▼第11試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R
〇原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA世界ライトウェルター級王者、第6代RISEライト級王者)=64.9kg
判定3-0 ※30-27×3
×イ・ソンヒョン(韓国/RAON/同級1位、第4代RISEミドル級王者、第2代RISEライト級王者)=64.95kg

原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。2020年1月にRISEライト級王座に就き、2020年10月には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。

2022年6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ち。2023年3月にはジェレミー・モンテーリョをKOしてISKA世界王座を獲得。GLORYのランカーや推薦選手を次々と撃破し、2024年7月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンとの3度目の対決に臨んだが、判定で敗れた。12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦でミゲール・トリンダーデに初のKO負け。戦績は26勝(17KO)5敗1分。
“コリアンモンスター“ソンヒョンは日本ではRISEで活躍。世界を股にかけて戦い、世界の70kgのトップファイターを次々と撃破し、2019年7月には松倉信太郎と第4代RISEミドル級王座決定戦を争い、第2代ライト級王座に続いての2階級制覇を達成。2023年3月、RISEミドル級王座の初防衛戦に臨んだが、海人に敗れて王座を失った。7月にウェルター級に階級を下げて中野椋太と対戦するもKO負け。
2024年3月、白鳥大珠を判定で破り連敗を脱出した。9月には中野にリベンジを果たしている。12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦でベルジャン・ペポシとの激闘を制したが、準決勝でペットパノムルンに敗れた。戦績は70勝(17KO)12敗2分。

1R、じりじりと前に出てくるソンヒョンとカーフを蹴り合う原口。サウスポーから左ストレート、右フックを打つ原口だがソンヒョンは下がらず前へ出る。コーナーに詰まる原口だが右フック、左ヒザ、左ストレート、左三日月。距離を詰めるソンヒョンだが原口に先手をとられる。原口は手数が多く出た。

2Rも前に出るのはソンヒョンだったが、原口が右フックからの左ハイキックでダウンを奪う。原口は左カーフを蹴り、左ストレートから左三日月、左カーフ。ソンヒョンはヒザ蹴りと右カーフ。前に出るソンヒョンにショートのパンチを先に当てていく原口。ローブローで中断も原口は蹴っていく。

3R、ソンヒョンはパンチを見せておいてのヒザを突き刺し、左ボディも打つ。原口が左インカーフ、ソンヒョンも右インカーフを蹴り返す。なおも前に出るソンヒョンに原口は右カーフ、左ミドル。原口ペースで進んでいたが最後はソンヒョンも勝負に出て打ち合いに行き、原口も応じた。

原口はマイクを持つと「ソンヒョン選手めちゃめちゃ気持ちのいい男やったし、試合でソンヒョン選手の凄さを感じることがあったけれど、こうして拳を合わせて強かった理由とか今もずっとトップを走っている理由が分かって来ました。

前回初めてのKO負けを経験したんですけれど、あの時は無理やなと思ったけれど自分はこのキックボクシングという競技を心から愛していますし、キックボクサーのプライドがあるのでこれからも世界最強を目指さないといけないと思って今日に懸けました。めちゃ良かったです。今年6月からトーナメントが始まるけれど、まだ完成していないし、完全復活もしてないですけれど、出場の権利を勝ち取ったので決勝でペッチを超えたいと思います」と宣言した。



