2024年2月16日(金)18時30分から、無観客&配信に特化した格闘技大会『GLADIATOR CHALLENGER SERIES 01:BANG vs KAWANA II』が、「THE.1TV」公式YouTubeにて無料配信された。
メインイベントでは「GLADIATORフェザー級タイトルマッチ」として、U-23世界選手権グレコローマンレスリング59kg級金メダルの河名マスト(ロータス世田谷)が、王者パン・ジェヒョク(KTT)との再戦で、初回にダウンを奪われながらも2、3Rで圧倒。新フェザー級王者となった。コメインの「PROGRESSフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦」では竹内稔が伝家の宝刀・アナコンダチョークを竹本啓哉に極めて戴冠。フライ級王座決定トーナメントは、チェ・ドンフンが左の三日月蹴りを和田教良に突き刺してTKO勝ち。準決勝進出を決めている。
長谷川賢(PROGRESS実行委員会・GLADIATORタレントリレーション)「みんなの力があって大会を開催することが出来ました。縁あってLFAからエド・ソアレス代表が来日しました。今年からLFAに選手を送ることになり、日本人選手が海外で戦う場が増えたと思います」
エド・ソアレスLFA代表「この大会をLIVEで見られるのが光栄です。若い選手を将来的にLFAで見られることを楽しみにしています」
『GLADIATOR CHALLENGER SERIES 01』速報
河名マストが再戦で戴冠「マイ・ライフ・イズ・リベンジ!」
▼メインイベント GLADIATORフェザー級選手権試合 5分3R×パン・ジェヒョク(KTT/韓国)65.75kg[判定0-3] ※28-29×3〇河名マスト(ロータス世田谷)65.65kg※河名が新王者に
メインは、『GLADIATOR CHALLANGER SERIES01:BANG vs. KAWANA II』の大会タイトル通り、GLADIATORフェザー級選手権試合=王者パン・ジェヒョクvs.チャレンジャー河名マストの再戦に。
両者は2023年6月に同王座決定トーナメント準決勝で戦い、パン・ジェヒョクがスプリット判定勝利を収め、その後9月に体重超過のダギースレン・チャグナードルジに判定勝ち(決勝不戦勝)で同王座を獲得している。
一方、河名は9月大会でユン・ダウォンに判定勝ちで再起し、12月大会で同トーナメント準決勝で敗れたチハヤフル・ズッキーニョスを初回TKO。フェザー級王座挑戦権を手にした。
初戦では、河名のテイクダウン狙いを驚異的なバランスで防ぐ、あるいはすぐに立ち上がり押さえ込ませなかったジェヒョクが、打撃を当てるなか、河名も打ち合いで応戦し、接戦に。スプリット判定をジェヒョクが制している。
年間ベストバウト級の名勝負で互いに強みを知ったなかでの再戦で、両者がどんな戦い方を選択するか、注目の1戦だ。
◆GLADIATORフェザー級王者パン・ジェヒョク「今回こそしっかり仕留める」
「皆さん。明けましておめでとうございます。GLADIATORフェザー級チャンピオンのパン・ジェヒョクです。防衛戦を用意して下さった関係者の皆さん、いつもありがとうございます。初防衛戦でもあり、いつも以上に抜かりないようしっかり準備します。一度拳を交えた相手ですが自分の防衛戦ですし、今回こそしっかりとフィニッシュ、仕留めるようにします。
マスト選手は優れたレスラーですが、最近は打撃も自信を持っています。自分としは注意する局面が増えましたが、チャンピオンらしく打撃、レスリンク、寝技の全てで圧倒できるようハードトレーニングを積んでいますので、期待して下さい。今年も勝ち続けるように頑張りますので、宜しくお願い致します」
◆河名マスト「僕の“ROAD to Road to UFC”は、まだ終わっていない」
「フェザー級王座決定トーナメントの敗北で、“ROAD to Road to UFC”の道は絶たれたと思っていたところから、もう一度ベルトを巻くチャンスに巡り合えた自分は“持っている”と思います。ユン・ダウォン戦、チハヤフル戦で、試合の中で自分自身の中にある恐怖との向き合い方、乗り越えることができました。今回の試合では変わった自分、変わらない自分の両方を見せられると思います。
パン選手は人間性も、ファイトスタイルも気持ちの良い選手だと思います。だからこそ、2人で良いものを創るのではなく、自分の強みをぶつけ続け、嫌がらせを続けることができればと思います。やりたいことをやって、フィニッシュして、ベルトを巻き、『Road to UFC』へ。“No UFC、No MMA!!”僕の“ROAD to Road to UFC”は、まだ終わっていないです!!」
1R、小さめのケージの中で詰める河名にジェヒョクは左ジャブ。右ロー。追う河名も左ジャブ。ジェヒョクはワンツー。組む河名の組んでの小外がけテイクダウンも、すぐに立つジェヒョク。河名のオーバーフックを抜いて離れる。
右オーバーハンドの河名はシングルレッグ。小手に巻くジェヒョクはスタンドに戻して離れる。河名の前手のフックをかわすジェヒョクは右ストレート!
