▼第5試合 キャッチウェイト (140 LBS) ムエタイ 3分3R
〇ヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)
[判定3-0]
×コムアウット・FAグループ(タイ)
“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。
ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、シルビュー・ヴィテズにTKO勝ち、『9』でサマン・アシュリをKO、『17』でもデニス・ピューリックにTKO勝ち。『25』のジョーダン・ゴッドフレッドセン戦では判定2-1で苦戦を強いられて勝利。その後はムアンタイ、タギール・カリロフに連敗を喫している。88勝35敗3分(KO数は不明)。
1R、サウスポーのヨードレックペットは右ロー、コムアウットは左ローを蹴っていく。しばらくローの応酬が続き、ヨードレックペットは左ボディストレートも打つ。ヨードレックペットの左ミドルにコムアウットはしつこく左右ロー。左右フックも使うが、コムアウットは徹底して左右ローを蹴っていき、ヨードレックペットがローを蹴ると右フック、右ヒジ。ヨードレックペットは左右フックからの左アッパーも。
2R、ヨードレックペットが左ローを蹴ると細かく連打を返すコムアウット。さらに右ロー。負けじとヨードレックペットもワンツー・左アッパーと左ロー。コムアウットの重い右ミドルが決まる。ヨードレックペットがジャブから右アッパーを打てば、コムアウットは右ストレート。
前に出るコムアウットにヨードレックペットも下がらずその場で打ち合う。至近距離でパンチとヒジを打つ両者、ヨードレックペットはボディやアッパーを交えてパンチのコンビネーションを多用する。前に出て右ミドルと右ストレートを交互に放つコムアウット。後半はコムアウットの手数が目立った。
3Rが始まってすぐ、前手を伸ばしたヨードレックペットの指がアイポークになり、試合は中断。ヨードレックペットの左ミドルにコムアウットは右ストレートを返し、前へ出てパンチで攻めるとヨードレックペットも左フック。前に出て手数を多く出すのはコムアウット。ヨードレックペットは左ボディ、左アッパー。コムアウットが左ヒジを打ったところで、ヨードレックペットが左アッパーの3連打。
これにコムアウットがグラつきながら下がっていく。大チャンスに詰めるヨードレックペットが左ボディ、右フック、左アッパーで攻めるが深追いはしない。コムアウットは右ミドルで応戦し、じりじりと詰めるヨードレックペットは左ボディから右フック。コムアウットが右ミドルを蹴ってヨードレックペットの一方的な展開にはさせず試合終了。