▼第3試合 GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準々決勝 5分3R ※66.25kg,+1ポンド許容あり
〇パン・ジェヒョク(KTT/韓国)66.25kg
[1R 3分47秒 TKO]
×石田拓穂(総合格闘技道場reliable)66.15kg
※ジェヒョクが準決勝進出。
パン・ジェヒョクは、2023年に実施された「GLADIATORフェザー級王座決定4人トーナメント」に出場し、準決勝で河名マストを破り、決勝ではダギースレンの計量失敗による不戦勝で王座に認定された。しかし、2024年2月の『Challenger Series01』で河名の挑戦を受けて判定負けで初防衛に失敗。今回のトーナメント準々決勝が再起戦となる。
一方、石田拓穂は、GLADIATORと修斗で4連勝後、フェザー級転向初戦となった2024年3月のチハヤフル・ズッキーニョス戦で、1R KO負けを喫したものの、その直前までハイキックからパンチのラッシュで攻め込んでおり、ライト級時代の実績と合わせて挑戦者決定トーナメントに選出された。
昨年来、パン・ジェヒョクのテイクダウン防御の強さと、空間の支配力をベースとしたMMA IQの高いファイトはお馴染みとなっている。
再びトーナメント出場を決めたパン・ジェヒョクは、主催者を通じて「前GLADIATORフェザー級championのバン・ジェヒョクです。河名マスト選手とのタイトル戦では少し怪我があり、満足な準備が出来ず、1Rのチャンスを逃した後は疲弊し、防衛する事が出来ませんでした。初防衛に失敗しましたが、再びベルトを狙えるトーナメントに出場でき、GLADIATORの方々に感謝しております。自分の第一の目標は一日も早くフェザー級ベルトを奪還する事です。万全に備えて前チャンピオンらしい勝ち方をして、準決勝に進みたいと思います。頑張ります!」とコメント。
対する石田は、「今回トーナメントに選んで頂きありがとうございます。しかも一回戦から前回王者とやらせて貰えるなんて、僕からしたら美味しいことだらけです! まずは先のことは考えず今回の試合、腹を括って挑みます! バッチリ盛り上がる試合するのでよろしくお願いします!」と決意を語っている。
石田は、柔道流の投げを得意としており、腰の柔らかさでダブルレッグやシングルレッグを切ってきたパン・ジェヒョクを腰に乗せて投げて押さえる可能性は十分にある。
その組みの展開から押さえ込みを有効活用することで、石田の打撃が活きて番狂わせを起こす可能性のある、要注目の準々決勝になることが期待される。
前日計量では、「GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準々決勝」に臨む、松嶋こよみ(ガイオジム)とソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)、パン・ジェヒョク(韓国)と石田拓穂(総合格闘技道場reliable)の4選手が計量をパスした。
なお、7月7日の『GLADIATOR 027』大阪大会でも行われた「GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準々決勝」2試合では、チハヤフル・ズッキーニョス(MIBURO)と、ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)が準決勝に進出している。
1R、ともにオーソドックス構え。右ミドルのジェヒョクに石田も右の蹴り。右カーフのジェヒョク。高いガードの石田に上下にパンチを突く。左ジャブを当てるジェヒョク。石田の右ローに、右ストレートを合わせて尻餅をつかせるとすぐに立つ石田は組んでボディロックで回すが、倒れないジェヒョク。
右オーバーハンドの石田。右カーフのジェヒョク。さらに右カーフ、左ジャブ。石田の右の詰めからの左をかわしながら、右フックはジェヒョク!倒れた石田にパウンド連打し、3分47秒、TKO勝ちを決めた。
試合後、ジェヒョクは「勝って石田選手の涙を見て気持ちも分かるので苦い勝利になりました。(河名マスト戦は)怪我をしていたので、今回は疲れないスタミナを作ってきました。今後は重さを考えた試合、一本勝ちできるように頑張ります。愛する妻にチョコを買いたいと思います。次は松嶋こよみさんとやれたら嬉しいです。こよみさん絶対に勝ってください」と語ると、ケージを降りて、ROAD TO UFC参戦中の河名マストとがっちり握手をかわした。