▼第6試合 バンタム級 ムエタイ 3分3R
×シブムン・シッチェブンタン(タイ)
[判定1-2]
〇タイソン・ハリソン(豪州)
シブムン・シッチェブンタン=シップムーン・シットシェフブンタムは2017年5月に当時ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者だったT-98に挑戦、判定勝ちで王座を奪った。また、緑川創とは2度対戦して1勝1分(ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王座決定戦で勝利し、2度目の王座に就いている)、日菜太にはKO負けを喫した。
一時は引退してYouTuberとなり150万人の登録者がいたが、2022年に現役復帰。『ラジャダムナン・ワールド・シリーズ』のスーパーウェルター級リーグ戦で準優勝を飾った。戦績は78勝(26KO)23敗2分。ONEには2023年9月に初参戦したが、ミゲル・トリンダージに初回KO負けしている。
対戦相手のタイソン・ハリソン(豪州)はセーンティアンノーイジムを拠点とし、タイで試合を積んでいるオーストラリアの新鋭選手。左右ミドルを主体として前へ出て、左手を伸ばして首を捕まえに行く典型的ムエタイスタイルでありながら、右ストレートからヒジ&ヒザで畳み込むアグレッシブさを兼ね備えているタイプ。一部ではジョン・ウェイン・パー二世との呼び声もある期待の若手だという。
ONEには2023年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』から参戦。セクサンと判定2-1の激闘を繰り広げると、『11』では来日経験もあるランボー・モー・ラッタナバンディットをKO。『18』のポンシリ・PK・センチャイ戦では判定で敗れるも、『27』のタパオガオ・シンハ・マウイン戦では初回KO勝ち。2023年9月にはクラップダムに初回TKO負けとなった。
1R、ハリソンはどんどん前へ出て圧をかけていく。サウスポーのシブムンは下がりながら左ミドル、左ボディストレート。ハリソンはワンツーを繰り出し、シブムンは左ローを蹴る。ハリソンがバックスピンエルボーを放つとシブムンも負けじと右ヒジ。
どんどん前に出てくるハリソンだが、シブムンはしっかりとパンチやミドルを当てていく。ハリソンは左ボディ、右ボディ。シブムンも負けじとヒジ、左ストレート。長いリーチから繰り出されるハリソンのワンツーにのけ反るシブムン。
2Rも前に出てくるハリソンがロープを背負ったシブムンに右ヒジを繰り出すが、シブムンも強気に打ち合う。シブムンは左ミドルを蹴ってはすぐに右手を伸ばしてハリソンが入れないようにする。シブムンは首相撲からのヒザも使ってハリソンを削っていく。
圧が弱まってきたハリソンだが、それでも右ボディストレートを打つ。シブムンはハリソンが近付いてくると左ストレートと左ヒザでけん制し、首相撲に持ち込んでのヒザ蹴り。
3R、右ストレートで突っ込んだハリソンが、コーナーを背にしたシブムンへバックスピンエルボー。これが効いたか、シブムンは防戦一方となったが、すぐにヒジで逆襲。さらに左ボディストレートを突き刺すとハリソンの前進がさらに弱まる。ハリソンが近付くと首相撲からのヒザ、離れれば左ミドル。
下がって距離を保ち、左ミドルを蹴るシブムンにハリソンは再びバックスピンエルボー。シブムンは左ミドルだ。残り10秒、お互いに笑顔で手を挙げて勝利をアピールした。