キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】TEAM TEPPENの新鋭GUMPがKOで王座奪取、昇也はドロー、田中佑樹は判定勝ち、小清水涼太がBreakingDownのATSUKIにTKO勝ち

2024/08/10 23:08
【DEEP☆KICK】TEAM TEPPENの新鋭GUMPがKOで王座奪取、昇也はドロー、田中佑樹は判定勝ち、小清水涼太がBreakingDownのATSUKIにTKO勝ち

GUMP(左)がKOで王座を奪取した(C)DEEP☆KICK

大阪かに源グループ presents DEEP☆KICK ISHIKAWA
2024年8月4日(日)石川県産業展示館2号館

 大阪を拠点に主となるナンバーシリーズに若手育成のZERO大会などを行っているDEEP☆KICK、昨年10月1日に徳島県で行われた初の地方興行『DEEP☆KICK TOKUSHIMA』大会が開催されると、4月28日には京都府亀岡市にて『DEEP☆KICK KAMEOKA』、そして8月4日(日)石川県・石川県産業展示館2号館にて3度目の開催となる地方興行『大阪かに源グ
ループ presents DEEP☆KICK ISHIKAWA』が開催された。

 能登半島復興支援を目的に開催された今大会は出場者の半分以上が地元石川県を含めた北陸3県の選手、RISE・K-1・ONE・ラウェイ・BreakingDownと様々な舞台で活躍する選手たちが「大阪かに源グループ presents DEEP☆KICK ISHIKAWA」に集合、北陸の力を存分に見せつける機会となった

▼メインイベント DEEP☆KICK-60kgタイトルマッチ 3分3R
×大樹(HAWK GYM)
KO 2R 1分25秒
〇GUMP(TEAM TEPPEN)
※GUMPが-60kg第9代王者に。


 メインイベントを飾るはDEEP☆KICK-60kg第8代王者として2度の防衛を経て今回、よう
やくの地元開催を実現させた大樹のDEEP☆KICK-60kgタイトルマッチ。石川県金沢市出身、DEEP☆KICKでは3月にKING龍蔵(ROYAL KINGS)との王座同士の対決にて煮え湯を飲まされるも同級では負けなし、地元開催ともあって気合いは十二分だ。


 挑戦するは4月より始まった挑戦者決定トーナメントを圧倒的な技術で勝ち上がってきたGUMP。ジム移籍後破竹の勢いで連勝を重ねている21歳だ。両者共に高い技術を武器に戦う選手なだけに3R通してのポイントの奪い合いが予想されていたが試合は2RTKO決着で幕をおろすこととなる。


 1R、GUMPはリング中央に陣取り左右のローを素早くヒットさせていく。大樹は横に周りながらローにハイで入りどころを探るもGUMPのガード・スウェーしてから返しのローになかなか思うような展開が作れないか、やや強引にパンチの連打で踏み込みにかかるもGUMPの堅いガードにこれといった1発が出ない。


 GUMPは中間距離でロー・ハイを放ちながら入ってきたところに細かいパンチを放っていくなど、じわじわ圧をかけながら相手を観察しているイメージ。ラウンド後半、踏み込んでからの右フックと膝を中心に攻める大樹、GUMPはしっかりガードしながらこちらも膝にパンチと返していく、1Rは着実にヒットを重ねたGUMPがやや有利な印象。


 続く2R、1Rに比べ近い距離での展開が続く。中で大樹はフックやストレートで攻め入るもGUMPはしっかりガード、入り際に膝にストレートと返す。GUMPのガードは堅い、大樹も手は休めないが攻めあぐねている印象を受ける。すると大樹の踏み込みに合わせたGUMPの膝がクリーンヒット、その後組みからの膝をさらに当てるとセコンドから「腹効いたぞ!」と声が上がる。


 呼応するGUMPはじりじり圧をかけていくとロープ際に詰めてからの三日月蹴りが大樹のボディに深々と突き刺さりダウン奪取。苦悶の表情を浮かべる大樹、なんとか立とうとするも10カウント内に立ち上がることは叶わず、2R1分25秒、KO勝利でアウェーの地に乗り込んできたGUMPがベルト奪取を達成し、大樹は地元石川県での防衛を成すことは出来なかった。



 大喜びでセコンド達と抱き合うGUMP、ベルトを腰に巻かれマイクを持つと「ノーダメージ!」と決め台詞を声高らかに放ち、リング上で妹でありDEEP☆KICKラウンドガールを務める「こゆき」やTEAM TEPPENメンバー、応援団と記念撮影を行った。


 試合後、GUMPは「石川県に来るのは初めてでしたが、会場のお客様の雰囲気も良くて、高いモチベーションで試合することが出来ました、やはり王者というのはすごく強い存在と思っていて、大樹選手はRISEスーパーフェザー級3位の実力者なので警戒してましたが、TEAM TEPPENでやってきたことを信じて戦いました」と打ち明けると、三日月蹴りでKO勝利したことについて「ホンマに今までやってきた出たという感じで、「やってきた事は間違いじゃなかった!俺だって倒せるんや!」って感情が爆発しました」とDEEP☆KICKでは初のKO勝利に心を躍らせていた。


 次の舞台について「王者にはなりましたが今までとやることは変わらずに、でも王者としてのプライドと誇りは持ってもっと強い姿を見せます。僕の最終目標は世界一、そのために目の前の戦いを一つ一つクリアしていきます、RISE上位ランカーの大樹選手にも勝ったのでRISEにもDEEP☆KICK代表として殴り込みに行きたいと思います」と語った。

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