▼第10試合 フライ級(-51.5kg)3分3R延長1R
○塚本望夢(team Bonds/同級1位、初代DEEP☆KICK-51kg王者)
判定3-0 ※29-28、30-28、30-27
×JIN(楠誠会館/MA日本バンタム級王者、ジャパンカップバンタム級(53kg)王者)
塚本はジュニアキック出身で、2020年12月には那須川天心の弟・龍心と対戦して勝利を収めている。2021年7月のDEEP☆KICKでプロデビューし、11月から行われたDEEP☆KICK -51kg初代王座決定トーナメントで初代王座に就いた。2022年4月の「RISE初代フライ級王座決定トーナメント」では1回戦で数島大陸とダウンの奪い合いの末に判定負けで初黒星。2023年2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」では決勝へ進出するも松本天志にTKO負け。7月の大阪大会では山川敏弘を右バックブローでリングに沈め再起を果たした。10月には酒井柚樹に判定勝ち。戦績は10勝(3KO)3敗。
JINは元ICOライト級王者の元氣が代表を務める楠誠会館所属の17歳で、DEEP☆KICKなど関西を中心に活躍中。昨年11月にジャパンカップバンタム級王座、今年7月23日にはMA日本バンタム級王座を獲得した二冠王。2023年8月にRISE初参戦を果たしたが那須川龍心に判定3-0で敗れた。
両者リング中央で額を押し付け合ってバチバチのフェイスオフ。1R、塚本は右カーフを狙い撃ち、JINがローを蹴り返してくると塚本はすかさず右ストレートを合わせに行く。左ボディから右ハイの塚本、すぐに右カーフも蹴る。左フックから右ハイ、左ボディから右ハイとつなげる塚本。サウスポーにスイッチすると左ミドルを連発し、左ボディからの左フック。
JINも右ストレートを当てるが、塚本の左ボディからの右フック、左フックからの右フックを連続被弾してダウン。立ち上がると打ち合いに行くJINに塚本が左ボディからの右フック、JINも強気に右ストレートを返すと、塚本は後ろ廻し蹴りを見せた。
2R、塚本は右カーフ、左ボディ、バックハンドブロー、後ろ蹴りと繰り出し、足を止めての打ち合いもする。JINも右ストレートを当てに行き、塚本のパンチをもらうと“効いてないよ”との素振りを見せる。ワンツー、左ボディからの右フックを繰り出した塚本のハイキックをかわしたJINは手を上げてアピール。これに塚本も対抗してノーガードでステップを踏み、リングを回り込む。
両者とも観客を煽って3Rがスタート。JINが右カーフ。塚本はロープを背にして足踏みする謎の動き。JINが打ち合いに行き、右ストレート、左フックをヒットさせると塚本はステップを使って回り込む。JINのパンチをブロックして左右フックを打ち返す塚本。ジャブとステップで完全に流しにかかった塚本だが、最後は足を止めてJINと打ち合って場内を沸かせた。
判定は3-0でダウンを奪った塚本の勝利となった。
塚本はマイクを持つと「ちょっと倒そうとしすぎて気持ち入っちゃって倒せなかったんですけれど、フライ級の試合で全く盛り上がってないので次、大阪でタイトルマッチお願いします。メインの数島選手、アンサーを期待しています」とタイトル挑戦をアピールした。