2024年11月16日(日本時間17日)、米国ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンにて『UFC 309』(U-NEXT配信)が開催されている。
▼UFC世界ヘビー級選手権試合 5分5R ※選手名からインタビュージョン・ジョーンズ(米国)27勝1敗(UFC21勝1敗)UFC5連勝中 237.6ポンド(107.77kg)スティペ・ミオシッチ(米国)20勝4敗(UFC14勝4敗)248.6ポンド(112.76kg)
メインイベントの「UFC世界ヘビー級タイトルマッチ」では、初防衛戦に臨む王者のジョン・ジョーンズ(米国)が237.6ポンド(107.77kg)でパス。元王者で同級8位のスティぺ・ミオシッチ(米国)が248.6ポンド(112.76kg)で計量をパスした。
元オールアメリカンレスラーのジョーンズは、2008年に20歳でプロMMAデビュー。前戦2023年3月の『UFC 285』での「UFCヘビー級王座決定戦」で前暫定王者のシリル・ガーヌに1R ギロチンチョークで一本勝ち。ライトヘビー&ヘビーの二階級制覇に成功した。
その後11月にミオシッチとの初防衛戦にへ臨む予定だったが、練習中に左胸の胸筋腱断裂で欠場。JJにとって、1年8カ月ぶりの試合となる。
対する挑戦者ミオシッチは、ミルコ・クロコップを尊敬し、野球やアメフト、レスリングで活躍後、MMAファイターと並行して消防士としても働き、2010年にプロMMAデビュー。2016年5月にファブリシオ・ヴェウドゥムに1R KO勝ちでヘビー級王座獲得。その後、フランシス・ガヌー戦を含む3試合で王座防衛。ダニエル・コーミエーに敗れ王座陥落も、コーミエーから奪還し、2020年8月のラバーマッチも判定勝ち防衛。2021年3月『UFC 260』でガヌーと約3年2カ月ぶりに再戦。2R KO負けで王座陥落、リベンジを許していた。3年8カ月ぶりの復帰戦。
新旧UFCヘビー級王者の対決は、ジョーンズが初防衛するか、ミオシッチが王座奪還なるか。同級にはセルゲイ・パブロビッチとカーティス・ブレイズを1R KOした「暫定王者」トム・アスピナルも控えているが、会見でジョーンズは、アスピナルに嫌悪感を示し、現UFC世界ライトヘビー級王者のアレックス・ペレイラとのスーパーマッチを望んでいる。
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▼ライト級 5分5R ※選手名からインタビューチャールズ・オリベイラ(ブラジル)34勝10敗(UFC22勝10敗)マイケル・チャンドラー(米国)23勝8敗(UFC2勝3敗)
コメインは、ライト級の5R戦で、2021年5月以来。3年半ぶりの再戦で、元UFC同級王者チャールズ・オリベイラと、元Bellator同級王者のマイケル・チャンドラーが対戦する。前戦では、先にチャンドラーがダウン奪取もオリベイラがダウンを奪い返しKO勝ち。計量で両者はともに155.6ポンド(70.58kg)でパスした。
35歳のオリベイラは、チャンドラー戦後、ダスティン・ポイエー、ジャスティン・ゲイジーをリアネイキドチョークで極めるも、イスラム・マカチェフに肩固めで一本負け。ベニール・ダリウシュに初回TKO勝ちで再起も、2024年4月のアルマン・ツァルキヤン戦でスプリット判定負け。
38歳のチャンドラーはオリベイラ戦後、ゲイジーに判定負け。トニー・ファーガソンを右前蹴りにKOも、2022年11月の前戦でポイエーに3R リアネイキドチョークで一本負けしている。コナー・マクレガーとのウェルター級でのTUFコーチ対決がマクレガー負傷で中止に。オリベイラ、チャンドラーともに再起戦となる。
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▼ミドル級 5分3Rボー・ニッカル(米国)6勝0敗(UFC3勝0敗)※UFC3連勝中ポール・クレイグ(スコットランド)17勝8敗(UFC9勝8敗)
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▼女子フライ級 5分3Rビビアニ・アラウージョ(ブラジル)12勝6敗(UFC6勝5敗)カリーニ・シウバ(ブラジル)18勝4敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝中
