キックボクシング
レポート

【RISE】数島大陸が延長戦で粘るクンスックに辛勝、安本晴翔が梅井泰成を振り切る、長谷川海翔がサンチャイ仕留める、塚本望夢が奮闘JINに判定勝ち、伊藤澄哉が鮮やかKO勝ち、小林穂夏が百花からダウンを奪って勝利

2024/02/23 18:02

▼セミファイナル(第12試合)フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
×梅井泰成(Mouton/同級2位)
判定0-2 ※29-30、29-29、28-30
○安本晴翔(橋本道場/同級4位、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)


 梅井は4歳の頃より始めた空手、中学一年から始めた柔道、そして高校ではレスリングと、様々な格闘技経験を持つ。柔道では全国中学柔道大会に出場し、レスリングでは近畿大会で3位入賞。19歳でキックボクサーを志し、2019年10月にはRIZINで植山征紀と対戦(判定負け)。その後、TEPPENに移籍して4連勝を飾ると、2022年3月に平野凌我との王座決定戦を制して第4代王座に就いた。しかし、8月の初防衛戦で門口佳佑に敗れて王座を失い、2023年2月には魁斗に判定負けと連敗。10月の再起戦は1Rが始まってすぐにローブローで試合続行不可能となり、無効試合となった。戦績は13勝(3KO)8敗1無効試合。


 安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座、2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月にKNOCK OUT-REDフェザー級王座、2021年9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。2022年7月からはRISEに参戦し、12月にSBとの対抗戦で川上叶に敗れるも2023年3月のK-1との対抗戦では斗麗に勝利。8月にSBの魁斗に敗れ、11月の再起戦では澤谷大樹を判定で破った。戦績は29勝(15KO)3敗2分1無効試合。


 1R、サウスポーの梅井が放つ左の蹴りをかわし、右ローを蹴る安本。接近して左を打つ梅井に安本は右を返す。ローの蹴り合いで安本の右インローがローブローとなって一時中断。梅井はパンチを見せながら右カーフと左ローを蹴っていき、安本は三日月蹴り。梅井がパンチで打ち合いに来ると左フック、右ストレートで応戦する。


 2R、踏み込んでの右ストレート、梅井のパンチをかわしての左フックを当てる安本。しかし、またも安本のローがローブローに。再開後、梅井はダブルレッグからのテイクダウンを見せるがこれはもちろん反則。立ち上がると安本が右ミドル、左フック、右ストレートでヒットを奪う。攻めの姿勢を貫く梅井だが、安本の一撃が強い。


 3R、ワンツーの打ち合いの中、梅井が前へ出てくると左フックを合わせる安本。梅井はガムシャラに打ち合いを挑んでくる。梅井の左フックを被弾するもすかさずヒザを突き刺す。離れると右ミドル。そして前へ来るところへ左フック、ヒザ。梅井は果敢に打ち合いに行き左ミドルも蹴る。ガムシャラな打ち合いも挑むが安本は口を大きく開けて笑みを浮かべ、ワンツーで打ち合う。


 判定は2-0で安本が勝利。マイクを持つと「梅井選手めちゃめちゃ強かったです。もうタイトルマッチやりたいので、門口選手とやらせてください」と、いつも通り口数の少ないアピールで締めくくった。

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