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【GLADIATOR CS】松嶋こよみの相手はモンゴルの新鋭ソドノムドルジに=「フェザー級挑戦者決定T準々決勝」、「PROGRESSフェザー級選手権試合」王者・竹内稔に上久保周哉が挑戦、南友之輔が前バンタム級王者テムーレンと激突=7月12日(金)配信

2024/06/27 11:06
 2024年2月の『GLADIATOR CHALLENGER SERIES01』に続き、無観客&配信大会として、7月12日(金)に『GLADIATOR CHALLENGER SERIES02:Matsushima vs Sodnomdorj』が開催される(THE1 TV公式YouTubeチャンネル配信)。  同大会にて「GLADIATORフェザー級王座決定トーナメント準々決勝」として、松嶋こよみvs.ソドノムドルジ・プレブドルジ。「PROGRESSフェザー級選手権試合」として、王者・竹内稔vs.挑戦者・上久保周哉。さらにバンタム級ワンマッチ・テムーレン・アルギルマーvs.南友之輔の3カードが決定した。 ▼GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準々決勝 5分3R松嶋こよみ(日本/ガイオジム)ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル/マザーライ・ファイトセンター&シレンベーリ・ファイトセンター)  GLADIATORフェザー級チャンピオンの河名マストが『ROAD TO UFC』参戦中で、UFCとの契約を目指し戦う期間、活性化してきたGLADIATORフェザー級戦線の停滞を避けるために行われる「挑戦者決定トーナメント」は8人制で行われ、トーナメント準々決勝4試合のうち、2試合が7月7日『GLADIATOR027』で組まれ、残り2試合が7月12日の『GLADIATOR CHALLENGER SERIES02』で行われる。  国内フェザー級トップの実力者“ナチュラルボーンMMAファイター”の異名を取る松嶋は、ONE Championshipで世界王座挑戦経験があり、『ROAD TO UFC』にも参戦。不可解な判定で準決勝敗退後、2023年7月の『DEEP 114 IMPACT』で欠場した元UFCファイターのガブリエル・シルバの代替選手の劉獅と68kg契約で対戦し、1R TKO勝ち。  2024年の1月の前戦『TOP BRIGHTS』では、カルシャガ・ダウトベックにTKO負け(※その後、ダウトベックはRIZINで関鉄矢に1R KO勝ち)を喫し、真剣に進退を考える状態にあったが、GLADIATORがLFAとの提携を進めることで、LFA経由でUFCを目指す最後のチャレンジに挑むこととなった。  松嶋はソドノムドルジ戦の決定に、「前回の負けを経験し、自分の格闘技を見直すことができました。新しい場所でのチャレンジになりますが、チャンスをくれたGLADIATORのケージで最大限のパフォーマンスを見せて勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」と主催者を通じてコメント。  対戦相手のモンゴルのソドノムドルジ・プレブドルは、前GLADIATORバンタム級王者テムーレン・アルギルマーの同門でキャリア5勝2敗のファイター。柔道ベースながら強打に定評がある。  MMA5勝(2SUB)2敗で、プロデビューから3連勝後、2022年11月の『Road to ONE』で現LAFファイターのダヴァジャム・バトスレンにキムラで2R 一本負け。ツバヤー・ハレルバーターに2R TKO負けで2連敗。しかし、2023年4月と6月に中国人ファイターに2連勝中だ。  GLADIATOR初参戦のプレブドルジは、「フェザー級王座決定トーナメントに参戦することになり、驚くとともに嬉しくてたまりません。オファーをしてくれたGLADIATORには大変感謝しています。このチャンスを絶対にモノにするつもりです。相手の松嶋選手は経験豊富で強い選手ですが、試合では若い選手の勢いを見せつけるつもりです」とのコメントを寄せている。  1月にカザフスタンのダウトベックに屈した松嶋が、モンゴルの怖いモノ知らずの“フィジカル・モンスター”を下して、LFA参戦→UFC入りの茨の道を切り拓くか。 [nextpage] PROGRESSフェザー級王者・竹内稔に上久保周哉が挑戦 ▼PROGRESSフェザー級選手権試合 5分3R竹内 稔(カルペディエム)王者上久保周哉(TRI.H studio/頂柔術)挑戦者  スクランブル&エスケープが評価されたMMAファイターと柔術家、両スタイリストが同じ土俵で技術をぶつけ合うグラップリングの選手権試合が決定した。  チャンピオンの竹内稔は、昨年のADCCアジア&オセアニア予選の66キロ級で準優勝と日本人トップの結果を残すと、2月の『CHALLENGER SERIES』第1回大会で、GLADIATORバンタム級チャンピオンの竹本啓哉を2分弱で必殺のアナコンダチョークで下し、初代PROGRESSフェザー級チャンピオンの座に就いている。  対する挑戦者の上久保は、日本のMMA界にあってグラップリング能力は右に出る者がいないとファイター間でも評価の高いグラップラー。  