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▼165ポンド キャッチウェイトマッチ 5分3Rマウリシオ・ルフィ(ブラジル)10勝1敗(UFC1勝0敗)ハメス・ヨントップ(ペルー)14勝4敗(UFC0勝2敗) ※* ヨントップは規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のルフィに報奨金の20%を支払う
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【プレリム】
▼バンタム級 5分3Rジョナサン・マルチネス(米国)19勝5敗(UFC10勝4敗)マーカス・マギー(米国)9勝1敗(UFC3勝0敗)※UFC3連勝中
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▼ミドル級 5分3Rクリス・ワイドマン(米国)16勝7敗(UFC12勝7敗)エリク・アンダース(米国)16勝8敗(UFC8勝8敗)※アンダースのドクターストップにより直前に中止
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▼ライト級 5分3Rジム・ミラー(米国)37勝18敗(UFC26勝17敗)デイモン・ジャクソン(米国)23勝7敗(UFC6勝5敗)
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▼フェザー級 5分3Rデビッド・オナマ(ウガンダ)12勝2敗(UFC4勝2敗)ロベルト・ロメロ(メキシコ)8勝3敗(UFC0勝0敗)
ライト級。本来フェザー級のオナマだが、ルーカス・アルメイダが欠場し、直前で初参戦のロメロが代役となるため、ライト級に変更。
オナマはウガンダ初のUFCファイター。スイッチを繰り返しながら打撃を打ち込むストライカー。UFC4勝2敗。前戦はレスラーのジョナサン・ピアースに、組まれてバックを取られる展開を繰り返していたが、身体能力の高さで逃れて判定勝ち。前回判定勝ちするまでは、勝った試合はすべてフィニッシュ(7KO・4一本勝ち)しての勝利だった。30歳。
メキシコのロメロは直前の試合決定で減量が間に合わないためライト級となったが、こちらも本来はフェザー級を主戦場としている選手(ただし、前回は計量で4.8ポンドオーバーしている)。近年はフロリダのコンバテ・グローバルを主戦場とし、キャリア8勝3敗1分。柔術茶帯で、ポリネシアの護身術のリマラマの黒帯。今年7月の前戦は元DEEP王者でRIZIN参戦経験もある芦田崇宏との対戦で、体重オーバーはあったがテイクダウンからコントロールし、1Rチョークで一本勝ちしている。24歳。
1R、ロメロはオーソドックス。オナマはいつも通りスイッチを繰り返す。サウスポーに構えるとロメロはオナマの右足にインロー。効果的と見てインローを連打する。スイッチするオナマだが、今度は左足にカーフキック。サウスポーに構えるとインロー。さらにパンチと積極的に攻めるロメロ。ミドルからインロー。手数で押されているオナマ。右がヒットしダウン!すぐバックに回ったロメロが首に腕を回してチョークに。しかし足のフックがかかっておらず、立ち上がり正対したオナマ。ロメロケージに押し込みながらヒジを入れるとボディロックからテイクダウンを狙いつつヒザを入れる。首を抱えてスタンディングでアナコンダチョークに捕らえたオナマ。しかし振りほどいたロメロ。離れる。すぐに詰めていくロメロ。左右のパンチをヒットさせる。カーフキック。オナマもパンチを打ち込むが、ロメロが押していく。残りわずかでオナマの左がヒット。しゃがみ込むように下になったロメロにパウンドを入れるオナマ。足で阻んだロメロ。1R終了のホーン。
1Rはお互いダウン気味に倒しているが、攻めていた時間の長さではロメロ。
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▼ヘビー級 5分3R〇マルチン・ティブラ(ポーランド)26勝9敗(UFC13勝8敗)[2R終了時 TKO]×ジョナタ・ディニス(ブラジル)8勝1敗(UFC2勝1敗)
ヘビー級。ティブラ9位。
ティブラはUFC12勝8敗。最初の10戦は5勝5敗だったが、そこから調子を上げて勝ち越しランキング入り。直近10戦で敗れている相手はトップランカーのヴォルコフ、現暫定王者アスピナルと、前戦のセルゲイ・スピバック。スピバックには1度勝利しているが、再戦ではスピバックのガードからの腕十字で一本負けした。テイクダウンしてパウンドで攻めるスタイル。39歳。
