▼第1試合 バンタム級 5分3R ※61.65kg,+1ポンド許容あり
〇南 友之輔(BRAVE GYM)61.60kg
[2R 0分56秒 TKO] ※左フック
×テムーレン・アルギルマー(マザーライ・ファイトセンター&シレンベーリ・ファイトセンター/モンゴル)61.35kg
伝統派空手出身のスーパールーキーと、前バンタム級王者の対戦が決定。
南友之輔は、2000年9月生まれの23歳。伝統派空手の各世代の日本代表に名を連ね、名門・近畿大学を卒業後にMMA転向を果たした。その素早い踏込みとパンチの破壊威力は“ルーキー”と呼ぶには危険すぎるストライカー。
GLADIATORで2連勝後、2024年2月のGRACHANでは、徳弘拓馬(stArt)をTKOも体重オーバーでノーコンテストに。2024年5月の前戦GLADIATOR026では、秋田良隆を1R TKOに下し、テムーレンに対戦を要求するなど、無敗でバンタム級王座獲りを宣言するBRAVE GYM所属の新鋭だ。
南の呼びかけにテムーレンもSNSで「Let’s go Baby」とすぐに呼応し、今回の対戦が決定した。
“元”とはいえ念願の王者との対戦決定に南は、「自分のポテンシャルを引き出してくれる相手と試合できるのを楽しみにしています。最高のKOを見せられるよう当日まで準備します」と意気込む。
対するテムーレンは、2023年3月に初来日を果たすと、時のバンタム級チャンピオン神田T800周一をスラムからパウンドアウト。6月大会ではタイトルをかけて神田と再戦し、スクランブル戦を制してベルトを巻いている。
GLADIATORケージにモンゴル旋風を巻き起こしたテムーレンだが、9月に竹本啓哉の足関節からのバックテイクにスプリット判定負けでベルトを明け渡し、12月には竹中大地にもリアネイキドチョークで一本負け。捲土重来を期し、再び日本の土を踏む。
テムーレンは「久々にGLADIATORで試合が出来ることになり、とても嬉しくてワクワクしている。相手の南選手は5月大会で私に対戦要求をしていたが、彼はまだ私のレベルには達していない。7月12日の対戦を楽しみにしているので、しっかり練習してきて欲しい。試合当日、彼は悪夢を見ることになるだろう」とコメントした。
負けられない元チャンピオンと、上しか見ていないスーパールーキーの激突。試合の展開は幾重にも考えられる。そんな一戦に期待大だ。
1R、ともにオーソドックス構え。圧力をかける南。テムーレンは大きな左で飛び込む。左の突きは南、しかしテムーレンはワンツーから右フックでダウンを奪うと、首相撲ヒザ
さらに左オーバーハンド!
腰を落とした南は右を返すが、小さなケージを追うテムーレン。回る南は体勢を立て直すが、右頬から出血。テムーレンはサウスポー構えも見せ、ダブルレッグからボディロックテイクダウン! 金網使い立つ南はテムーレンはの左後ろ廻し蹴りをかわす。右カーフを当てるテムーレンにカーフを返す南。サウスポー構えになるテムーレンは左オーバーハンドで飛び込む。
2R、右カーフから入る南。テムーレンの左ローの入りにカウンターの右を当てると、返しのシャープな左フックでダウンを奪うと、鉄槌連打! 逆転勝ちを決めた。
試合後、南は「最初大振りに面食らってしまって、足を使えなかったですが、倒せて良かったです。7月7日のバンタム級タイトルマッチで竹中大地選手が新王者になったので(竹本と)どちらでもよかったんですけどタイトルマッチが出来ればと。最初は“空手家のすごいやつが来たぞ”という勝ち方でしたが、最近はスカッとする勝ち方でできてなかったんで、窮地に立たされて倒せる、空手家の根性を見せられたと思います」と語った。