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【UFC】風間敏臣がダウンも三角絞めで逆転のオクタゴン初勝利&730万ボーナス獲得! ヘビー級スピバックがティブラを腕十字に極める。体重超過のマリスカルが大スクランブル戦を制してUFC4連勝

2024/08/11 07:08
 2024年8月11日(日本時間)『UFCファイトナイト・ラスベガス95』(U-NEXT配信)が米国ラスベガス大のUFC APEXにて開催された。  バンタム級では、風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)が、ハラランボス・グリゴリオウ(キプロス)と対戦。風間が2R、グリゴリオウの左でダウンを喫しながらも、ヒジ・パウンドを凌ぎ、下から三角絞めを極め、オクタゴン初勝利を掴んだ。試合後、風間はパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトとして5万ドルのボーナスを獲得している。 UFC Fight Night: Tybura vs. Spivac 2 速報 【メインイベント】 ▼ヘビー級 5分5R〇セルゲイ・スピバック(モルドヴァ)17勝4敗(UFC8勝4敗)238lbs/107.96kg[1R 1分44秒 腕十字]×マルチン・ティブラ(ポーランド)25勝9敗(UFC12勝8敗)252lbs/114.31kg  メインイベントは、ヘビー級8位のティブラと、9位のスピバックが5Rで再戦。両者は2020年2月に3Rで対戦し、ティブラが判定勝ちしている。  ティブラは、バウンサーから柔術を学びMMAファイターに。2023年7月に現UFC世界ヘビー級暫定王者のトム・アスピナルにTKO負けも、2024年3月の前戦でタイ・トゥイバサに1R リアネイキドチョークで一本勝ち。UFC12勝7敗。  UFC7勝4敗のスピバックは、サンボベースで2023年9月の前戦で、2位のシリル・ガーンに2R KO負け。ティブラと同じくテイクダウン&パウンドが武器だが、サブミッションで7つの一本勝ちもマークしている。  1R、オーソからインローのスピバックはワンツーで組んですぐにバッククリンチ、ティブラを崩して引き込むとティブラは足を手繰って上に。下からストレートアームバーを狙うスピバック。しかし腕を戻したティブラ。  スピバックは下から右手首を掴んで腰を切って腕十字! ティブラを前転させて極めた。キャリア8つ目の一本勝ち。ティブラは初の一本負け。  試合後、スピバックは「このフィニュシュはとてもトレーニングしてきた。数週間前に怪我していたからナーバスになっていた。(再戦での勝利に)いまが自分の時だ。(次に戦いたい名前は?)誰でもいい」と語った。 [nextpage] 【コ・メイン】 ▼フェザー級 5分3R〇チェペ・マリスカル(米国)17勝6敗(UFC4勝0敗)149lbs/67.58kg ※[判定3-0] ※30-25×2, 30-26×デイモン・ジャクソン(米国)23勝7敗(UFC6勝5敗)146lbs/66.22kg※マリスカルが規定体重をオーバー。  1R、互いに右を交錯させ、首相撲ヒザはジャクソン! しかしマリスカルは右で差してすくい投げ! テイクダウンからすぐに立つジャクソン。互いに金網際で体を入れ替え合い、バックを狙うジャクソン。マリスカルが胸を合わせると両脇差しで押し込む。  体を入れ替えヒザを突くマリスカル。放し際にクリンチボクシングも。シングルレッグから前に出るジャクソンにまたも右差しで投げるマリスカル! ジャクソンはシングルレッグへ。そこにギロチン狙いのマリスカルに首を抜いたジャクソンはシングルレッグから前方に煽るも、いなしてバック狙いのマリスカル。  互いにフックを振ると、シングルレッグのジャクソン。それを潰したマリスカルは足にしがみつくジャクソンに上から腹にパウンドでホーン。マリスカルは左目下を腫らす。  2R、詰めて首相撲からシングルレッグに移行するマリスカル。金網背にジャクソンはヒザ蹴りも金的に。中断後、同じポジションで再開。  左差しの両者。四つで体を入れ替え合い、ヒザを突き合う。バック狙いのジャクソン。両者激しい四つ相撲。差し返したマリスカルは払い腰テイクダウン! 下からシングルレッグで足を手繰るジャクソンに右手首をコントロールして左でパウンド! 亀からディープハーフ狙いになるジャクソン。スイッチからバックに回りかかるが切られて、ここでスタミナと心が切れたか背中を着ける! すぐにパウンドで飛び込んだマリスカルは、亀のジャクソンに鉄槌連打でホーン。  3R、ミドル、前蹴りから入るマリスカル。組んだジャクソンを投げで崩して組むマリスカル。そこに首相撲ヒザはジャクソン! 離れ際に左右も、マリスカルは首相撲ヒザ! 腹を効かせてダブルレッグテイクダウン! バックに行くが、ここで正対しトップを奪うジャクソン! さらにスクランブルするマリスカルに今度はジャクソンが足をクラッチし、持ち上げテイクダウン! 下から腕十字狙い、さらにレッスルアップのマリスカルが上に!  ジャクソンの腰を抱いてコントロール。脇をくぐりバッククリンチ。背後からヒザを顔面に! スイッチを狙うジャクソンを潰してマウントを奪って右の鉄槌連打でホーン。