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【UFC】死闘、王者マカチェフがポイエーを最終5Rに極める! マカチェフは二階級制覇を宣言。ポイエーは引退示唆。ストリックランドがコスタにスプリット判定勝ち、ホランドがテクニカルサブミッションで一本勝ち、ヒョードル弟子のコピィロフが元GLORYのアウメイダに競り勝つ=『UFC 302』

2024/06/02 07:06
【UFC】死闘、王者マカチェフがポイエーを最終5Rに極める! マカチェフは二階級制覇を宣言。ポイエーは引退示唆。ストリックランドがコスタにスプリット判定勝ち、ホランドがテクニカルサブミッションで一本勝ち、ヒョードル弟子のコピィロフが元GLORYのアウメイダに競り勝つ=『UFC 302』

(C)Zuffa LLC/UFC

 2024年6月1日(日本時間2日)、米国ニュージャージー州ニューアークのプレデンシャルセンターにて『UFC 302: Makhachev vs. Poirier』(U-NEXT配信)が開催された。

【メインカード】

▼UFC世界ライト級選手権試合 5分5R
〇イスラム・マカチェフ(ロシア)26勝1敗(UFC15勝1敗)※UFC14連勝 155lbs/70.31kg
[5R 2分42秒 ダースチョーク]

×ダスティン・ポイエー(米国)30勝9敗(UFC22勝8敗)155lbs/70.31kg
※マカチェフが3度目の王座防衛

 メインイベントのUFC世界ライト級選手権試合(5分5R)では、王者イスラム・マカチェフ(ロシア)に、同級4位のダスティン・ポイエー(米国)が挑戦する。

 13連勝中のマカチェフは、元UFC世界ライト級世界王者ハビブ・ヌルマゴメドフがセコンドにつくダゲスタン軍団の32歳の王者。MMA25勝1敗で、25勝中16試合でフィニッシュ勝利(5KO・TKO、11SUB)している。2022年10月のライト級王座決定戦でチャールズ・オリベイラに肩固めで一本勝ちで王座に就くと、2023年2月に当時のフェザー級王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーの階級を越えた挑戦を受けて判定勝ち。10月の再戦でも左ハイキックからのパウンドで初回KO勝ちした。今回はライト級4位のポイエーと対戦することになった。

 対するポイエーは、元同級暫定王者。2019年4月に マックス・ホロウェイに判定勝ちで暫定王座に就くも、同年9月のハビブとの王座統一戦で、3Rリアネイキドチョークで一本負け。その後、コナー・マクレガーとの2連戦で2連続KO勝ちを含む3連勝も、2度目の王座挑戦となったオリベイラ戦でダウンを奪うも逆転のリアネイキドチョークで一本負けで戴冠ならず。

 2022年11月にマイケル・チャンドラーを3R リアネイキドチョークで仕留めるも、2023年7月のジャスティン・ゲイジーとのBMFタイトルマッチで、2R、右ハイキックでKO負け。しかし、2024年3月の前戦は5連勝中のブノワ・サン・デニを相手に左ストレートを効かせ、直後の右フックでダウンを奪いパウンドでKO勝ち。アンダードッグの評価を跳ね返して再起を飾っている。35歳、最後のタイトル挑戦となるか。

 マカチェフがV3達成なるか、それともポイエーが初の正規王者のベルトを手にするか。
マカチェフコメントポイエーコメント

 1R、両者ゴールデングローブでともにサウスポー構え。ワンツーを伸ばして金網に詰めて、開始1分でダブルレッグからボディロックテイクダウンのマカチェフ。

 ハーフから背中を着かされるポイエー。左腕をキムラに極めに行くマカチェフに、上体を立てて背中を譲り腕を外すポイエー。

 4の字ロックのマカチェフ。左目尻をカットしている。後方から細かいパウンド、ヒジ、鉄槌のマカチェフ。ポイエーの頭の位置が低く、極め辛いが、腰を上げてトップに移行とみせかけて極めに。ここも組ませないポイエー。腕十字も狙いながら細かいパンチでホーン。

