ムエタイ
レポート

【ONE FF】タフファイトでスーパーボンがグレゴリアンとの3度目の対決を制す、麻火佑太郎がセクサンに大殊勲の勝利!ノンオーがクラップダムを技術で封じる、大激闘でナックロップが僅差で勝つ、ゴントーラニーが7連勝で本戦契約を獲得、コンペットが接戦を制す、隻腕のピーコックが見事な戦いぶり

2024/04/05 21:04

▼第4試合 キャッチウェイト (57.15kg)ムエタイ 3分3R
〇コンペット・フェアテックス(タイ)
[判定3-0]
×ゴンチャイ・チャナイドンムラン(タイ)



 コンペットはルンピニースタジアム認定フライ級&バンタム級の2階級制覇、元タイ国プロムエタイ協会ライトフライ級王者、BBTV(7チャンネル)フライ級・ライトフライ級・フェザー級の3階級を制覇したムエタイ6冠王。ここ数年はフェザー級トップ選手として君臨し、上の階級の選手とばかり試合を組まれたことも。“フィームー”と呼ばれる離れて戦うテクニシャンタイプであるが、激闘の多さで有名な7チャンネルで戦ってきた、打ち合いも出来る万能型。2022年9月、K-1に初参戦して玖村将史を判定に破り、日本でもその名が知られるようになった。

 ONE初参戦となった2023年1月の『ONE FRIDAY FIGHTS 1』のメインイベントではプラジャンチャイに判定負け、3月のK-1では金子晃大に判定負けと連敗を喫するも、6月の『ONE FRIDAY FIGHTS 23』では中国人選手に判定勝ち、9月にはゴンチャイとの大激闘を判定で制した。10月にはカムバックと引き分けとなり、2024年1月にはダレン・ローランにTKO勝ち。戦績は86勝(13KO)18敗4分。



 対するゴンチャイは2020年1月ラジャダムナンスタジアム認定115ポンド(スーパーフライ級)王座を獲得(vsペットスパン戦、判定勝ち)、また同年9月には「ヨードムエ・ワンソンチャイ」122ポンド王座も獲得(vsペットパノム戦、判定勝ち)、9月4日(日)にはオートーコースタジアム興行「ムエディーヴィーティータイ+ジットムアンノン」メインイベントでベテランのアピワットと同興行フェザー級王座戦を戦い判定勝ち。ワンソンチャイ系・ジットムアンノン系を代表するトップ選手。2022年10月には福田海斗に判定勝ちしている。『ONE FRIDAY FIGHTS』には2023年2月から4度参戦し、4戦全勝(1KO)だったが、前述の通り9月にコンペットとの大激闘でONE初黒星を付けられた。



 1R、ゴンチャイはサウスポー。コンペットは右ローと右ストレート、ゴンチャイは左ミドルを蹴る。コンペットの右インローにゴンチャイは左ミドルを返すが、コンペットはすかさず右を狙い撃ち。コンペットは左手を開いてゴンチャイの前腕をつかんだり払ったりして右を打ち込む。コンペットの右のヒットが目立った。



 2R、ゴンチャイの左ミドル、コンペットの右ミドルの蹴り合い。このラウンドはゴンチャイが前に出て左ストレートを顔面とボディに打つ。コンペットは右で迎え撃ち、ヒジも繰り出す。至近距離でヒジを打ち合う両者。離れ際にはコンペットが右ローを蹴る。組んでのヒザはコンペットが2発、すぐにヒジと右フック。ゴンチャイは左ミドルでバランスを崩したコンペットに左ストレート。前に出て左ストレートを打つゴンチャイだが、ヒットはコンペットの方が多い。



 3R、ゴンチャイの左ミドルをキャッチして右を打つコンペットにゴンチャイはヒジを繰り出す。前に出るゴンチャイは打ち合いに持ち込むと左ストレートをヒットさせる。前に出てくるゴンチャイにコンペットはロープを背負うと右で打ち合うが、ゴンチャイの左ストレートをもらって動きが止まる。それでも打ち合うコンペットだが、ゴンチャイに下がらされる。ゴンチャイは左ミドルから右フック、コンペットも打ち合うが、このラウンドのヒットはゴンチャイが優った。



 判定は3-0でコンペットが接戦を制した。この勝利でコンペットが本戦の契約を獲得した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント