▼第8試合 DEEPフェザー級タイトルマッチ 5分3R
×神田コウヤ(パラエストラ柏)王者 65.7kg
[判定2-3] ※28-29×3, 29-28×2
〇青井 人(BLOWS)挑戦者 64.7kg
※青井がフェザー級新王者に
フェザー級王者の神田は、『ROAD TO UFC』準決勝戦で敗退からの再起戦。2021年12月に牛久絢太郎をあと一歩まで追い込みながらも判定負けでDEEP王座奪取ならず。牛久戦後、2022年5月に青井人をヒジ打ちで3R TKO。2022年11月には中村大介にも判定勝ちで再び連勝街道に乗ると、2023年2月の「DEEPフェザー級暫定王座決定戦」で五明宏人に判定勝ちし、ベルトを巻いた。
2023年5月から『ROAD TO UFC』に参戦。初戦で中国のイーブーゲラに判定勝ちも、8月の前戦でリー・カイウェンに判定負けで決勝進出ならず。DEEPマットでの王座戦に臨む。
対する挑戦者の青井は、3連勝中。2022年5月の神田コウヤ戦ではヒジ打ちでTKO負けを喫したが、11月のRIZIN名古屋大会で鈴木博昭を組みで上回り判定勝ち。2023年5月に中村大介にヒザ蹴りによるカットで2R TKO勝ち。9月のBLACK COMBATとの対抗戦で韓国のシン・スンミンに下がりならの右でダウンを奪いサッカーキックでTKO勝ち。王座挑戦を決めた。
約2年前の試合では、神田のグレコとムエタイを融合させる組みに、青井が3Rに右ストレートで神田に腰を落とさせるも、離れ際のヒジを浴びた青井が敗れている。上組みの強さにアウトムエタイの出入りもある神田に対し、いかに青井は自身の間合いで戦うことができるか。両者の2年の進化が問われるフェザー級タイトルマッチだ。
神田「明日は青井選手といい試合をします。会場を盛り上げます。応援よろしくお願いします」
青井「前回、神田選手にやられて、タイトルマッチといういい形でリベンジできるので、今までやってきたことを出して戦います」
1R、ともにオーソドックス構えから。先に中央に出た神田はサウスポー構えからダブルレッグで金網までドライブしてテイクダウン。上体を立てる青井は首投げの形で崩して立ち上がり。押し込む神田は右で差しもブレーク。
オーソからスイッチする神田。インロー。青井も右ミドルハイ。神田は左右のローを突く。右ジャブを突いて金網詰めてダブルレッグから差し上げる青井に上組みになる神田。青井は金網背に右ヒザ。離れ際に神田が左ヒジを突く。圧力をかける神田。右インロー、さらに右跳びヒザを見せる青井は右ミドルも。ゴング。
2R、中央は神田。踏み込み速い青井はジャブを見せて右ボディ。左右の足を入れ替える神田は、サウスポー構え。シングルレッグを見せるが、ここは深追いせず。青井のアッパーに右ジャブを返す神田。
青井の右にカウンターのダブルレッグは神田! しかし尻を着きながらもすぐにスクランブルする青井はバックに乗ろうとする神田に正対して金網背にかかと蹴り。ブレーク。
青井の押し戻しに足を入れ替えて距離感を変える神田。左インロー。青井は右ストレートもまだ遠い。右前蹴りを突く青井。神田は右ロー。左ローを返す青井は右を振ると右跳びヒザ! ゴング。
3R前に両選手にネガティブファイトの注意。
中央を取る青井。ワンツースリーも突っ込み過ぎない神田。青井は右インロー。神田の遠間の組みを切る青井は、詰めて右ストレートもぎりぎりでさばく神田。
ともに神経戦の立ち合いに両者に警告が出される。
再開。前に出る青井に前手でジャブをこつこつつく神田。左インローの神田。テイクダウンを警戒する青井は入れない。右を振って詰めると右ヒザ! アゴにもらいバランスを崩した神田を詰める。左目尻から出血した神田だが前に。青井はシングルレッグを見せて右。しかし、神田もここで下がらず圧力をかけて右ジャブを細かくついてスイッチして左ジャブ。
青井の跳びヒザに神田もヒザを返してゴング。
判定は3-2のスプリットに割れ、29-28×3, 28-29×2で、青井が勝利。テイクダウンアテンプトの神田に、ダメージ取った青井が再戦を制してベルトを巻いた。
1勝1敗のタイに戻して戴冠した青井は、手を合わせて「会場に足を運んでいただきありがとうございます。結果は全然、納得してないですけど応援してくれる家族、仲間、ジムのみんな、代表の中蔵さん、DEEPの佐伯代表、皆さんのおかげでここに笑って立っていられます。もっともっと強くなってもっともっと強い青井人を見せられるように頑張ります」と語り、ケージの中で中蔵代表にベルトを巻いた。
また、バックステージでは「BLOWSでは中蔵さんいてこその自分だったので、今日は中蔵さんにベルトを渡したかったです」と語った。