ムエタイ
レポート

【ONE FF】タフファイトでスーパーボンがグレゴリアンとの3度目の対決を制す、麻火佑太郎がセクサンに大殊勲の勝利!ノンオーがクラップダムを技術で封じる、大激闘でナックロップが僅差で勝つ、ゴントーラニーが7連勝で本戦契約を獲得、コンペットが接戦を制す、隻腕のピーコックが見事な戦いぶり

2024/04/05 21:04

▼第6試合 キャッチウェイト (60.78kg) ムエタイ 3分3R
×ジャオスアヤイ・ソー・デチャパン(タイ)
[判定0-3]
〇ゴントーラニー・ソー・ソンマイ(タイ)



 ジャオスアヤイはタイ国BBTVスタジアム・フェザー級8位として、2019年11月の「第3代K-1フェザー級王座決定トーナメント」に初来日。1回戦で安保璃紅を必殺の飛びヒザ蹴りでKO、準決勝でも卜部弘嵩との延長戦に及ぶ激闘の末に勝利。決勝こそ江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。2020年3月『K'FESTA.3』で小澤海斗からも勝利を収めている。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で玖村修平にKO負けを喫した。

『ONE Friday Fights』には2023年6月から参戦し、初戦のペットスクンビットには初回KO勝ちも、8月の2戦目ではコンスック・フェアテックスに判定負けを喫している。11月にはパイダンをKO、12月はラジャのスーパーフェザー級王者ペットスクンビットから判定勝利を収めた。戦績は78勝(27KO)38敗2分。

 ゴントーラニーは2018年6月にラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王座、2021年11月にプロムエタイ協会ライト級王座、2022年3月にラジャダムナンスタジアム認定ライト級王座を獲得している。ONEには2023年2月のFriday Fightsから参戦し、2戦目でペットスクンビットに敗れるもその後は内藤大樹らに勝利して6連勝中。前戦は2024年1月にシャリフ・マゾリエフに判定勝ち。戦績は67勝15敗。

 1R、ゴントーラニーはサウスポーから左ミドル、ジャオスアヤイは右インローを返す。ジャオスアヤイもサウスポーにスイッチするところを見せる。ジャオスアヤイが入ろうとするところに左ストレートをしっかり合わせるゴントーラニー。ジャオスアヤイがサウスポーになると右ミドルを蹴るゴントーラニー。ジャオスアヤイが入り込んでくると左ヒジのカウンターを見舞い、左ハイを放つがこれはジャオスアヤイがしっかりガード。



 2R、出会い頭に両者が右フックを放ったところでジャオスアヤイが先に当ててダウンを奪う。パンチでまとめるジャオスアヤイがグラつかせるが、ゴントーラニーは左ハイ、ヒジで前へ出て反撃。ジャオスアヤイの右アッパーにはゴントーラニーが左フックを返す。左ミドルに左フック、右ヒジを打つゴントーラニーは左ストレートでジャオスアヤイを下がらせる。ゴントーラニーは首相撲のヒザから手を離すと同時に左フックでダウンを奪い返す。左アッパーを当てていくゴントーラニーにジャオスアヤイも右で反撃。

 3R、ジャオスアヤイの右ローに左フックを合わせるゴントーラニー。ジャオスアヤイが前へ出ると左アッパーを打ち、蹴ってくると足を払いながら背後へ回ってジャオスアヤイを引き倒す。前に出るジャオスアヤイは右ボディを狙い撃ち、これにゴントーラニーが下がり始める。左ミドル、左アッパーを打つゴントーラニーだが、ジャオスアヤイの右ボディに身体を丸める場面が目立った。



 判定は3-0でゴントーラニーがダウン応酬の激戦を制し、ONEでの7連勝を飾った。リング上ではONE本戦との契約も発表され、ゴントーラニーは笑顔を輝かせた。

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