ムエタイ
レポート

【ONE FF】プラジャンチャイが人生無敗の男に初黒星を付け王座統一、スーパーレックが横綱相撲で完勝、ナバティが一撃KOで21戦無敗となり本戦契約もゲット、ペッタノンがラマザノフを圧倒TKO、パコーンが元ルンピニー王者ラフィを初回TKO、ヨードレックペットが削り合いを制して連敗脱出、坂口魁斗が好試合でシャンテン破る

2024/06/28 22:06

▼第7試合 バンタム級 ムエタイ 3分3R
〇パコーン・PK・センチャイ(タイ)
[1R 2分15秒 TKO]
×ラフィ・ボーヒック(フランス)


 パコーンは9歳からムエタイを始め、2008年にラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王座、2013年にタイ国プロムエタイ協会ライト級王座、2014年にルンピニースタジアム認定ライト級王座、同年にはWMCライト級王座とYOKKAO -65kg級王座も獲得。さらには2016年にWKU世界-67kg世界王座とThairathTVのウェルター級王座、2017年にフェニックスファイティングチャンピオンシップ王座、2022年にはBOMウェルター級王座とWPMF世界ウェルター級王座も獲得。


 2013年にはタイ・スポーツ局が選ぶMVPにも輝いた。2022年からはエイワスポーツジムにてトレーナーとして吉成名高や品川朝陽ら日本人選手を育成しながら選手活動も行い、ムエタイのみならずK-1でも2023年3月に第7代Krushスーパー・ライト級王者の鈴木勇人、6月に第8代Krushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵に連勝している。2024年3月にはアリ・ビーストを初回TKO。戦績は193勝(8KO)45敗5分。


 ラフィはサバットからムエタイに転向し、2012年からタイのシンパトーンジムに所属してムエタイを学んだ。2014年2月にMAXムエタイ -67kg世界トーナメント優勝、2016年5月にWBCムエタイ世界スーパーライト級王座奪取、そして2017年6月にはポンシリ・PKセンチャイムエタイジムを判定で破り、ルンピニースタジアム認定ウェルター級王座を奪取した。タイ人以外でルンピニーの王座に就いたのは、ムラッド・サリ、ダミアン・アラモスに次いで史上3人目の快挙。


 同王座はノンタイトル戦でKO負けしたため剥奪されたが、2017年12月の王座決定戦で勝利して取り戻す。その後は4度の防衛に成功。ONEには2023年4月の『ONE Friday Fights 12』で初参戦し、タパオカオ・シンマウィンに判定勝ち。しかし、2023年7月のクラップダム戦がアイポークによる無効試合となってからは、ONEで2連敗を喫している。戦績は83勝(37KO)27敗1分1無効試合。


 1R、右ローの蹴り合いからスタート。ラフィの右ローにパコーンはジャブを合わせに行く。ラフィは右カーフも蹴り、パコーンの右足を狙い撃ち。パコーンはステップを踏んで右ストレートを打ちながら前進。ひとまわり大きいラフィに左フックをヒットさせると、ラフィの右目に当たったかラフィが目を抑えながら後退。


 このチャンスを見逃さなかったパコーンが一気に前へ出て、ラフィの右ミドルをキャッチすると払ってバランスを崩しながら右フック。ラフィがダウンし、即座にレフェリーがストップ。パコーンが元ルンピニー王者を全く問題にせず勝利した。


 パコーンは35万バーツ(約150万円)のボーナスも手にした。

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