▼第13試合 GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準々決勝 5分3R
〇ダギースレン・チャグナードルジ(shandas Devjee/モンゴル/MGL-1フェザー級王者)65.9kg
[判定2-1] ※30-27,29-28,28-29
×アドニス・セビジェーノ(チームラカイ/フィリピン)65.8kg
セビジェーノは当初、5月大会でズッキーニョスと対戦予定だったが、諸事情で来日延期となっており、今回のトーナメントに参戦することとなっている。
セビジェーノは幻のズッキーニョス戦を希望していたが、それを実現させるためには、前回トーナメント準優勝のダギースレンという壁を乗り超える必要がある。7月7日の七夕に勝利し、思い人との試合を実現させるのは誰か。
◆ダギースレン・チャグナードルジ
「フェザー級王座決定トーナメントに参戦することになり、とても嬉しく思います。Gladiator関係者の皆様に感謝しています。戦いたくてウズウズしている時のオファーでしたので練習にも力が入っています。試合の最初から最後まで、自分の持っている力を十分に発揮して、素晴らしい戦いを見せた上で勝つ自信があります。フィリピンには好戦的な選手が多いので、選手としてリスペクトできます。アドニス選手、お客さんが沸く試合をしましょう!」
◆アドニス・セビジェーノ
「ハロー、フィリピンからGLADIATORで戦うアドニス・セビジェーノだ。5月5日のファイトはキャンセルになったけど、次の機会が巡って来ることを信じて、ジムでずっとハードに練習を続けてきた。そしてこの機会を得ることができた。全ての想いを集約させて、この試合に勝つつもりだ。そして対戦相手のダギースレンとともに会場を訪れたファンに楽しんでもらえる戦いをしたいと思う。この素晴らしい機会を与えてくれたGLADIATOR関係者の皆には安心していてほしい。自分はただ試合に出るだけでなく、インパクト残る試合をして勝利を手にするので」
1R、ともにオーソドックス構え。右ローを当てて右ストレートで詰めて右で差してボディロックしたセビジェーノだが、金網背にクラッチ切るダギースレン。体を入れ替えると打って離れる。
右ストレートのセビジェーノ。そこに左ストレートを合わせるダギースレンは右ハイも! セビジェーノも右ハイ、ストレート。すぐにダギースレンも右ハイを返す。
右を突いてすぐにダブルレッグに移行しテイクダウンを奪うダギースレン! 金網まで這い、上体を立てようとするセビジェーノを上から頭で蓋をするダギースレンは横に回して背中をつかせる。ハイマウント気味になるが、そこでリバーサルしたセビジェーノがトップに。ダギースレンはキムラクラッチで立ち上がる。
2R、右ローを音を立てて当てるセビジェーノ。ダギースレンは三日月蹴り、左右連打。しかしセビジェーノの右カーフに一回りする。
右前蹴り、右ハイのダギースレンに右を振ってダブルレッグにセビジェーノ。ダギースレンハキムラクラッチからトップを取り返すも正対して上を取り返すセビジェーノは足首を持ってダギースレンに尻を着かせる。
立ち上がるダギースレンは小外がけでテイクダウン、そのままマウント! 後ろを見せながら返すセビジェーノに腕十字を狙うダギースレン。それをかわしてトップはセビジェーノ。蹴りで立たせる。
左右を突くダギースレンにセビジェーノも右を振り、さらにワンツーでダブルレッグへ。尻を着いたダギースレンはアナコンダチョークのクラッチで回そうとするが、セビジェーノはそのまま押し込みゴング。立ち上がるのに少し時間がかかるダギースレンに、ナラントンガラグコーチが駆け寄る。
3R、右カーフのセビジェーノに右三日月蹴りのダギースレン。右ストレート、右ハイ、後ろ蹴りも。ダブルレッグからシングルレッグのダギースレンにセビジェーノは足首持って引き出して尻を着かせる。ダギースレンは右で差して立ち上がり、足をかけてバックへ。中腰で前に落としたセビジェーノ。トップからインサイドガードで細かくパウンド。背中を見せて立つダギースレンに乗るが、着地。バッククリンチのセビジェーノに正対して上を取るが、またもセビジェーノは潜りから上を取り直すも、その際でダギースレンは細かいパウンド。
両者ともに鋼のような身体と強度の戦い息詰まる試合を展開。判定は2-1(30-27,29-28,28-29)で際を制したダギースレンがタフマッチを勝利。
「今日は何とか勝ち上がることができて嬉しいです。モンゴルの皆さまにも感謝します。勝ち上がってフェザー級チャンピオンになるのでぜひ応援よろしくお願いします。準決勝でチハヤフル選手と戦うことになりますが、彼に負けず自分も進歩しているので彼に負けず、決勝に勝ち上がります」と語った。