了。
判定3-0で長谷川の勝利となった。
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▼第3試合 55.0kg 契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R×濱田 海(TIA辻道場/SB日本スーパーバンタム級4位)判定0-3 ※27-29×3〇イティポン・シットポージョーウォー(タイ)
1R、前に出る濱田の右ストレートが強烈にヒットし、イティポンはグラつくが組み付いて追撃を阻止。ジャブで前へ出ていく濱田は右フック、イティポンは組んでヒザを蹴る。イティポンは首相撲からバックに回ると、なんとスタンディングチョークスリーパーを仕掛け、キャッチポイントを奪う。
2R、前に出る濱田にイティポンが前へ出て組み付くとバッティングとなり、イティポンにはイエローカード。右ローを蹴っていく濱田にイティポンは組んでのヒザ。濱田は前に出て右ストレート、左ボディを返す。
3Rも前に出る濱田が左ボディ、イティポンは組んでのヒザに持ち込む展開が続く。前に出てパンチを打つ濱田だがイティポンに捕まり攻勢は長く続かない。
判定は減点もあり、イティポンの勝利となった。
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▼第2試合 51.0kg 契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり〇片山 魁(TEAM FOREST)判定3-0 ※29-27×2、29-26×ローマ・ペットプロムロブ(タイ)
1R、サウスポー同士でまずは左ローを蹴り合う。ローマの左フックをもらって片山だが、左へ回りつつ左カーフを蹴っていく。徹底した左カーフの片山は、ローマが左ミドルを蹴ってくるとキャッチして連打を返す。前に出るローマに片山は首投げを見舞うが、ポイントにはならず。
2R、ジャブと左カーフ、ワンツーと手数を増やす片山。コンビネーションで右ボディも打つ。それでも前に出てくるローマは左フックの強打。片山は左ハイを蹴り、後ろ蹴りも放つ。前に出るローマだが、パンチを当てていくのは片山。
3R、左ストレート、ワンツーを当てて投げに行こうとした片山だが、なんとローマが逆に大腰で投げてシュートポイントを奪う。片山はパンチでラッシュを仕掛け、消耗したローマにパンチを当てていく。右ボディ、ワンツー、ヒザと攻める片山が大腰でシュートポイントを奪い返した。さらにワンツーとヒザで畳みかける片山。消耗したローマはヒジを打つが右ハイを蹴られた。
判定は3-0で片山。16歳、3戦目にしてムエタイとの初国際戦で勝利し、デビュー以来3連勝となった。
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▼第1試合 51.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇和田修虎(橋本道場)TKO 3R 2分18秒 ※ドクターストップ×長谷川大祐(TEAM FOREST)
1R、和田がジャブで圧をかけていき左右フックからの左ボディ、右ロー。長谷川は左フックで迎え撃ち投げも狙うが失敗。前に出てパンチを打ってくる和田に長谷川も左右フック。
2R、向かってくる和田に思い切りよく左右フックを打つ長谷川。和田はジャブを顔面とボディに打ち分け、蹴りも織り交ぜる。至近距離で頭を動かしながら右ストレート、左ボディを打つ和田はヒザも突き刺す。長谷川が左アッパーをヒットさせて前に出るが、和田が右ストレートの3連打を打ち込んでダウンを奪う。一気に連打で襲い掛かる和田に長谷川は鼻血を出す。
3R、長谷川の顔面は鼻血で真っ赤に染まる。和田は容赦なく前へ出て右ストレート、左ボディ。右ストレートが長谷川のガードを突き破り、何度も決まる。再びダウンを奪った和田は前に出ながら右ストレート、左フック。長谷川は投げで対抗しようとするが和田は防御。ついにドクターチェックが入り、ここでストップが告げられた。
16歳の和田はこれで戦績を3勝1敗とした。