 2R、ポイエーの右の蹴りを掴んで両足をまとめるマカチェフ。足を抜いたポイエー。マカチェフの組みから首相撲ヒザをはがし、マカチェフの左をかわす。右前足にシングルレッグのマカチェフ。ここも足を抜いて、背中を見せてもすぐに正対して離れるポイエー。

 マカチェフの左ヒジをかわすポイエー。ワンツースリーと連打するマカチェフをさばくポイエー。ワンツーの左をボディに。左右から組んだマカチェフは金網まで押し込むが、差し上げるポイエーは体を入れ替え、左ボディ。ともにダーティボクシングも離れるポイエー。

 ワンツーから右はポイエー。さらにワンツーに首相撲を挑むマカチェフ。剥がすポイエーの左にマカチェフは後退。しかし首相撲から体を入れ替えたマカチェフはシングルレッグテイクダウンで上でホーン。

 3R、圧力をかけるポイエー。右ジャブを突くが、首相撲ヒザのマカチェフはボディロックで崩してポイエーの小手巻きを切ってバックへ! テイクダウン。4の字ロックのマカチェフは首を狙う。さらにマウントに移行し、パウンドへ。ポイエーのブリッジに合わせて腕十字へ! しかしうつ伏せから抜いたポイエーは左右で前に!

 右ジャブから左もマカチェフも右を返す。左ハイを肩口に蹴り、ローを蹴るポイエー。マカチェフもワンツースリーも頭が当たったか。ポイエーは左目を気にする。ワンツーからアッパーのポイエー。マカチェフも打ち合うと、ホーンに両者は額を突き合わせる。

 4R、右ジャブで前に出るポイエー。そこに左をかぶせるマカチェフ。ポイエーの入りに右ボディを当てるマカチェフ。そして足を取りに行くが、ここは切るポイエー。首相撲ヒザのマカチェフ。ダブルレッグも切るポイエー。ドライブ出来ないマカチェフに近い距離で左右をまとめるポイエー。しかし、マカチェフもワンツーを返してそのまま金網までドライブ。シングルレッグ。持ち上げて崩してバッククリンチ。

 片ヒザ立ちのポイエーは中腰にまで戻し、バックのマカチェフにスイッチから正対! 首相撲のマカチェフに金網に詰めるポイエーは左右ボディ打ち! マカチェフも顔面から出血。右ボディを突くポイエーにマカチェフはダブルレッグで金網に押し込むと場内はブーイング。ニンジャチョークを狙うポイエー。そのままホーン。両者またも顔を近づけて言い合う。

 5R、額をカットしているマカチェフ。ポイエーのジャブにしっかり左右を突き返すマカチェフ。ポイエーは左カーフをヒット。マカチェフのシングルレッグを切る。ワンツーでガードさせて首相撲のマカチェフをはがすポイエー。左を突いて前に出るマカチェフの組みを剥がす。ポイエーのワンツー! シングルレッグのマカチェフは足を引きつけるが、抜くポイエーは片足立ち。足を抜いた瞬間についていったマカチェフは、ポイエーの頭が下がった瞬間にギロチンからダースチョーク! ポイエーの右足を挟んで逃がさずタップを奪った。

 死闘、最終ラウンドの一本勝ちにハビブ・ヌルマゴメドフらコーナーが総出でマカチェフに抱きつく。そして起き上がったポイエーにハビブは握手を求めた。

 3度目の王座防衛に成功したマカチェフは「ダスティンありがとう。彼は戦士そのものだ。ダスティンはいいファイトキャンプをしてきたんだろう。打撃が強く予想通りだったけど、テイクダウンができればと思っていた。あのチョークは一晩中かけられる。自分の夢である、もうひとつのベルトを賭けて戦いたい。またあのエナジーを感じたい。ベルトを防衛するのとはなく、新しいものを」とウェルター級王座獲りも宣言。敗れたポイエーにもインタビューが行われ「テイクダウンディフェンスがうまくできればと思っていた。小さな娘のことも考えて、自分にとってこれが最後の試合になると思う。チャンピオンになれないなら、ただ戦うために戦うことを50回もやれない。みんな感謝したい」と語った。

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