▼第9試合 バンタム級 キックボクシング 3分3R
〇ペッタノン・ペットファーガス(タイ)
[2R 1分15秒 TKO]
×アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)
ペッタノンは358勝56敗1分という驚異的な勝利をあげている36歳のベテランムエタイ選手。7歳からムエタイを始め、14歳でラジャダムナンとルンピニースタジアムのメインイベントを務めるほどに成長。THAI FIGHTやSUPER MUAYTHAIなどで数多くの外国人選手との試合経験を積み、2016年6月と2017年8月の2度、Kunlun Fightで大和哲也に勝利している。
2012年にWMC世界-66kg級王座、2015年にIPCC世界ムエタイ67kg級王座に就き、2017年Enfusion -67kgトーナメント優勝、2018年武林風World Cup -67kg優勝、2019年武林風ワールドカップ -67kg準優勝などの実績を持つ。2020年9月のONEデビュー戦でカピタンに開始わずか6秒でKO負けを喫したが、2021年9月にジャン・チェンロンから勝利を収めると2022年11月にONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴に挑戦して判定2-1で王座を奪取。
しかし、試合後に禁止薬物の陽性反応が出たためタイトルは剥奪、1年間の出場停止処分を受けて今回が復帰戦となる。38歳。
ラマザノフは、国際アマチュアムエタイ連盟(IFMA)の世界王者に3度輝くと18歳でデビューして連勝を重ね、2018年10月、ONEスーパーシリーズでONEデビュー。ルンピニースタジアムの二階級王者で、後のONEムエタイ世界フェザー級王者のペットモラコットからダウンを奪う判定勝利。2019年12月には、ジャン・チェンロンと「ONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦」を戦い、右ストレートでダウンを奪う判定勝利で戴冠した。
2021年1月にカピタンにKO負けで王座陥落も、2022年9月の再戦ではスプリット判定でリベンジを果たした。2023年1月のONE Friday Fightsではノンオーの持つONEムエタイ世界バンタム級王座に挑戦もKO負け。3月のマブルド・ツピエフで連敗を喫したが、2023年9月にアレッサンドロ・サーラを初回KOし、再起を飾った。
1R、前に出るのはサウスポーのペッタノン。独特のステップを踏むラマザノフは長いリーチからジャブ、右ストレートを放ち、ペッタノンはそこにカウンターを合わせに行く。ラマザノフが右ローを蹴るとペッタノンは左ミドル。飛び込んだラマザノフの右ストレートがヒットし、左フックもヒット。ペッタノンは左ストレート、左ミドルで再び前へ出ていく。
2R、バッティングがあり、頭部を気にするラマザノフだがレフェリーは試合続行を要求。前に出るペッタノンが左ストレート、ラマザノフは右ストレートを返す。ペッタノンはボディも打ち、顔面へとつないだかと思えば左ローを蹴る。
ペッタノンの左ミドルを右足を上げてスネで受けたラマザノフだが、ここから前へ出るペッタノンが一方的に攻める展開となり、ラマザノフは防戦一方に。ラマザノフは戦意喪失で背を向けてしまい、足を気にして戦わないためレフェリーはカウントを数え、ラマザノフが試合を続行する意思がないと見てストップした。