さらにワンツーの右でダウンする河名。ジェヒョクのパウンドに立ち上がる河名はボディロックで押し込むと、回して投げてテイクダウン! 苦しい場面から河名はサイドを奪う。ハーフから肩固めを狙う河名だが、残り10秒で右で小手巻き、崩してパウンド。立ち際を固定してパウンドする。
2R、中央に出る河名。ワンツスリーフォーと繋ぐ河名が左右を当てて押し込みボディロックテイクダウン! サイドを奪う河名は細かく鉄槌連打。背中を着いたジェヒョクは亀になって立とうとするが、ここで立たせずコントロールを武器とする河名は、バックからヒザ!
ジェヒョクは亀で両手を掴むが、右手を抜いた河名は細かいパウンド、右ヒザを左足にこつこつと突く。左手を抜いた河名はパウンド!
たまらず正対したジェヒョクは蹴り上げを狙うが、さばいてパウンドする河名。ゴングにジェヒョクは時間をかけて立ち上がるが、コーナーで座り込んでインターバルを過ごす。
3R、ワンツスリーと左のダブルから組む河名。右で差して押し込むと、削られているジェヒョクは動きが鈍い。ともに右カーフ。詰めてダブルレッグテイクダウンは河名! ハーフから脇に右ヒジを突き、潜りからシングルレッグを狙うジェヒョクに右の小手を深く巻いて潜らせない河名は鉄槌。
再び亀になるジェヒョク。河名は腰を抱き、対角で左手を縛って右のパウンド! ジェヒョクに前転もさせず、コントロール。またいでマウントも狙う河名。
正対からシングルレッグのジェヒョクが頭を下げたところでグレコの投げで持ち上げて投げて1回転させてパウンド! ゴングに河名は咆哮した。判定は29-28×3の3-0で河名が勝利。ベルトを巻いた。
試合後、河名は「まずひとつ、ベルト獲っちゃいましたー! 1R、正直、相手の元気があるときは厳しい展開になると思っていて、2Rでクリーンテイクダウン出来たときに、これならいける、今日はやるしかないと思って戦いました。
(再戦でリベンジしたことについては?)マイライフ・イズ・リベンジ。(英語で)ROAD TO UFCで戦いたい。どうか呼んでほしい」と語ると、最後にファンにメッセージを聞かれ、「毎日が勝負ですけど、毎日のなかでも勝負かけなきゃいけない日、かけなきゃいけない時間に僕は勝負をかけることができました。以上です。ありがとう」とメッセージを送った。
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竹内稔が伝家の宝刀アナコンダで竹本啓哉に一本勝ち戴冠
▼コメインベント PROGRESSフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦 5分3R〇竹内 稔(CARPE DIEM)65.4kg[1R 1分52秒 アナコンダチョーク]×竹本啓哉(ALIVE)65.8kg※竹内がPROGRESSフォークスタイルグラップリング・フェザー級王者に
竹内稔と竹本啓哉の間で、「PROGRESSフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦」が実施される。
竹内は、11月のADCCアジア&オセアニア予選66kg級準優勝。かつてはプロ修斗でも活躍し、MMA5勝2敗の戦績を持つ。今や日本一といっても過言でないアナコンダ・チョークの名手だ。3月3日(日)の『KROSS×OVER-EXTRA.5-』(GENスポーツパレス)で峯岸零弥とのサブオンリーグラップリングマッチ出場も決定している竹内は、連続のプログラップリング出陣となる。
対する竹本は、9月大会でテムーレン・アルギルマにスプリット判定勝ちでGLADIATORバンタム級王座に返り咲いたMMAグラップラー。組んでからバック奪取や足関節に秀でており、MMAケージレスリングを「PROGRESSフォークスタイルグラップリング」でもいかに活かすか。
