▼第7試合 フライ級 ムエタイ 3分3R
×ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
[判定1-2]
〇ナックロップ・フェアテックス(タイ)
“エルボーゾンビ”ことムアンタイは2010年頃からルンピニーのトップ選手として活躍しているベテランで、2015年5月に初来日では梅野源治にTKO負け、2019年10月のONEでは健太に判定勝ちしている。2020年1月にONEでブライス・デルヴァルに判定勝ち後、タイでフェラーリ・フェアテックスに判定負け。その後2年のブランクを経て、2022年4月にリアム・ハリソンと5度ダウンの奪い合いの大激闘を演じたが最後はTKO負けを喫している。
2023年は1月にマブルド・ツピエフに判定勝ち、3月にクラップダムからKO勝ちを奪ってみせたが、6月にニコ・カリロにまさかのTKO負け。9月にはヨードレックペットから勝利も12月にはナビル・アナンに判定負けと勝ち負けを繰り返している。今回はバンタム級からフライ級に落としての試合となる。
対するナックロップはK-1に来日経験があり、2022年9月に朝久裕貴と対戦してKO負け。タイのテレビマッチで活躍し、激しい試合をするムエタイ選手として知られている。2023年1月にONE初参戦、3連勝をナビル・アナンにストップされたが、その後は11月にデッドゥアンレック・ティーデ99にTKO勝ち、12月にペットンローに判定勝ちと連勝中。
1R、サウスポーのムアンタイは左ストレート、左ミドル。ナックロップも負けじと右ミドルとジャブ。ナックロップが右ローを蹴ると、ムアンタイはすかさず左の縦ヒジ。ムアンタイが組み付くと離れ際にヒジを見舞うのはナックロップ。組み際にムアンタイは綺麗にヒザを突き刺す。ムアンタイの右ミドルをキャッチしたナックロップは右の連打。離れるとヒザから組み付くがナックロップが右ヒジを打つ。離れ際にも見ストレート。またも組んでくるムアンタイに右ヒジを見舞うナックロップ。
2R、互いにミドルをカットする中、ムアンタイが組み付こうとするとナックロップはヒジ。ナックロップはパンチのコンビネーションを繰り出して攻勢に出るが、ムアンタイはローからヒジ。前蹴りでムアンタイのバランスを崩すナックロップ。ムアンタイのヒジをかわしてパンチを入れていくのはナックロップだ。ナックロップの左フック、右ストレート、ヒジをもらっても前に出るムアンタイ。ナックロップは下がりながらヒジ、回り込みながらの右ストレート、左フック。的確に攻撃を当てていったのはナックロップ。
3R、蹴りとパンチで距離をとろうとするナックロップに、ムアンタイは前へ出てヒジとヒザを当てに行く。パンチをもらっても前に出るムアンタイへ右ヒジを見舞うナックロップ。疲労が見えるナックロップだが、ムアンタイとのヒジの打ち合いに一歩も譲らない。ナックロップが左フックをクリーンヒットさせ、右ヒジも打つ。ムアンタイは右フック、右ヒジをもらうが左ミドルで反撃。ナックロップのパンチがムアンタイを捉え、ヒジは空振りさせる。打ち合いの中でパンチを当てて前へ出るのはナックロップ。
判定は2-1と割れ、ナックロップが大接戦を制した。ムアンタイは納得がいかない表情で首を横に振ったが、ナックロップは雄叫びをあげて大喜び。この好試合に35万バーツのボーナスが両者に贈られた。
Nakrob beats the legendary Muangthai by split decision! ⚖️
— ONE Championship (@ONEChampionship) April 5, 2024
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