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【ONE FF】タフファイトでスーパーボンがグレゴリアンとの3度目の対決を制す、麻火佑太郎がセクサンに大殊勲の勝利!ノンオーがクラップダムを技術で封じる、大激闘でナックロップが僅差で勝つ、ゴントーラニーが7連勝で本戦契約を獲得、コンペットが接戦を制す、隻腕のピーコックが見事な戦いぶり

2024/04/05 21:04
【ONE FF】タフファイトでスーパーボンがグレゴリアンとの3度目の対決を制す、麻火佑太郎がセクサンに大殊勲の勝利!ノンオーがクラップダムを技術で封じる、大激闘でナックロップが僅差で勝つ、ゴントーラニーが7連勝で本戦契約を獲得、コンペットが接戦を制す、隻腕のピーコックが見事な戦いぶり

(C)ONE Championship

ONE Friday Fights 58: Superbon vs. Grigorian II
2024年4月5日(金)タイ・ルンピニースタジアム
U-NEXTでLIVE配信

▼第10試合 ONEフェザー級キックボクシング暫定世界タイトルマッチ 3分5R
〇スーパーボン(タイ)
[判定3-0]
×マラット・グレゴリアン(アルメニア)
※スーパーボンが暫定王座に就く。



 スーパーボンはブアカーオの元で腕を磨き、2021年10月のONEフェザー級キックボクシング王座決定戦でジョルジオ・ペトロシアンに右ハイキックによるKO勝利で戴冠。2022年3月の『ONE:X』ではマラット・グレゴリアンを判定で完封し、初防衛にも成功した。しかし2023年1月、チンギス・アラゾフに2R KO負けで王座陥落。12月にはONEフェザー級ムエタイ世界王者タワンチャイに挑戦も判定負けで王座奪取ならず。戦績は114勝(28KO)36敗。



 グレゴリアンは2015年のK-1 WORLD GP初代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントで3試合連続KO勝ち。初代王座に輝くと2019年5月にシッティチャイを破りGLORY世界ライト級王座も獲得。ONEには2020年12月に初参戦。2023年8月にONEフェザー級キックボクシング世界王者チンギス・アラゾフに挑むも判定負けでタイトル獲得ならず。2024年1月のONE日本大会ではシッティチャイと5度目の対戦でKO勝利を奪った。戦績は67勝(35KO)13敗1分1無効試合。



 1R、ジャブを突きながら前に出るグレゴリアンにスーパーボンは前蹴り、両腕を抱え込むようにしてのヒザで対抗。スーパーボンもジャブを突く。前に出るグレゴリアンだが、ジャブを当てるのはスーパーボンで前蹴り、ヒザ、右ローもヒットさせる。



 なかなか入れないグレゴリアンは右ローも蹴り始める。グレゴリアンの右手を抑える動きとジャブを交えるスーパーボン。ヒザ、右ローもヒット。グレゴリアンはコーナーへ詰めて左右フックと右アッパーを決めた。



 2Rもジャブと前蹴り、ヒザでグレゴリアンの前進を止めるスーパーボン。グレゴリアンも右ローを蹴ってパンチに繋ぐ。左右アッパーのグレゴリアンにスーパーボンはヒザ。スーパーボンは左ミドルをグレゴリアンの腕に連打。これで受けに回ってしまうグレゴリアン。



 スーパーボンはグレゴリアンが近付くと胸を押して押し返し、右ローを蹴る。さらにヒザ蹴り。グレゴリアンが下がると左ミドル、近付くとヒザ、下がると左ミドル。グレゴリアンは左右アッパーを連続して繰り出すが、スーパーボンの攻勢が目立った。



 3Rもグレゴリアンは前へ出てスーパーボンをコーナーへ追い込もうとするが、スーパーボンは前蹴りで突き放し、近付くとヒザ蹴り。両者接近戦となり、アッパーを打ち合うがスーパーボンはヒザ、左ハイも繰り出す。グレゴリアンの右ローに足が流れ始めるスーパーボン。グレゴリアンの圧力を受け続けたため、スーパーボンはかなり疲労の色が濃い。グレゴリアンのラウンドか。



 4R、グレゴリアンはいきなり右ローを蹴る。スーパーボンは左足を蹴られないために左ミドルを蹴る。前に出るグレゴリアンにジャブとヒザで対抗するスーパーボンだが、グレゴリアンの圧に押される。左ショートアッパーを突き上げるグレゴリアンは右ローの連打から左ボディ。



 明らかにローのダメージを感じさせるスーパーボンだが、それでも右ヒザを突き刺し、左ミドルを蹴る。グレゴリアンは左ミドルで腕を蹴られながらも前に出て左右ボディ、アッパー、左フックを打つ。両者とも疲労が見えるタフファイトの様相に。スーパーボンは左ミドル2連打、グレゴリアンも右ロー。



 5R、グレゴリアンは大きく息を吐いて前へ。スーパーボンも明らかに疲れているがヒザを蹴ってジャブを突く。スーパーボンはつかみを注意される。左ミドルを蹴りながら下がり、前に出るとヒザを突き刺すスーパーボン。グレゴリアンは右ローを蹴り、左ボディ、そして左右アッパー。スーパーボンも負けじとヒザ、左ミドル。



 右ローの蹴り合い。なかなかパンチが当たらないグレゴリアンに対して、スーパーボンはヒザと左ミドルを蹴る。スーパーボンは逆にアッパーも突き上げる。グレゴリアンはフックとアッパーの連打で前に出るが、スーパーボンもヒザで応戦して一歩も譲らない。



 超タフファイトの勝敗は判定にもつれ込み、両者滝のような汗を流して判定の結果を待つ。判定は3-0でスーパーボンの勝利に。大接戦のシーソーゲームを制したスーパーボンは「チンギス・アラゾフ、タワンチャイの両方と対戦してムエタイとキックボクシングの両方のタイトルを獲りたい」と、両王座の統一を宣言した。

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