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レポート

【UFC】死闘、王者マカチェフがポイエーを最終5Rに極める! マカチェフは二階級制覇を宣言。ポイエーは引退示唆。ストリックランドがコスタにスプリット判定勝ち、ホランドがテクニカルサブミッションで一本勝ち、ヒョードル弟子のコピィロフが元GLORYのアウメイダに競り勝つ=『UFC 302』

2024/06/02 07:06

▼ミドル級 5分5R
〇ショーン・ストリックランド(米国)29勝6敗(UFC16勝6敗)185lbs/83.91kg
[判定2-1] ※49-46, 50-45, 46-49

×パウロ・コスタ(ブラジル)14勝4敗(UFC6勝4敗)185lbs/83.91kg

 ストリックランドは、L字ガードのボクシングで精緻なジャブ・ストレートを武器にタフに圧力をかけ続けるストライカー。

 UFC3連勝でイスラエル・アデサニヤに判定勝ちし、UFC世界ミドル級王者につくも、2024年1月の前戦でドリカス・デュ・プレシにスプリット判定で敗れ、王座陥落。今回が再起戦となる。

 対するコスタは、KO・TKO率78%を誇るミドル級屈指のハードパンチャー。Jungle Fight王者からUFC入りし、ヨエル・ロメロに判定勝ちなど5連勝で王者アデサニヤに挑戦も2R TKO負け。マーヴィン・ヴェットーリにも敗れ連敗も、ルーク・ロックホールドに判定勝ちで再起すると、2024年2月の前戦でロバート・ウィテカーに判定負けを喫している。

 本誌ではそんな強打者のコスタと対戦するストリックランドにインタビュー。2週間後に来日するという“暴君”は、大相撲への興味と、PRIDE時代から夢中になったMMAへの愛を語り、コスタ戦の自信を語っている。

 1R、ともにオーソドックス構えも、コスタは右カーフ。サウスポーにスイッチしたストリックランドは前蹴り、関節蹴りで前に。コスタはキーとなる左ミドル。ストリックランドはその蹴り足を掴んで左右を入れるとコスタはスリップもすぐに立ち上がる。歩きながら左右の前蹴りはストリックランド。

 2R、前蹴りで歩いて圧力出るストリックランド。コスタの右ローは下がりながらに。左フックを当てるコスタは右カーフ。ボディストレートも手数が減る。休まず左右の前蹴り、ジャブで圧力をかけるストリックランド。コスタが入ってくると左ジャブを当てて、コスタがバランスを崩す。

 3R、コスタの左ボディ、カーフにストリックランドは間合いを詰めると、左右を連打! ケージに詰まったコスタにストリックランドは左ジャブを当てる。コスタはここで組みに出るが、切るストリックランド。カーフに構わず前に出るストリックランド。ジャブのダブルから右オーバーハンド、コスターの打ち返しをスウェイでかわし、コスタのカーフにアッパーを突く。

 4R、左ジャブは遠いコスタ。ジャブ、歩いての打撃で圧力をかけるストリックランドに、コスタの息遣いが荒くなる。コスタは右ローも、間合いを詰めるストリックランドはL字ガードでジヤブ、前蹴り、さらに近づくとワンツースリーフォーとまとめ、右オーバーハンドも見せる。

 5R、左ジャブを突くストリックランドにコスタは右を刺すが単発。ジャブのトリプルで前に出るストリックランド。コスタの右カーフをチェックし、蹴り足を掴んで前に。左ミドル、ボディストレートを当てたコスタだが、ストリックランドはL字ガードで前に。ジャブの刺し合い。右ローを打つコスタに、ストリックランドが左前蹴り、ジャブで前に出るとコスタはやはり後退。下がりながらのコスタの左の蹴りは勢いにかける。

 右で押し戻すも、ストリックランドのワンツーに後退。左ジャブ、ボディストレートを返したコスタだが続かず。スウェイで頭をずらすストリックランド。左前蹴りを突くと、左右連打のストリックランドが右ハイでダウンを奪い、前に。最後は跳びヒザを見せてホーン。

 判定は49-46コスタ、50-45ストリックランド、49-46ストリックランドと2-1に割れるも、ストリックランドが最大5P差で勝利。「激闘を見せたかったのに、つまんねえ試合で悪かった。俺は米国を代表して戦っている。ベルトをかけて戦わせてくれ」とタイトル戦をアピールした。

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