引き込みは対戦相手に2Pを献上、スクランブルで1Pを挽回できるPROGRESSフォークスタイルグラップリング・ルールは、MMAとグラップリングの中間点にあるだけでなく、そのポイント制やトップ&バック奪取という技術的な側面から見ても、組み技の世界最高峰ADCCルールを目指すグラップラーにとっても、理に適い成長を促せるルールといえる。
◆竹内稔「判定ではなく、一本勝ちで王座を獲得したい」
「今回、初出場でPROGRESSフェザー王座決定戦でGLADIATOR王者の竹本選手と戦えることを光栄に思います。国内ではグラップリングのタイトルを制定している団体は他にはなく、初めての経験なので王座を賭けて試合をできることが楽しみです。判定ではなく、一本勝ちで王座を獲得したいと思います」
◆GLADIATORバンタム級王者・竹本啓哉「GLADIATORのベルトの価値をグラップリング界隈にも周知するのにうってつけの試合」
「MMAファイターとしてGLADIATORのベルトを巻いた僕と、昨年グラップリングで大活躍されていた竹内選手とが試合する舞台として、MMAとグラップリングの交差点であるPROGRESSの王座決定戦は相応しいと思います。
今年の僕の目標は、GLADIATORのベルトの価値を周知することなのですが、この王座決定戦はグラップリング界隈にも周知するのにうってつけの試合だと思います。しっかり備えていきます。ご期待下さい!」
1R、上体を立たせた竹内に、先にシングルレッグの竹本。そこに首を狙う竹内。離れる竹本。
シングルレッグから引き込みを狙うが、そこに竹内はがぶりから後方に回してアナコンダチョークに組み、足もかけて右手を左の二の腕にじりじりと歩かせてヒジ裏まで届かせるとクラッチ! タップを奪った。
試合後、竹内は「想定していた内容で勝てて良かったです。次、ADCCのトライアルに出て、ここでチャンピオンになったので防衛もしていきたいです。配信も見ていただきありがとうございます。また一本勝ちしていきます」と語った。
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三上ヘンリーが金的イエローも小外テイクダウンからパウンド勝ち
▼第3試合 ミドル級 5分3R〇三上ヘンリー大智(EXFIGHT)84.2kg[2R 2分48秒 TKO]×アン・ジェヨン(チームDANGER/韓国)84.1kg
三上は、『格闘DREAMERS』出身ファイター。高校時代から剣道で注目され、中央大学在籍時に第64回全日本学生剣道選手権大会3位に。その後、キックボクシングに転じてアマで16勝0敗14KOの戦績を残すと、プロでも4戦全勝と負け知らずのままMMA転向を果たした。
MMAでは『格闘DREAMERS』を経て、2022年4月に『POUNDSTORM』両国国技館大会で岩﨑大河を相手にプロ初陣を戦うも、偶発的なアイポークでテクニカル判定負けを喫した後、2023年8月の『HEAT』で2R TKO勝ちするなど、ここまで3試合連続でフィニッシュ勝利を挙げている。
また、2023年12月の前戦では寝技無し・パウンドありの『KNOCK OUT』UNLIMITEDルール・クルーザー級で、カメルーンのパトリック・ケンソンに1R TKO勝ち。今回のGLADIATOR初出場を迎えることとなった。
山籠もりを習慣化するなどワイルド・ネイチャーな三上は、剣道の経験から武道性を重んじ、まさに“ラストサムライ”のような雰囲気でMMAに挑んでいる。GLADIATOR参戦に向け、三上は「厳しい戦いになるとは思いますが、全力で頑張ります!」とコメント。
対するアン・ジェヨンは、MMA戦績こそ3勝5敗と負け越しも、プロキックでは三上を大いに上回る29勝1敗の戦績を残し、韓国キック界で3冠王に君臨していた強豪ストライカー。また2013年のインドア・アジアンゲームでは81キロ級で金メダルを獲得するなど、打撃においては三上に決して劣らない実力の持ち主だ。
