キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】TEAM TEPPENの新鋭GUMPがKOで王座奪取、昇也はドロー、田中佑樹は判定勝ち、小清水涼太がBreakingDownのATSUKIにTKO勝ち

2024/08/10 23:08

▼第1試合 DEEP☆KICK-63kg契約 3分3R
×ATSUKI(HAWK GYM)
TKO 3R 1分23秒
〇小清水涼太(KING LEO)


 記念すべきDEEP☆KICK石川大会の第1戦目を飾るのは石川県vs富山県の北陸対決と正にうってつけのカードに。石川県在住、BreakingDownで「ダンチメンあつき」として人気を博し今回がプロデビュー戦となるATSUKIと富山県在住、ラウェイ・NKB・BOM・ONEなど様々な舞台で活躍している小清水が対戦。プロとしての試合経験は小清水が格上も、話題沸騰中のBreakingDownで活躍するATSUKIの勢いにも注目したいところ。


 試合は1R、サウスポーに構える小清水は前蹴りにロー、三日月蹴りなど中間距離の蹴りで、構えを小まめにスイッチするATSUKIは細かくステップを踏みながらローで互いにじっくりけん制し合う。静かながらも重い空気の中、小清水は威力あるフックツーにボディ・右フックで会場を沸かせばATSUKIはミドルに左右のフック・ローの連打で好印象を取り返す、1Rは互角の印象か。


 続く2Rも中間距離でじっくり見合う中、ATSUKIはローにハイと近い距離でのパンチ連打、小清水はじわじわ詰めていってのボディ・フックに三日月蹴りで主導権を取りに行くが互いに一歩も譲らない展開に。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-20、19-19でイーブン、1名が20-19でATSUKIを支持する。




 3R、ここが勝負所だと踏む両者は開始早々近距離で殴り合う。途中、ATSUKIがバッティングにて試合が止まるも再開後、互いに左右のフックにストレートをぶん回しあう気迫の打ち合いに。そして突如として決着の時が訪れる、打ち合いの最中、小清水のカウンターの右フックがATSUKIを捉え小清水がダウン奪取。吠える小清水、ATSUKIもなんとか立とうとするがダメージを確認したレフェリーが試合を止め3R1分23秒、小清水がTKO勝利を勝ち取った。


 試合後マイクを握った小清水は「今回の試合はBreakingDownで活躍しているATSUKI選手だったので、僕もプロとして絶対負けたくないって気持ちで戦いました。これからもKO狙ってどんどん上を目指していくので応援お願いします」と会場のファン達に語った。


 負けはしたもののATSUKIの奮闘もすさまじく、今大会ベストバウトと言える今試合は「DEEP☆KICK ISHIKAWA」第1試合として大会に確かな火をつけた。

(文・三野龍生/写真・石本文子)

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