▼第7試合 DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
×イ・ソンハ(サビ MMA)王者 70.3kg
[2R 2分07秒 リアネイキドチョーク]
〇江藤公洋(和術慧舟會 HEARTS)挑戦者 70.35kg→70.15kg
※江藤がライト級新王者に。
ライト級では、2023年9月の「DEEP×BLACK COMBAT対抗戦」で、180cmの長身の大原樹理を、さらに5cm上回るイ・ソンハが2R スロエフストレッチを極めて一本勝ち。衝撃のライト級王座奪取を見せた。3連勝中。
挑戦者の江藤は5連勝中。2020年9月の『Road to ONE』で青木真也に判定負けも、2021年9月の修斗で75kg契約でグンター・カルンダに判定勝ちで再起を飾ると、2022年4月のRIZINで雑賀ヤン坊達也に3R TKO勝ち。同年11月のDEEPで北岡悟に判定勝ち、2023年5月に川名TENCHO雄生に判定勝ち、7月に4連勝中だった野村駿太にも判定勝ちで、様々なタイプの強豪相手に勝ち切る組みの強さを誇る。
白星の75%が一本勝ちのイ・ソンハは懐も深く、江藤にとってはいかにテイクダウンで削れるか。下になったときのイ・ソンハのからめとる動きにも注目だ。江藤は日本に王座を取り戻すことが出来るか。
江藤「50g、すぐに落とします。明日は自分らしいMMAでしっかり戦います(※全選手計量後、すぐにパス)」
ソンハ「DEEP、BLACKCOMBAT王者のイ・ソンハです。本当に強いグラップラーをやることにが光栄です。しかし、必ず勝ってDEEPのベルトを持って帰ります」
1R、サウスポー構えのソンハに、江藤はジャブをついて圧力。さらに右ミドル。右前蹴りで距離を撮る長身のイ・ソンハに、左で詰めた江藤は左ミドル。シングルレッグも切るソンハ。左の蹴りを掴んだ江藤だが、ソンハも足を戻す。
ソンハの右ジャブにアゴが上がる江藤。左から組みに行くがここは切るソンハ。なおも詰める江藤は、右ジャブをもらいながらもシングルレッグから横についてテイクダウン!
しかし江藤に足を差し込ませずに立ち上がるソンハは右前手、右前蹴りを突く。江藤がインロー、カーフを返してゴング。
2R、右ハイを打つソンハ。さらに左ストレートも、それを潜って組んだ江藤は金網に詰めてダブルレッグテイクダウン! 背中を見せて立とうとしたソンハに4の字ロックでリアネイキドチョーク! これをいったん解いたソンハだが、江藤は左腕を喉もとに差し込み、絞めるとタップを奪った。
大沢ケンジ代表、練習をともにした中村K太郎と熱いハグをかわした江藤は、勝ち名乗りに咆哮! 涙した。
6連勝の江藤は「子供生まれてから5連勝、これぶっちゃけ負けたら現役引退、終わりを考えなきゃと怖かったでけど、今回覚悟決めて一本勝ちできて安心しました。これからDEEPのベルトを持って日本という規模じゃなく、世界の強豪と戦って日本人の強さを証明できればと思っています」と語った。
また試合後のバックステージでは、中村K太郎との練習への感謝と、フェイスロックから腕を組み直したチョークを語り、「大沢さんから『お前の人生みたいな試合だったな』と言われました。苦しいこともあって最後に勝って良かったです」と話した。