MMAでは、思い切った打撃を使い切れていないジレンマから脱することを誓っての今回の来日。打撃勝負か、MMA勝負か。重量級ならではの一発で勝敗が決する醍醐味もあり、瞬き厳禁な一戦になること間違いない。
ジェヨンは、「『GLADIATOR CHALLENGER SERIES』という素晴らしい舞台で試合が出来ることを本当に光栄に思っています。関係者の皆様、誠にありがとうございます。今回の対戦相手である三上選手が出演した『HiGH&LOW THE WORST X』も見ています。
“鈴蘭最強の男”ラオウ役、かなり面白かったです。あの映画の中で見られたような華のある戦いをしましょう。この試合が終わると、鈴蘭最強の男の座は自分のモノとなります」と、ユニークなコメントを主催者を通じて発表している。
1R、サウスポー構えから左の前蹴り、ミドルの三上はインローを2発当てる。ジェヨンは手首を掴み右で差して押し込みヒザ。さらに支え釣り込み足でテイクダウンも、すぐに三上は立つ。左でオーバーフックするジェヨンはヒザ蹴り。それがローブローとなり中断。再開。
すぐに距離を詰めて組むジェヨンに三上は首相撲ヒザも、切るジェヨンは押し込みクリンチアッパー、ヒザの打ち合い。三上は右フック、今度は三上のヒザが2度、ジェヨンに入る。中断、再開。
右ストレートですぐに詰めるジェヨンは左で差して押し込み。右で小手巻く三上は左ヒザを突くと体を入れ替え。左で差して押し込み、互いにヒザ蹴り。小外がけを狙う三上だが崩せずブレーク。左右で詰めるジェヨンに右ストレートを突く三上。首相撲ヒザでゴング。
2R、三上の左インローがローブローに。股間を押さえて崩れるジェヨン。三上にイエローカード。
再開。右を突いてすぐに組むジェヨン。右で差す三上に四つで押し込む。三上がアゴ下に頭を入れてからクリンチボクシング、突き放して左ストレート。しかしジェヨンはすぐに組みに。突き放す三上に、疲労したジェヨンの打撃は軸がブレる。しかし押し込むジェヨン。三上は左で差して四つ。ジェヨンの崩しに小外がけで倒して上に。そのままマウントを奪うとパウンド。レフェリーが間に入った。
試合後、三上は「成長させてくれる試合を受けてくれてありがとうございます。ローブローは焦っていたのかなと、謝罪したいです。狙ってやったわけではなかったことを分かってほしいです。試合が中断する場面が多くて自分のリズムがなかなか作れず、相手に対策されてケージ際に押し込まれて持ち味を発揮できませんでしたが、最後テイクダウンが出来たのは、私がMMAファイターだと、ひとつ証明できたと思います。そこは自信にしたいと思います。
ただ、まだ自分の実力の50%も出せてないので、今後も日々鍛錬して精進していきます。今後とも応援、宜しくお願い致します。今回、LFAのエド(ソアレス)代表も来られて、次のステップは世界に羽ばたきたいというのが正直なところですけど、今回の試合、自分のなかではやっていて納得できなかったので、自分がここで“何をしたい”という立場ではないと思うので、来たオファーは全力で受けさせていただき、その中でもっと自分のやれることを増やしていきたいと思います」と語った。
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ボクダノフが“オーシマイキー”大嶋聡承にキムラ極める
▼第2試合 Progressフォークスタイルグラップリング 88kg契約 5分2R〇グラント・ボクダノフ(ALMA FIGHT GYM LIFE)84.0kg[2R 3分16秒 キムラロック]×大嶋聡承(トイカツグラップリング東中野)86.0kg
ボグダノフは『RIZIN TRIGGER』で泉武志をTKOに下すなどMMAで3勝0敗。2023年のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権アダルト黒帯ミドル級で優勝し、無差別でも準優勝に輝いている。
