(C)GONG KAKUTOGI/RIZIN FF
2025年3月30日(日)あなぶきアリーナ香川で開催される『RIZIN.50』の追加対戦カード発表記者会見が1月31日、都内にて行われ、14カードが発表された。
既報の「RIZINバンタム級タイトルマッチ」王者・井上直樹vs.挑戦者・元谷友貴(※ATT合宿中)、フェザー級の鈴木千裕vs.カルシャガ・ダウトベックら王座戦線のファイターたちのコメントに加え、今回は、ライト級で海外強豪と戦う野村駿太と泉武志、59kgでトニー・ララミーと対戦する伊藤裕樹ら国際戦に臨む選手たち。
さらに、ヘビー級戦の酒井リョウとエドポロキング、柔術家の横山武司と日本拳法家・木村柊也とのフェザー級戦、大晦日『RIZIN.49/雷神番外地』から連続参戦となる、赤田プレイボイ功輝(vs.魚井フルスイング)、横内三旺(vs.前田吉朗)、ストロー級対決の越智晴雄vs.中務修良のコメントを紹介したい。
野村駿太「僕の空手とBRAVEのレスリングを融合させればグスタボに勝てる」
▼RIZINライト級(71kg)5分3R
野村駿太(BRAVE)
ルイス・グスタボ(ブラジル)
「BRAVE所属のDEEPライト級チャンピオン、野村駿太です。地元・四国、相手はグスタボ選手。これ以上ないカードだと思っています。しっかりブッ飛ばして勝つので、応援よろしくお願いします。
(対戦相手の印象は)グスタボ選手はまあ、喧嘩の強さが相手の強みだと思ってるんで、僕の空手とBRAVEで培ったレスリング、それを融合させれば勝てると思ってるんで、しっかり勝ちます。
(ライト級での目標は)『RIZINライト級は日本人が勝てない』みたいなイメージがファン含め、まあ選手もちょっとそういう雰囲気出てきてるので、そこを自分が今回、グスタボ選手に勝てば、“あの野村ならやってくれるんじゃないか? 野村ならサトシ選手に勝てるんじゃないか?”と、そういうふうに思わせるような試合をしたいなと思ってます」
◆野村駿太(BRAVE)
1997年10月11日、愛媛県出身
身長173cm、体重71.0kg
DEEPライト級王者。兄の影響で3歳から伝統派空手を習い始める。一時は空手を離れるも、高校時代には全日本空手道選手権大会5位の成績を残す。空手部に所属していた大学時代に伝統派空手出身の堀口恭司がRIZINで活躍する姿を見て衝撃を受ける。大学卒業後、空手を続けるため自衛隊に半年間所属したのち23歳よりMMAを開始。21年9月、GRACHANでプロデビュー。22年7月より主戦場をDEEPへ移すと、泉武志、小金翔、元修斗王者の川名TENCHO雄生らを相手に勝ち星を重ねる。通算4連勝で迎えた23年7月、江藤公洋に判定負けを喫した。その後、再び2連勝を挙げ、24年9月に江藤が持つ王座の初防衛戦に挑戦。レスリングベースの江藤の組みを切り、逆に自身が得意とする打撃を効かせてフルマーク判定勝利を挙げるとDEEP王座戴冠とともにリベンジを果たした。地元の四国で初開催のRIZINでデビュー戦となる今回、ライト級王座挑戦経験者でストライカーのグスタボを相手に、伝統派空手出身ならではのスピード感とBRAVEで培ってきたレスリング力を武器に、DEEP王者として日本人ライト級屈指の実力を見せつけ、一気にRIZINライト級トップコンテンダーの座を奪い去る。
ルイス・グスタボ「同じストライカーで相性が良く、楽しい試合になりそう」
「次のRIZINで戦うことが決まりました。再び試合が組まれたことを喜ばしく思います。いつもどおり鍛錬をしています。対戦相手は自分と同じストライカーで互いに相性が良く、楽しい試合になりそうです。日本での試合を心より楽しみにしていますし、ファンの皆様にも会って素晴らしいエネルギーをもらえることを嬉しく思います。ぜひチケットを購入して試合を観に来てください。そして前回対戦したサトシ選手、戦うことをやめないでください。他団体に行かないでください。自分は這い上がって必ずまた拳を交える覚悟でいます」※コメント代読
◆ルイス・グスタボ(EVOLUCAO THAI)
1996年5月25日、ブラジル パラナ州出身
身長175cm、リーチ179cm、体重71.0kg
往年のシュートボクセスタイルを彷彿とさせるアグレッシブな突進力だけでなくグラウンドでも繊細な技術を兼ね備える。過酷な環境で幼少期を過ごし、ストリートの抗争に巻き込まれ父親を亡くしたのち地元が開放していた格闘技ジムに通い始める。数々のアマチュア大会を経て14年に18歳でプロデビュー。16年、ヴァンダレイ・シウバにポテンシャルを評価され、アンドレ・ジダ率いるEVOLUCAO THAIに移籍、着実に勝ち星を重ねる。18年8月、初参戦のRIZINで矢地祐介をKO。19年にはライト級GPに参戦。大晦日にパトリッキー・ピットブルにTKO負けを喫し、準決勝敗退の結果に。コロナ禍を経て22年4月、矢地と再戦。約2年のブランクを感じさせない動きで圧倒し2R TKO勝利を収めると続く9月には大原樹理を1R TKOし2連勝。怪我からの復帰戦となった23年4月に武田光司に判定勝利、24年2月には堀江圭功に判定勝利を挙げ4連勝。悲願のタイトル挑戦となった9月、王者サトシの鉄槌を浴び1R TKO負けを喫した。再起戦の今回、DEEP王者野村の空手出身の打撃を自身の荒々しい打撃で呑み込み、再び頂点を目指す。