ディニスは今年4月にUFCデビューし、ここまで2連勝中。キックの世界王者で、30歳でMMAに転向。MMAデビューから5連勝・5連続1RKO勝ちで昨年DWCSに出場し、ここでも1RKO勝ち。UFCデビュー戦では、テイクダウンされると下で何も出来ない場面があったが、2Rに打撃を効かせてKO勝ち。前戦は2Rまではタックルを切って打撃を入れる展開でリードしていたものの、3Rはバッククリンチからコントロールされる展開から抜け出せず。初の判定となったが無敗をキープした。しかし組みと寝技の穴は大きく、組みが強いティブラ相手にどこまでできるかが問われる一戦となる。今月2日のカナダ・エドモントン大会でデリック・ルイスとの試合が組まれていたが、ルイスが当日体調不良により欠場したため、試合が中止となっていた。33歳。
1R、両者オーソドックス。右ハイを入れたジニスだが、ディブラ距離を詰めてタックルへ。しかし離れ際にジニスの左が入り、崩れるように下になったティブラ。鉄槌・パウンドを入れるジニスだが、下になったティブラが足関を狙う。パンチで抵抗するジニス。ティブラが体を起こし上に。ハーフで押さえ込んだティブラ。下になったジニスは抱えてディフェンスするのみ。ティブラが押さえ込んだままパンチを入れていく。ハーフの足を抜いてマウントに移行したティブラ。残り1分半。押さえ込んだままパウンドで削っていくティブラに対し、ブリッジで逃れようとするジニスだが返せない。ティブラも固めたまま1R終了。
2R、スイッチを繰り返すティブラ。ジニスがプレッシャーを掛けて左右のパンチを振っていく。詰めて左右のパンチを出したジニスにティブラタックルへ。ケージを背負ってこらえようとしたジニスだが、ティブラがダブルレッグでテイクダウンし背中を着かせた。再びハーフで押さえ込まれる展開となったジニス。ティブラがハーフで押さえ込んだまま、再び足を抜いてマウントに。ヒジを入れるティブラに対し、ジニスは下からしがみついて耐えるだけに。残り1分。ティブラ強烈なヒジを連打する。ジニス顔面を大きくカット。なおもヒジの連打を打ち込むティブラ。両目のまぶたをカットしているジニス。耐えるだけのジニスだが、レフェリーのハーブ・ディーンは止めずに2R終了だが、続けられるか。
3R開始前にドクターがジニスのカットした両目のチェックを行い、続行不可能と判断。2R終了TKOにより、マルチン・ティブラが勝利した。ジニスはテイクダウンされた後の対処の穴をつかれ、MMA初黒星。勝者は「グラウンドに持ち込む作戦だった。作戦通りで結果には驚いていない。出血が多かったからストップがかかると思っていた。タフな相手だったが、ドクターが止めてくれて良かった」と語った。
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▼ウェルター級 5分3R〇ラミズ・ブラヒマイ(米国)11勝5敗(UFC3勝3敗)[1R 2分55秒 TKO] ※右フック×ミッキー・ガル(米国)7勝7敗(UFC6勝7敗)
ウェルター級。
ガルはプロキャリア1戦のみでUFCと契約。UFC初戦は勝者がプロレスラーのCMパンクのMMAデビュー戦の相手を務めるという役目の試合で、プロデビュー戦のマイク・ジャクソンに勝利。2戦目でCMパンクに勝利して知名度を上げると、3戦目もプロスペクトとして期待されていたセイジ・ノースカットと対戦し勝利。しかしその後は勝ちと負けを繰り返すようになり、直近は3連敗でUFC戦績が6勝6敗の五分に。グラップラーで、キャリア7勝のうち6勝がリアネイキドチョークでの勝利。しかしもう3年以上勝利から遠ざかっている。前戦はUFC0勝1敗のバジル・ハフェズにタックルからテイクダウンで押さえ込まれる展開で判定負け。32歳。
開催地ニューヨーク出身のブラヒマイは幼少期に極真空手やボクシングのキャリアがあるが、MMAでは10勝すべてが一本勝ち(うち9勝がリアネイキドチョークでの勝利)というグラップラー。前戦は2年以上の長期欠場明けで、同じグラップラーのテンバ・ゴリンボ相手に体力を削られて後半ガス欠し判定負け。UFC戦績を2勝3敗としている。31歳。
1R、両者オーソドックスに構える。ブラヒマイが先にプレッシャーを掛けていくとジャブで牽制。飛び込んで右をヒットさせた。ガルも飛び込みに右を合わせる。ジャブを突くガルだが、ブラヒマイが飛び込むと背中を向けて距離を取る。ブラヒマイのローに右を合わせてヒットさせたガル。ブラヒマイもステップインしてジャブを当てるとクリンチからアッパーをヒット。お互い積極的に打撃を打ち込み主導権争いに。首相撲からヒザを入れたブラヒマイ。ワンツーを打ち込むガルだが、ブラヒマイの左ハイがヒット。さらに詰めるとブラヒマイの右フックがヒットしガルダウン! KO!