ノーギでは2019年に全日本ノーギ選手権でアダルト・エキスパート・ミドル級優勝、2021年&2022年全日本ノーギ柔術選手権のアダルト黒帯ミドル級を連覇と、現在の日本のグラップリング界でトップの一人だ。
先般のONE日本大会では、リング上で通訳を務め、「とてもいい機会でした。次は通訳も試合もやりたいです」と、試合を望んでいた。
ケージで行われる、PROGRESSフォークスタイルグラップリングルールでの大嶋戦に向け、「以前から興味津々でしたが、今回はついにGLADIATOR初参戦が決まりました。
とてもわくわくしています。あまり他にない特別なグラップリングルールなので、面白い攻防、予想できない展開が生まれそうで、試合を見てくれる皆さんも楽しみにしていて欲しいです。対戦を受けてくださって、大嶋選手は私が好きな選手ですが、試合している最中だけは相手としてみます」と主催者を通じてコメントした。
対する大嶋は、まだ16歳の日本グラップリング界のプロスペクト。
ティーンエイジャーで帯は紫、ただし中学生の時からノーギ・グラップリングに没頭し、大人顔負けの実力を発揮することで“オーシマイキー”の異名を取るようになった。
寒河江寿泰に師事し、今成正和からも学ぶ大嶋は、NAGAエキスパートライト級優勝、プレ柔術甲子園優勝、SGAA Pro-77&absolute優勝、STREET JIU-JITSU professional -79.5優勝など数々の大会を制覇。
2023年11月には、ADCCアジア&オセニア予選88kg級に出場。2試合で一本勝ちを飾るも、優勝したアイザック・ミッチェルにリアネイキドチョークで敗れ上位進出ならなかった。そのミッチェルは、3月1日のONEカタール大会でタイ・ルオトロの持つONE世界サブミッショングラップリング・ウェルター級王座に挑戦する実力者のため、組み合わせによっては大嶋が同級で上位に進出する可能性もあった一次予選だった。
大嶋は既に韓国、シンガポールと海外での国際戦を経験しており、88kgでADCC世界大会を狙うために、今回も88kg契約での試合を望んだという。ボグダノフとの試合に向け、「今回『GLADIATOR CHALLENGER SERIES』で試合をする場を作って頂きありがとうございます。国内トップ選手のグラント選手と試合できることをとても光栄に思います。グラント選手とケージの攻防できるのがとても楽しみです。覚悟と感謝を持って一本を取りに行きます。是非期待して下さい」と、フィニッシュしたいと語っている。
1R、ボクダノフのシングルレッグの入りを防ぐ大嶋。ボクダノフも大嶋のシングルレッグを切る。スイッチから足を取りに行った大嶋を潰すボクダノフに引き込んだ大嶋にマイナス2P。
下のままの大嶋はマット中央でシッティングガードから腕を手繰りアームバー狙い。ボクダノフの飛び込みからのパス狙いに腕十字を狙う大嶋。ボクダノフは足首を持ち頭を下げて左右にパス狙い。ニーシールドからハーフ、クローズドにして首を狙う大嶋に、そのまま立ち上がり外すボクダノフ。かつぎパスも狙う。大嶋が立ってゴング。
2R、組み手争い。ダブルレッグから金網まで押し込みダブルレッグテイクダウンを奪うボクダノフ。4-0に。しかし金網際から離れたところで大嶋は中央にシッティングガード。足をさばきパス、上四方を奪うボクダノフ! 後ろ袈裟にブリッジ、リバーサルを狙う大嶋に、頭つきでキムラを狙うボクダノフ! クラッチを組んで右手を背中に回した。
試合後、ボクダノフは「最初、角度つけるためにグローブタッチしたくなかったけど、大嶋選手は壁みたいに強かった。(RIZINで2勝しているが今後は?)2日前にMMA4勝0敗になった夢を見ました。それだけです。この団体は日本で唯一、グラップリングにこんなに注力していて継続参戦したいです」と語った。
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GLADIATORフライ級王座決定8人トーナメント1回戦でドンフンが和田に三日月、KO勝ち
