▼第8試合 キャッチウェイト (64.41kg) ムエタイ 3分3R
×セクサン・オー・クワンムアン(タイ)
[判定0-3]
〇麻火佑太郎(PHOENIX)
35歳の“鉄人”セクサンはタイのビッグマッチには欠かせないムエブー(アグレッシブに前へ出てムエタイの全ての技を使って戦うタイプ)のスター選手の一人。2015年9月のラジャダムナンスタジアムにて梅野源治を迎え撃ち、勝利を奪って梅野の進撃をストップした。同年にはラジャダムナンスタジアムの年間MVPにも選ばれている。
『RISE WORLD SERIES 2019』に初来日し、-61kgトーナメント1回戦では大雅を破ったが、準決勝では白鳥大珠に敗れた。その後はロッタンやヨードレックペットを相手に連敗が続いたが、2022年は8戦して5勝1敗2分と盛り返す、2023年からはONEに参戦して9戦全勝。勇敢に前へ出て攻め続けるスタイルはタイの観客を魅了し、大声援を受けての試合となるため対戦相手にとっては厄介だ。
そのセクサンに白鳥以来の日本人選手が挑む。麻火は元TENKAICHI Gライト級王者。K-1甲子園-60kgベスト4、KAMINARIMON×新空手最強決定戦-63kg優勝、全日本格斗打撃選手権大会優勝などの実績を持つ。KNOCK OUTとREBELSでキャリアを積み、2022年2月のRISEではチャッピー吉沼から勝利。5月には木村“ケルベロス”颯太に判定で敗れたが、12月に北井智大から殊勲の勝利を収めた。2023年5月、KNOCK OUTなど他団体で活躍してきたマサ佐藤をヒザ蹴りで初回KOに破ると、8月にはKENTAに判定勝ち、2024年2月に野村太一に判定勝ちと4連勝の絶好調。戦績は14勝(2KO)8敗。
蹴り技が主体で、相手の攻撃をほとんどもらわず自分の攻撃を当てるスタイルで、特に最新の野村戦では完封勝利を収めた。突進してくるセクサンにもそのスタイルが通用するか。
1R、麻火は左ジャンピングハイキックの大技を見せるが当たりは浅い。しかし、サウスポーから左インローでセクサンを崩す。前に出るセクサンをジャブと左ストレートで突き放す麻火。横蹴りでセクサンのヒザを狙う麻火はセクサンが前に出てくると下がり、距離をとって掛け蹴りを顔面にヒットさせる。さらに左ミドルからの左ストレート。ヒットは麻火が奪った。
2R、麻火は左ストレートを顔面とボディへ打ち分け、前に出てくるセクサンにパンチを当てて下がる麻火。それでも前に出るセクサンが右ストレート、右ハイ。麻火が右フックを効かせ、動きが止まったところへ左アッパーでダウン奪う。ダメージの深いセクサンへ左右フック、ヒザとラッシュを仕掛ける麻火。
セクサンも思い切り左右フックを振り回す。麻火はそのセクサンのパンチをよく見てヘッドスリップでかわし、ジャブ、右ストレートを当てていく。それでも前に出て左右フック、右ミドル、右ハイを繰り出すセクサン。フラフラになりながらも右ストレートを打つセクサン。
セクサンへの大歓声が上がる中、迎えた3R。麻火は左ストレート、ジャブをしっかり当て、右フックを当てて右へ回り込む。セクサンはひたすら前へ出てジャブ、右ハイキック。麻火は右へ回り込みながらセクサンの攻撃をかわし、ジャブと右フックを当てる。
ガードを固めながら突進するセクサンを、まるで闘牛士のようにひらりひらりとかわしてジャブを突き刺す麻火。左右に動き、右へ回り込む麻火が左ストレートもヒットさせる。セクサンは諦めずに右ミドルを蹴るが、麻火の左インローにバランスを崩す。終了直前、勝ちを確信した麻火はガッツポーズ。
判定3-0で麻火が大殊勲の勝利。カメラに向かって笑顔でピースを決めた。
Nong-O is BACK 💯 The former bantamweight king sweeps the scorecards against Kulabdam!
— ONE Championship (@ONEChampionship) April 5, 2024
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