▼第7試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament② 3分3R延長1R
〇笠原友希(シーザージム/シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者)=61.5kg
KO 2R 1分41秒 ※左ストレート
×パヌワット・TGT(タイ/TARGET/2024年スーパーフェザー級 漢気トーナメント優勝)=61.3kg
※笠原が準決勝へ進出。

笠原は2019年6月に国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じ、2020年7月に那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就き、2021年12月にはスーパーフェザー級王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。

2022年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りで初回TKO勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではKrush王者の中島千博から勝利を奪った。9月にRISEの常陸飛雄馬に敗れて連勝が「7」でストップしたが、その後は再び6連勝。2024年4月には『ONE Friday Fights』に初参戦し、OFGムエタイでペットシーモックを初回KOに沈めた。8月のSBではペットモラコットを1Rにヒザ蹴りでマットに沈めタイ人選手相手に7戦全勝していたが、10月のONEでソンラックに判定で敗れた。12月にはGUMPに判定勝ちでトーナメント出場権を得た。戦績は31勝(15KO)4敗のサウスポー。
パヌワットは11歳でムエタイの試合を始め、来日後はトレーナーと選手を兼任。TARGETとTEAM TEPPENで練習を積み、タイ人特有のミドルキックとテンカオを得意とする。2019年の直樹戦以来約5年ぶりのRISE参戦となった2024年4月、「スーパーフェザー級(-60kg)漢気トーナメント」の準決勝で高橋亮を左フックで初回KOすると、決勝では岩郷泰成を右ハイキックで2RにKOして優勝を果たした。12月にはチャンヒョン・リーに延長戦判定2-1の僅差で勝利。戦績は50勝(8KO)7敗2分。

1R、サウスポーの笠原は左ミドル、パヌワットは強烈な前蹴りで笠原を下がらせるが、すぐに笠原が前へ出てパヌワットのミドルにパンチを合わせる。笠原が左ミドルからの左ストレート、すぐに左ヒザ。笠原は徹底したボディ攻め。左ボディストレート、左三日月蹴り、左ヒザと笠原が連続して攻撃を当てた。

2R、パヌワットは右ハイを蹴り、パヌワットがヒザに来たところで笠原が左フック。左ミドル、左ヒザと再びボディを攻める笠原。パヌワットは待ちの姿勢になって右ミドルを蹴るが、笠原はタイミングよくヒザを突き刺し、左ミドルを蹴る。笠原が左ストレートを打ち込み、正面からもらったパヌワットはよろけてダウン。そのまま立ち上がることが出来ず、笠原の見事なKO勝ちとなった。

笠原はマイクを持つと「シュートボクシングから来ました。今の格闘技って相手にリスペクトがなかったりする人が多いけれど格闘技ってそんなもんじゃないし、僕がもっと良さを広げたいと思います。2回戦、次に中村選手とチャンヒョン・リー選手がやりますが僕は日本人対決を望んでいるので中村選手に頑張ってもらいたいと思います」と次の試合の中村にエールを送った。
試合後、パヌワットは眼窩底骨折が判明。体調不良を訴え救急車で病院へ運ばれた。