▼第1試合 GLADIATORフライ級王座決定トーナメント準々決勝 5分3R×和田教良(ガイオジム)57.0kg[2R 0分5秒 KO] ※左三日月蹴り〇チェ・ドンフン(チームMADポハン/韓国)56.6kg
GLADIATORフライ級王座は、2023年3月大会で、NavEを下したモンゴルのニャムジャルガル・トゥメンデムベレルがUFC参戦で、4月にベルトを返上、現在空位となっている。
その王座を巡り、「フライ級王座決定8名トーナメント」の開催が決定。和田教良とチェ・ドンフンの2選手が、無観客&配信に特化した今大会で激突する。
和田は、2023年9月大会で2017年3月以来、6年半ぶりにGLADIATOR出場を果たし、梅亞愚裸毒一郎に判定勝ち。連続参戦となった12月大会でもシン・ジェヒョクに判定勝ちで、現在4連勝中のベテランファイター。
対するチェ・ドンフンはキャリア3戦目で韓国のDOUBLE GFCのフライ級王座を獲得した猛者で、2023年12月大会では久保健太に3R KO勝ち、その実力を誇示した。
◆和田教良「チェ・ドンフンと試合ができるから──」
「フライ級王座決定トーナメントに出場させて頂き、ありがとうございます。ただし、正直なところチェ・ドンフン選手と試合ができるということで試合を受けさせてもらいました。この次のことは、考えていません。
最近、固い試合展開、いわゆるショッパイ試合ばかりしてしまい、オファーも減ったなかで元々の所属先のZOOMERの祖根代表の紹介で昨年の10月にGLADIATORで戦わせていただき、ありがたいことに2カ月スパンで試合を組んでもらえたことに感謝しています。
現役の間に国際戦を戦いたいと思っていたなか、前回大会でソレが実現できて、今回は対戦したいと願っていた選手と試合ができることは、ホンマにありがたいです。
チェ・ドンフン選手はイケメンで、強い選手だと思います。でも月並みになりますが、フィニッシュか結果的にドミネイトできるように励んでいきます」
◆チェ・ドンフン「自分は本来はグラップラー」
「こんにちは! 今回、GLADIATORのフライ級トーナメントに出場する事になった、チェ・ドンフンです。まず、前回大会に引き続き再びチャンスを下さったGLADIATORのスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。
トーナメント初戦の相手、和田選手はグラップリングが上手なタイプに見えました。自分はウェルラウンダーだと思われていますが、本来はグラップラーだということが証明できるチャンスだと思います。
和田選手は自分が成長するための相手として不足のない優れた選手だと思います。ただし試合映像を見ると、力づくに相手を抑えているように見えて、アレでは自分には通用しません。自分はパワーにも自信がるし、柔道の経験もあるので同じことを和田選手にやってやります。
凄く楽しみな試合なので万全の準備をして、コンディションが良くなかった12月の試合よりも素晴らしい試合をお見せすることを約束します」
なぜかキャンピングカーから降りて入場するドンフンと和田。
1R、サウスポー構えから左ハイのドンフン。オーソから組む和田を突き放して、左ローから左ストレートでダウンを奪う。下からハーフで凌ぐ和田。ドンフンはいったん離れると右ハイ! さらに和田の立ち際に反則の蹴りで上に。ハーフから右脇をこつこつ叩き、左ヒジ。ここでも離れてスタンドを望む。
2R、ドンフンは開始早々、中央に歩き左三日月蹴り! 和田はくの字にダウン。右のパウンド連打にレフェリーが間に入った。
6戦無敗(3KO)のドンフンは「蹴りでボディを攻めて、グランドでは守ろうと思っていた。(準決勝に向け)次の相手はまだ決まってないので、自分の技術をアップグレードしてゆっくり待ちたいと思います」と語った。