MMAでは2018年7月からONEに参戦し、スノト、モハメド・アイマン、キム・デファン、ブルーノ・プッチ、ミチェル・チャマール、トロイ・ウォーゼンに勝利し、サークルケージで6連勝。  松嶋こよみと同様にUFCを目指し、2023年の『ROAD TO UFC』に参戦。5月の1回戦で中国のバーエゴン・ジェライスにスプリット判定勝ちでMMA13勝1敗分けとしたが、続く8月の準決勝で野瀬翔平にスプリット判定勝ちしているシャオ・ロンに判定2-0の惜敗。12月の『GLADIATOR 024』で負傷欠場したシン・ジェヨンの代役ペ・ジョンウに1R リアネイキドチョークで一本勝ち、再起を遂げていた。  上久保は本来、2月の『CHALLENGER SERIES』で元UFCファイターと対戦予定だったが、正式発表を前に負傷で欠場となっていたという。  元UFCファイターに勝利し『ROAD TO UFC』再出場を目指した上久保だが、2月大会負の傷で試合はおろか練習からも距離を置く必要が生じ、グラップリングで実戦を経験するという選択をした。  フォークスタイルグラップリング・ルールでの王座に挑戦する上久保は、主催者を通じて、「今回、PROGRESSフォースタイルグラップリングマッチに出場します。竹内さんは今まで試合してきた選手の中でも指折りの攻撃力を持った選手だと思います。ただ、僕はどうしても勝ちたい。ケージの中でアナコンダを喰い、選手として殻を破れるよう力を出し切ります」とコメント。  対する竹内は、あらゆるシチエ―ションを想定して、アナコンダへのエントリーができる日本最高レベルのフィニッシャー。 「初の防衛戦の相手が“永久寝技地獄”の上久保選手ということで非常にタフな試合になると想定されますが、前回の試合と同じように一本勝ちで終わらせたいと思います。防衛を重ねてタイトルの価値を上げていきたいです。応援よろしくお願いいたします」と意気込みを記している。  上久保の得意の展開に持ち込むためには、竹内の必殺技アナコンダチョークが待ち構えている状況に飛び込む必要がある。そんなスリリングなグラップリングが、ケージのなかで展開されるであろう「PROGRESSフェザー級選手権試合」に注目だ。  なお、これまでPROGRESS実行委員会では、「フォークスタイルグラップリング」「コンバット柔術」「サブオンリー」という3つの形式の組み技マッチを実施し、その経緯もあり王座に「フォークスタイルグラップリング」の名称を用いてきたが、現状ではコンバット柔術とサブオンリーのタイトルを制定する予定がないことで、同王座から「フォークスタイルグラップリング」の名称を除外することが決定している。今後、PROGRESS王座=フォークスタイルグラップリング・ルールで競われると同時に、選手の要望を加味し、コンバット柔術とサブオンリー・ルールの組み技戦も実施していく。  現状PROGRESS実行委員会が制定している王者は以下の3選手となる。 ◆PROGRESSウェルター級王者ジェセフ・チェン ◆PROGRESS暫定ウェルター級王者森戸新士 ◆PROGRESSフェザー級王者竹内 稔 [nextpage]   南友之輔が元王者テムーレンと激突! ▼バンタム級 5分3Rテムーレン・アルギルマー(マザーライ・ファイトセンター&シレンベーリ・ファイトセンター/モンゴル)南 友之輔(BRAVE GYM)  伝統派空手出身のスーパールーキーと、前バンタム級王者の対戦が決定。  南友之輔は、2000年9月生まれの23歳。伝統派空手の各世代の日本代表に名を連ね、名門・近畿大学を卒業後にMMA転向を果たした。その素早い踏込みとパンチの破壊威力は“ルーキー”と呼ぶには危険すぎるストライカー。  GLADIATORで2連勝後、2024年2月のGRACHANでは、徳弘拓馬(stArt)をTKOも体重オーバーでノーコンテストに。2024年5月の前戦GLADIATOR026では、秋田良隆を1R TKOに下し、テムーレンに対戦を要求するなど、無敗でバンタム級王座獲りを宣言するBRAVE GYM所属の新鋭だ。  南の呼びかけにテムーレンもSNSで「Let’s go Baby」とすぐに呼応し、今回の対戦が決定した。 “元”とはいえ念願の王者との対戦決定に南は、「自分のポテンシャルを引き出してくれる相手と試合できるのを楽しみにしています。最高のKOを見せられるよう当日まで準備します」と意気込む。  対するテムーレンは、2023年3月に初来日を果たすと、時のバンタム級チャンピオン神田T800周一をスラムからパウンドアウト。6月大会ではタイトルをかけて神田と再戦し、スクランブル戦を制してベルトを巻いている。  GLADIATORケージにモンゴル旋風を巻き起こしたテムーレンだが、9月に竹本啓哉の足関節からのバックテイクにスプリット判定負けでベルトを明け渡し、12月には竹中大地にもリアネイキドチョークで一本負け。捲土重来を期し、再び日本の土を踏む。  テムーレンは「久々にGLADIATORで試合が出来ることになり、とても嬉しくてワクワクしている。相手の南選手は5月大会で私に対戦要求をしていたが、彼はまだ私のレベルには達していない。7月12日の対戦を楽しみにしているので、しっかり練習してきて欲しい。試合当日、彼は悪夢を見ることになるだろう」とコメントした。  負けられない元チャンピオンと、上しか見ていないスーパールーキーの激突。試合の展開は幾重にも考えられる。そんな一戦に期待大だ。
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