1R2分55秒、KOでブラヒマイ勝利。ブラヒマイは地元のニューヨークでキャリア初となるKO勝ち。試合後、「最高の気分だ。ここに俺の家族がいる。ニューヨークのブロンクスのみんなも来てくれた。ここ2年はとてもタフだったが、今夜MSGで特別なことが起こるって気がしていたんだ」と語った。
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▼ウェルター級 5分3R〇オーバン・エリオット(英国)12勝2敗(UFC3勝0敗)[3R 0分40秒 TKO]×バシル・ハファス(米国)9勝5敗1分(UFC1勝2敗)
ウェルター級。
ハフェズはニューヨークの隣にあるペンシルベニア在住。昨年7月のUFC初戦は、UFCデビューから4連続フィニッシュ勝利していたジャック・デラ・マダレナの相手が欠場となり、急遽代役としてUFC契約を果たした。初戦でいきなりランカーとの対戦となったが、直前の対戦相手変更でマダレナもモチベーションが十分でなかったのか、ハフェズがテイクダウンを奪って攻める場面もあり、敗れたがスプリット判定まで持ち込んだ。2戦目は次の試合に出場するミッキー・ガルと対戦。ガルとは過去にグラップリングマッチで対戦し判定勝ちしているので自信を持っており、テイクダウンを積極的に奪っていき判定勝ちした。32歳。
英国のエリオットは昨年のDWCSで勝利してUFCと契約。今年2月のデビュー戦は、バル・ウッドバーンからテイクダウン・ポジションを奪う展開で危なげなかったものの、フィニッシュを奪うには至らず判定勝ち。今年7月の地元イギリスでの2戦目は、相手のブレストン・パーソンズが後半スタミナ切れしたこともあり、組みの展開で先手を取って攻め判定勝ち。UFCデビューから2連勝としている。26歳。
1R、両者オーソドックス。関節蹴りで牽制するエリオット。組んでいくエリオットだが、両脇を差されたハフェズがケージに押し込むとヒジを入れ引き剥がす。関節蹴りを蹴るエリオットにハフェズはサウスポーに構えを変える。詰めるハフェズだが間合いに入れない。左右のパンチを振って出るが、距離を取りかわすエリオット。前蹴りを入れたエリオット。詰めてくるハフェズにカーフキック。パンチから左ミドルを入れたハフェズ。お互い手数が少ないまま残り1分。オーソドックに戻したハフェズにカーフキックを連打するエリオット。エリオットの蹴りの間合いから詰められないハフェズ。残りわずかでエリオットのハイキックを受けながら組みに行ったハフェズだが1R終了。手数でエリオットが上回ったラウンドに。
2R、すぐに圧を掛けるハフェズ。ハフェズのカーフキックにワンツーを合わせたエリオット。詰めてくるハフェズに前蹴り・ミドルを入れる。飛び込んだハフェズだが、かわして右を入れるエリオット。ハフェズはスイッチを繰り返しながら出ていくが、まだ間合いが遠く、パンチの空振りが目立つ。エリオットは前蹴り・右ミドルを腹に入れていく。詰めたエリオットにワンツーを入れたハフェズ。蹴りのエリオットにパンチを返すハフェズだが、ヒット数ではエリオットが上回る。ハフェズの飛び込んでの打撃は空を切る。2R終了のホーン。このラウンドも手数で上回ったエリオットが制したか。
3R、さらに圧を強めてきたハフェズ。しかしエリオットの飛び込んでの右オーバーハンドがクリーンヒットし後方にダウン!パウンドを連打するエリオット。下から足にしがみつくハフェズの顔面に鉄槌を連打!レフェリーストップ!
