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【RISE】トリンダーデがYA-MANをKO、絶体絶命の白鳥大珠が残り10秒でダウン奪う逆転勝利、原口健飛がソンヒョンに勝って再起、那須川龍心がクマンドーイをKO!中村寛がチャンヒョン・リーにリベンジ、笠原がパヌワットをKO!常陸飛雄馬が豪快KOで準決勝へ、大﨑一貴が秒殺KOで世界タイトル戦が決定、メイソンが戦慄のヒザ蹴りでKO勝ち、YURAが山口裕人を1RでKO

2025/03/29 12:03

▼第8試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament ① 3分3R延長1R
〇中村 寛(BK GYM/第8代ライト級王者)=61.5kg
判定3-0 ※29-28×2、30-27
×チャンヒョン・リー(韓国/RAON/第5代RISEスーパーフェザー級王者)=61.35kg
※中村が準決勝へ進出。


 中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。


 2023年4月に直樹を判定2-0で破りRISEライト級王座を奪取。2024年3月のK-1との対抗戦で与座優貴に負傷判定で敗れたが、6月にタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラをKOして再起。9月にはエン・ペンジェーから延長戦で勝利をもぎ取った。戦績は17勝(13KO)6敗1無効試合。


“韓国の鉄拳”リーは強打を武器に数々の日本人ファイターを撃破してきた。2017年にRISEスーパーフェザー級王座を戴冠。2022年7月、約2年半ぶりに来日して暫定王者の一馬と王座統一戦を行い、ダウンを奪われるも逆転KOで初防衛に成功。10月には中村寛から2度のダウンを奪ってTKO勝ち。2023年1月には常陸飛雄馬との延長戦にわたる激闘で勝利し、2度目の防衛に成功した。しかし、2024年1月、3度目の防衛戦で大雅に判定で敗れ王座を手放している。12月にはパヌワットと延長戦判定2-1の僅差で敗れた。戦績は30勝(16KO)15敗2分。


 1R、前に出て距離を詰めるリーはサウスポーの中村をロープに詰めると細かくパンチのコンビネーションを回転させる。中村はジャブ、左インロー、右カーフ。リーは構わず距離を詰めてワンツー。中村は前蹴りで突き放すが、リーはすぐに距離詰めて右を打つ。中村は右ストレートからパンチをまとめてリーにロープを背負わせてたが、リーは再び前へ出てワンツー。中村は鼻血を出す。しかし、中村が右アッパーから左ストレート、コーナーへ詰めての左右フック連打でリーを棒立ちにさせた。


 2R、中村が前蹴りで突き放して左フック。リーは左ボディからコンビネーションを回転させるが、中村は両腕ブロックして左ボディ。リーの右フックをもらう中村だが、ステップを使ってリーから離れ、近付いてくるところへ左ストレート。中村は左フックを空振りするとそのまま左ハイ。リーは前へ出て左フック、右ストレート。中村はジャブと左ハイ、リーが接近するとクリンチで動きを止める。このラウンドはリーが盛り返した。


 3Rも前に出るリーに中村が左アッパー、リーにロープを背負わせての右フック、ヒザ蹴り。中村が左右ボディから左右フックでリーをコーナーへ詰める。リーも左右フックを出すがスピードが遅い。コンビネーションパンチを回転させるリーだがパワーも感じられず、中村の右フック、左ボディをもらう。左右フックで前に出る中村にリーはヒザも、中村が右フック。中村が右アッパー、左右フックをヒットさせて試合終了。


 判定3-0で中村がタフファイトを演じてリベンジに成功し、準決勝へ進出した。


 中村はマイクを持つと「半年ぶりにリングに帰ってきました。今回は技術、身体、いろいろ言いたいことあるけど完璧に進化した姿を見せられることは出来ませんでした。より完璧な姿を見せて次はしっかり倒しに行って、万全の状態で必ず倒しに行きます」と語った。


【写真】トーナメント1回戦を勝ち上がったペンジェー、常陸、笠原、中村

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