▼第6試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament③ 3分3R延長1R
〇常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/スーパーフェザー級3位)=61.45kg
KO 3R 2分58秒 ※右三日月蹴り
×シャクリヨール・ユラエフ(ウズベキスタン/Temur Kurbanov team/WMF-63.5kg王者)=61.2kg
※常陸が準決勝へ進出。

常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅に延長戦で敗れた。12月に勝次をKOして再起するも2024年3月にK-1との対抗戦で江川優生に延長Rで惜敗。9月にはアリシェル・カルメノフに勝利、2025年1月にエン・ペンジェーに判定勝ちして出場権を得た。。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は12勝(8KO)5敗1分。

ユラエフは22歳にして戦績は42勝(20KO)4敗のサウスポー。WMF-63.5kg王座に就いたことがある。今回が初来日。

1R、サウスポーのユラエフはアップライトに構えて左ミドル、ボディへの左ストレート。常陸は左フック、右ストレートで切り込んでいき、右ローを蹴る。左手を下げたデトロイトスタイルのように構える常陸はパンチで入っていくがユラエフはヒットを許さない。

2R、ジャブを突く常陸に左ストレートを伸ばすユラエフ。すると常陸はバックハンドブロー、負けじとユラエフは飛びヒザ蹴り。ユラエフの左ストレートに常陸も右ストレート。ジャブを突きながら前へ出ていくのは常陸だ。右ボディストレートから右ストレート、さらに右ボディストレートにユラエフが下がる。そこへ常陸が右の三日月。ロープを背負うユラエフに常陸がノーモーションの右を当て、左ボディ、また右ストレート、そして右ボディでダウンを奪う。


3R、ユラエフは左ミドルで距離をとろうとするが、常陸は前へ出て左ボディと左フック。常陸は右インロー、左フック。ユラエフは飛びヒザを蹴るが、着地したところに常陸が右フックをクリーンヒット。コーナーへ詰める常陸が右ボディストレート、ユラエフは鼻血を出しながらヒザ蹴り、バックハンドブロー。常陸がロープへ詰めての右フック、左フック、左ボディを打ち込んでダウンを奪う。最後は常陸が飛び込んでの右三日月を突き刺し、試合終了残り2秒でKO勝ちを奪った。

常陸はマイクを持つと「久々のKOは最高ですね。今、61.5kg世界トーナメント1回戦だったんですけれど、必ず自分があと2回勝って自分が世界チャンピオンになるので、世界の景色をみんなで観に行きましょう。これからも自分の試合でみんなにパワーを届けたい。今日はそのパフォーマンスを見せられたと思います」と興奮気味に語った。



