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【RIZIN】鈴木千裕、ダウトベック戦に向け「最短でチャンピオンに戻るには強敵と戦わなくてはいけない」「打ち合いにはそんなに乗ってこない」「(組み技練習で)地獄を見てくる」

2025/01/31 13:01
 2025年3月30日(日)あなぶきアリーナ香川で開催される『RIZIN.50』の追加対戦カード発表記者会見が1月31日、都内にて行われた。  フェザー級元王者の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)と、大晦日にYA-MANを撃破したカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)が対戦。ともに大晦日からの連続参戦でフェザー級王座戦線サバイバルマッチを戦う。 ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3R鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)  鈴木は、大晦日の王座戦でクレベル・コイケの挑戦を受け、寝技の成長を見せて最終ラウンドにクレベルをカットさせるも及ばず、判定負けで王座陥落。今回のダウトベック戦の決定に、「最短でチャンピオンに戻るためには、ほんとうに強敵を倒さないとチャンピオンにはなれないので。今回は最高の相手を用意していただき、ありがとうございます。KOでブッ飛ばすので、ダウトベック選手よろしくお願いします!」と意気込みを語った。 ──ダウトベック戦と聞いたときは? 「なんか決まってましたね(笑)。ジムに連絡があって、何人か候補がいるよ、みたいな感じで。決まっているか分かってなくて、先ほどエレベーターでダウトベックらしいみたいな。だいたいイメージはあったんですけど、今日確信に変わりましたね。(ボンサイ柔術への出稽古は)いろいろそういうのも含めてやっていこうと思ってるんで、まあ、ありますね」 ──ダウトベックの印象について。 「あの中間距離からのワンツーとかその一発。ワンツーがすごく上手いですね。タイミングも。それで打ち合いの中で分が悪かったらすぐテイクダンに切り替える。その総合的トータルバランスすごい高いんで。まあ、思いっきりぶん殴っておどしますよ。それだけですね」 ――YA-MAN選手にダウトベックが組みで勝ったことについては? 「寝技もすごい上手いイメージがあったので、打ち合いに乗ったのかなと。相手の土俵で勝とうとしたのかなと感じていました。(ダウトベックが)自分と戦う時は寝技もフルで出してくると思うので、打ち合いにはそんなに乗ってこないと思っています」 ――勢いに乗ったときのダウトベックのテイクダウンと、相手の打撃のカウンターのテイクダウンは異なります。ダウトベックの組みを切る自信は、どれくらいありますか。 「組みを切る自信はもちろんありますし、その前に終わらせるのが一番です。でも倒された後に、俺がどう変わってきているのかを皆さんに見せたいですね。だからこの期間で地獄を見てきますよ」  対するダウトベックは、YA-MNAとのストライカー対決で、左の強打で打ち合いを繰り広げるも随所にカウンターのテイクダウンを混ぜて判定勝ち。フェザー級王座戦線に名乗りを挙げている。  鈴木千裕戦に向け、「ファンの皆様サラーム・アレイクム! 前回の試合から少し休暇を経て、次の試合に向けて準備をしています。元チャンピオンで日本格闘技界の若いスター選手と戦います。この試合は間違いなく素晴らしい内容になると思います。この試合は絶対に見逃さないほうが良いです。緊張感あふれるスリリングな試合を約束します。その日まで、皆さんお元気でお過ごしください。皆さんと一緒に勝利を祝う事を楽しみにしています!」とのコメントを主催者に寄せている。 ◆鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)1999年5月14日、東京都出身身長173cm、リーチ177cm、体重66.0kg  3歳から伝統派空手を始め、中学生の時に総合格闘技に転向。16年大晦日に行われたRIZIN FFアマチュアMMA2016カンカCUPで優勝後、17年2月、PANCRASEでプロMMAデビューし、翌年ネオブラッド・トーナメントフライ級優勝。減量失敗を機にMMAを離れキックボクシングに転向、怒涛の5試合連続KO勝利でKNOCK OUT BLACKスーパーライト級初代王座を戴冠。  二刀流を目指し、21年9月RIZIN初参戦。5連勝後の23年6月、クレベル・コイケの体重超過によるフェザー級変則王座戦ではアームバーを極められノーコンテスト。翌月、開催4日前に緊急参戦の超RIZIN.2でBellator王者パトリシオ・ピットブルをKOし世界を驚愕させた。11月、王者ヴガール・ケラモフの地元アゼルバイジャンに乗り込み、テイクダウンされながらも下からの蹴り上げによる1R KOで第5代王者に。24年4月、金原正徳を1RKOで王座初防衛。7月に予定されたパッキャオ戦は、自身の負傷で欠場。  復帰戦にしてV2戦となった大晦日、無効試合ながらも苦杯を舐めた因縁のクレベルを相手に寝技の進化を見せるも激闘の末、判定負けで王座陥落。再起をかけて2025年3月のRIZIN開幕戦に連続参戦を決めた。打ち合い上等のダウトベックをマットに沈め、ベルト奪還への好スタートを切るか。 ◆カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)1993年12月7日、シムケント出身身長170cm、リーチ170cm、体重66.0kgTuran Orda/Tiger Muay Thai所属  17勝中14KO/TKOという驚異のフィニッシャー。09年よりボクシングを始め、わずか2年で全国大会優勝。15年にMMAへ転向すると、5月に母国のAlash Prideでプロデビュー。16年にはマレーシアで行われたシラットの世界大会で1日に3試合を行い、全てKOで優勝した。  勝利した試合は全フィニッシュかつ5連続KO/TKOという戦績を引っ提げ、鳴り物入りで18年9月RIZINデビューも、朝倉未来を相手に判定負けを喫した。その朝倉戦を含む2連敗後の20年に復帰戦を判定勝利すると、23年9月にはホームのAlash Prideで、UFCやRIZINに出場したディエゴ・ブランダオンを1R35秒KO。24年1月、堀口恭司が旗揚げしたTOP BRIGHTSで海外経験豊富な松嶋こよみを相手に1R左フックからのパウンドでTKO勝利し、6月には6年ぶりのRIZIN参戦。  RIZINマットで関鉄矢、木下カラテを次々1Rに左でKOすると大晦日にはRIZINフェザー級ストライカーNo.1対決としてYA-MANと対戦。激しい打ち合いを展開しつつもテイクダウンも奪うクレバーな戦い方で総合力で上回る判定勝利となった。今回キックボクシングのベルトも持つ前王者・千裕をその鉄の左拳で撃破し、いよいよタイトルマッチへと駒を進めるか。
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