3R0分40秒、エリオットKO勝ち。試合後、エリオットは「世界一のアリーナで世界一危険な男の試合を届けられて嬉しい。これが俺の世界だ」と語った。
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▼女子フライ級 5分3R〇エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)11勝1敗(UFC2勝1敗)[判定3-0] ※30-27、29-28×2×ヴェロニカ・ハーディー(ベネズエラ)9勝5敗(UFC4勝5敗)
女子フライ級。
ヴェロニカ・ハーディはUFCデビューから5試合で1勝4敗となった時点で、試合で負った脳震盪のダメージのため一時引退。引退後はUFCの中継スタッフとして働いていたが、そこでコメンテーターを務めていたダン・ハーディと知り合い、2022年12月に結婚。翌年、MMAの選手としてUFCに再出場すると、復帰後ここまで3連勝中。空手・テコンドー・柔術の経験があり、テコンドーでは国際大会でも優勝している。復帰後はこれで4試合連続での第1試合出場。29歳。
ブラジルのモウラは柔術バックボーンのグラップラー。昨年のDWCSに勝利しUFCと契約したが、UFCでは2戦連続でストロー級で体重オーバーしたため、今回から階級を上げて出場する。UFCデビュー戦は体格差を活かした組みからのパウンドでKO勝ちしたが、2戦目は減量失敗の影響もありスタミナ切れで失速。スプリット判定負けでキャリア初黒星を喫している。30歳。
1R、サウスポーのハーディ。モウラはオーソドックスに構える。下の階級から上げてきたにもかかわらず、体格で上回るモウラ。中央を取りプレッシャーを掛けていく。リーチで劣るハーディは間合いを取りサークリング。パンチを振って出るモウラ。ハーディ飛び込んでパンチの連打を放つ。モウラのパンチの打ち終わりにパンチを返すハーディ。遠い距離をキープされ、なかなか打撃を当てられないモウラ。右ミドルを入れる。ハーディはパンチで飛び込むと左ミドルにつなげる。モウラのジャブを距離を取りかわすが、ミドルで飛び込んだところで組み付いたモウラがテイクダウン。最後にパウンドを落とす。1R終了。
2R、ハーディが飛び込んでパンチをヒット。さらに左ミドルにつなげる。タックルに入ったモウラ。ボディロックからケージ際でテイクダウン。バックについた。立ち上がりスタンドバックになったが、再びグラウンドに持ち込みハーフバックの体勢としたモウラ。正対したハーディだがハーフガードで押さえ込まれる。固めながらパウンドを入れるモウラ。体を起こしたモウラのパウンド連打を下からの蹴り上げで阻むハーディだが、モウラは再びガードに入って押さえ込む。インサイドからパウンドを落とすモウラ。2R終了。モウラが上から攻め続けて制したラウンドとなった。
3R、ハーディーが打撃で先手を取っていく。モウラは中央で落ち着いて構えて待ち受ける。ヒット&アウェイで打撃を入れ離れるハーディーだが、飛び込みに対してモウラが右ストレートをカウンターで合わせる。カウンターの打撃・組みを警戒してか、なかなか手数が増えないハーディー。再び飛び込みに右を合わせたモウラ。残り1分に。残りわずかで打撃の手数を増やすハーディーに、モウラはまた右を合わせる。タイムアップ。
2Rは確実にモウラだが、1R・3Rは拮抗したラウンド。3Rはお互いフィニッシュを狙いに行くことはなかったが、判定はどうなるか。
判定30-27、29-28×2の3-0でモウラがフライ級転向初戦で勝利。ハーディは復帰後の連勝が3でストップした。
勝ったモウラは勝利後のインタビューで「試合前に怪我があったが勝つことができた。ドクターやチームメイトに感謝したい」とコメントした。