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【RIZIN】井上直樹が元谷友貴の追い上げ凌ぎ、バンタム級王座初防衛、ダウトベックが鈴木千裕にスプリット判定勝ちで10連勝、野村がグスタボ越え、エドポロキングが酒井にTDされるも逆転TKO勝ち、萩原がミセッチを24秒KO、木村が横山を54秒KO、伊藤がララミー撃破、泉が体重超過のカーライルに判定勝ち、魚井が赤田からダウン奪う判定勝ち

2025/03/30 11:03

▼第4試合 RIZINライト級(71kg)→NCルール 5分3R
×スパイク・カーライル(米国)73.0kg ※体重超過
[判定0-3]

〇泉 武志(BRAVE)71.0kg
※カーライルに50%減点、泉が勝利の場合のみ公式記録に。カーライルが勝利した場合はノーコンテスト





 泉は陸上のインターハイ選手を父に持つアスリート一族の三男で、長男は競歩選手で全国大会、次男はバレーボールの国体選手。中学では軟式テニスで県大会ベスト16進出。県立八幡浜工業高校ではバスケ部に入部したが、全国大会出場を夢見て、2年時に強豪のレスリング部に転部。未経験から3年時にはインターハイ団体戦ベスト8に貢献。日体大4年時にはインカレでグレコローマン60kg級優勝、国民体育大会成年男子同級で準優勝等の好成績を残した。大学卒業後は就職したが12年のロンドン五輪に刺激を受け復帰。17年にアジア選手権優勝、世界選手権出場等、活躍する。



 20年、MMA転向。22年4月、MMAプロデビュー戦にして初参戦のRIZINで、グラント・ボグダノフに3RTKO負け。7月からDEEPを主戦場とし、初戦で野村駿太に判定負けを喫して以降は北岡悟らを相手に5連勝。24年7月、野村との再戦で最終R逆転TKO負け。10月にはグラップリングマッチで森戸新士に敗れた。再起戦にしてデビュー戦以来となるRIZINの舞台で、高いグラウンド技術を誇り、極め力のあるカーライルを圧倒し、地元四国からライト級上位陣にアピールしたい。



 カーライルは幼少期に様々なスポーツを経験。12歳でレスリングを始めると格闘技にのめり込む。18歳でMMAを始めアマチュアで20戦近く経験。17年9月、地元のCCWでプロデビュー。そのほかCXF、LFA等でキャリアを積む。20年2月、UFCデビュー戦で1R KO勝利を挙げたが、その後は2連敗。21年はLFA、Ballys Fight Night、Cage Warriors、Bellatorでの4試合で全てフィニッシュ勝利を収めた。続く22年4月、初参戦のRIZINで武田光司にフロントチョークを極め全フィニッシュでの5連勝と勢いに乗る。



 しかし10月のBellatorではAJ・マッキーのライト級転向デビュー戦で判定負けを喫した。その後23年5月のライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザとのノンタイトル戦で、サトシが勝利した試合では初となる判定決着での敗北。続く9月の堀江圭功戦も判定負けに終わり悔しい3連敗となった。背水の陣で迎えた24年6月、RIZIN2連勝中だったキム・ギョンピョをリアネイキドチョークで絞め落とし再起を遂げた



 しかし、前日計量でスパイク・カーライルが体重超過。73kgと2gもの体重超過により、71.0kgちょうどでパスした泉武志との試合は、カーライルに50%の減点、さらに泉が勝利の場合のみ公式記録に。カーライルが勝利した場合は「ノーコンテスト」となることが発表されている。



 1R、
ともにオーソドックス構えから右ロー。泉は組んでおっつけて押し込むが、その離れ際に左フックで泉をダウンさせる。



 すぐに立つ泉は四つで組んで引き出して右足をかけるが、コーナーに戻り、倒れないカーライルはバック狙いの泉を突き放し、左フック! 泉も右フックを返して前に。左で差して組んで、後方に崩してテイクダウン!



 サイドから肩固め。身体を起したカーライルにアナコンダチョーク! ここも仰向けになって抜いて立ち上がるカーライルが前に。



 2R、
圧力をかけて右アッパーからダブルレッグの泉。カーライルのがぶりに立ち上がり。カーライルののど輪絞めを泉は指摘。シングルレッグから密着してコーナーに押し込むが、突き放すカーライルは右ハイ、さらに、押し込んでヒザ。カーライルののど絞めに「警告」。




 3R、
先に詰めてボディロックから回してテイクダウンを狙う泉だが、捨て身気味に。体を起こして際でトップはカーライル。泉の身体の起こしにバックを奪うと、4の字ロック。ずれたところで立ち上がろうとする泉だが、許さないカーライル。下からの泉のキムラ狙いを外してバックに。




 パウンドの際で立ち上がる泉は正対。コーナー背にヒザを突き合い、サークリング。最後はカーライルが左から右で前に出て右ハイをガード上に突きゴング。


 判定は50パーセント減のカーライルに、泉が3-0で勝利した。

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