▼第11試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R
×鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)66.0kg
[判定1-2]
〇カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)66.0kg
鈴木「最短でチャンピオンになるために、この試合クリアして5月クリアして、7月、9月……その後いくつあるか分かんないですけど全部クリアして、最短でタイトルマッチ行くんで、楽しみにしててください! 絶対に稲妻落とします!」
ダウトベック「ここに来れて大変嬉しく思っています。頑張ります」
セミファイナルは、RIZINフェザー級のトップ戦線争い。元同級王者の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が、大晦日にYA-MANを下すなどMMA9連勝中・RIZIN3連勝のカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)と対戦する。
ダウトベックは対日本人4連勝中。鈴木は大晦日にクレベル・コイケに敗れ王座陥落後、ボンサイ柔術でファイトキャンプを行っている。勝者が王座戦線に残るサバイバルマッチだが、一方で、5月4日の『RIZIN男祭り』東京ドーム大会の朝倉未来の対戦相手候補としても注目されている。
解説席に座った朝倉未来は、「鈴木選手とは難なく勝ったらやるのかな」。ダウトベックについては「一度戦ったことがあるのでレベルの高い試合になる」とした。
1R、グローブタッチ。鈴木はここ数戦と同じ右足首に厚いテーピング。サウスポー構えのダウトベックに、オーソの鈴木は左に回りながら右ロー。右ストレートにはダウトベックが左ヒザを合わせる。鈴木の右ヒザにはダウトベックが左ストレートを合わされる。
左ミドルを蹴るダウトベック。鈴木の右ミドル掴もうとするダウトベックは左ミドルも。さらに右カーフ。左ボディストレートはダウトベック。次は左ストレートで上を突く。左インローも蹴るダウトベックは右ハイも。脇下。
右ローを蹴る鈴木は左ミドルも。そのダウトベックの入りに左を当てた鈴木! ダウトベックはダブルレッグでクラッチしてリング中央に向けてテイクダウン! ダウトベックの細かいパウンドに鈴木はフルガードで下からこつこつ打つ。
2R、圧力をかけるダウトベックは左アッパーを当てる。さらに鈴木は左を被弾し、後退。ワンツーを振る鈴木に右足を外にとって左ストレートを突くダウトベック。ダメージからか負傷か、鈴木の打撃は軸がブレるようになる。
右目尻から出血のダウトベック。圧力をかけ直した鈴木はジャブも、ダウトベックはボディから右! 被弾した鈴木だが、その右の入りに左フックをヒット! 下がったダウトベックに鈴木は左で前に。しかしダウトベックもコーナーを出る。
3R、左ローの鈴木。ダウトベックも右ミドルハイ。死闘。互いにジャブを突きながら鈴木の右とダウトベックの左が交錯。右ハイを当てた鈴木の前進にダウトベックはシングルレッグもすぐに差し上げる鈴木。
圧力をかけるのはダウトベック。コーナーに詰めて右フック。ガードする鈴木は、右ハイ。辛うじてブロッキングのダウトベックに左右を振る鈴木。左ロー、右ハイは空振りも立ち上がり。圧力をかける鈴木は頭を下げての左を当てると、前へ! さらに右ハイ、ヒザ蹴り。最後は組んできたダウトベックを投げて立ち上がりに胴廻し回転蹴りでゴング。
すべてを出し切った鈴木は大の字に。サウスポー構えから外を取り、巧みな距離感でステップして角度をつけてパンチを放ったダウトベックに、鈴木は上下の蹴りを混ぜて終盤に猛攻を仕掛けたが……判定は2-1に割れて、有効打を当てたダウトベックが勝利。
試合後、ダウトベックは、「日本、四国の皆さま、今回もRIIZNで戦えて心から感謝しました。前回の試合から今回の試合まで精一杯準備しました。怪我をしていたので、次回は完全な状態で戦いたいと思います。皆さんに心から感謝の気持ちを込めたいと思います」と語った。
ゲスト解説席の朝倉は「効かせた打撃がダウトベックが多かったと思います」と語った。また鈴木との対戦については「ここまで激闘した選手とは戦えないですね。YA-MANしかり。あまり無理をさせないでほしい」とした。