大スクランブル合戦の判定は30-25×2, 30-26の大差3-0で、体重超過のマリスカルがUFC4連勝とした。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ダニー・バーロウ(米国)9勝0敗(UFC2勝0敗)171.25lbs/77.68kg)**[判定2-1] ※29-28×2, 27-30×ニコライ・ヴィレテンニコフ(カザフスタン)12勝5敗(UFC0勝1敗)170.5lbs/77.34kg※バーロウが規定体重をオーバー。  1R、サウスポー構えのバーロウに、オーソから右インローはヴェレテンニコフ。右ボディストレートも突く。バーロウは右カーフ。左ハイ。ヴェレテンニコフの右の入りに跳びヒザを突く。  右ローのヴェレテンニコフに左を合わせに行くバーロウ。ヴェレテンニコフは右三日月蹴り。左インローのバーロウの左ストレートにヴェレテンニコフは組んで右オーバーフック。左腕を抜いて離れるバーロウ。  ヴェレテンニコフは右の飛び込み。バーロウも右を狙う。ともに強打の持ち主。右三日月蹴りのヴェレテンニコフに、左ミドルを返すバーロウ。右で差してボディロック&小外刈狙いも残すヴェレテンニコフ! バーロウはいったん離れてから再び組んで同じ組み手でボディロック・小外で後方にテイクダウンしてホーン。  2R、左関節蹴りのヴェレテンニコフ。左ハイのバーロウに、ブロツクするヴェレテンニコフは左回りで右ハイ。右三日月蹴りを打つヴェレテンニコフ。受けたバーロウも左ストレートを返す。右ジャブの打ち終わりに組んだヴェレテンニコフに体を入れ替えたバーロウが右で差して押し込み。  頭をアゴにつけて細かい左ヒザ。ケージ背にしたヴェレテンニコフの右ヒザに、バーロウはローブローを主張。中断。  再開は金網際から。大外刈を狙うヴェレテンニコフに離れたバーロウ。ヴェレテンニコフの左から右はガード上。右前蹴りもまだ遠い。ヴェレテンニコフは左目下から出血。その入りにバーロウは左ヒザ! さらに左ストレートで飛び込む。  3R、両手を広て近づくヴェレテンニコフに、右のグローブタッチのみで応えたバーロウ。詰めるのはヴェレテンニコフ。互いに手が出ないなか、ヴェレテンニコフの右にバーロウは左を狙うが、互いにかわす。押し込むバーロウにギロチン狙いのヴェレテンニコフだが、すぐに頭を抜くバーロウ。  左ジャブの刺し合い。右ストレートを突くヴェレテンニコフ。右ジャブのバーロウにワンツーで詰め、左ジャブを当てる。左インローのバーロウ。スイッチもサウスポー構えに戻す。  ワンツーに右に回るバーロウ。ヴェレテンニコフは右ストレートも深追いせず。互いに踏み込めず。ホーンにバーロウはヒザに手を置く。  判定はスプリットに割れ、1者は30-27でヴェレテンニコフを支持も、2者がバーロウを支持。体重超過のバーロウがUFC2勝目。MMA9戦無敗とした。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇クリス・グティエレス(米国)21勝6敗(UFC9勝3敗)136lbs/61.69kg)[判定3-0] ※29-28×3×クアン・レー(ベトナム)8勝1敗(UFC0勝1敗)136lbs/61.69kg  1R、ともにオーソドックス構え。クアン・レーはジャビット・バシャラットの代役で緊急参戦。先にグティエレスは右ロー2発。クアン・レーの右をかわす。圧力をかけるクアン・レーはグティエレスの左の蹴りを掴んでテイクダウン。  ハーフから左で差して立つグティエレス。スイッチしながらオーソに戻し右カーフのグティエレス。クアン・レーは左ハイをガード上に突く。右カーフが速いグティエレス。続くはかわしたクアン・レーだが、次のカーフは被弾。さらにカーフをもらうと前に。そこにサークリングしながら右カーフを当てるグティエレス。最後に右の蹴りを掴んだグティエレスがテイクダウンしてホーン。  2R、やはり右ローから作るグティエレス。様々な打ち方で右足を走らせる。右ミドルハイをガード上に返すクアン・レーだが、グティエレスは今度は前足にインロー。  詰めるクアン・レーはダブルレッグから脇潜りバッククリンチ。マット中央に引き出そうとするが、倒されないグティエレスは金網際に戻る。  しかしその際でクアンレーは背中に飛び乗って4の字ロック! グラウンドに引き込んでリアネイキドチョークを狙う。グティエレスは足を外して腰をずらすと、トップ狙いに移行したクアンレー。クローズドガードのグティエレスは腰を切り腕十字狙いもクアンレーは担ぎパスへ。すぐに足を戻すグティエレス。クローズドガードのまま手首を掴みホーン。  3R、詰めるグティエレスに、左フックで押し戻すクアンレー。その入りに左ジャブ、右ローはグティエレス。ここまでの下半身への蹴りはグティエレス25発に、クアン・レーは2発。  シングルレッグのクアン・レーを切るグティエレスは、クアンレーの上組みも剥がして右カーフ3連発! スイッチして前足を変えたクアン・レー。グティエレスは右後ろ廻し蹴り、右カーフと上下の蹴り、バックフィストは空振り。  クアン・レーは右を当てるが、続く組みにはグティエレスが跳びつき三角絞め狙いでホーン。判定3-0でカーフを効かせたアウトキックボクシングのグティエレスが勝利した。 [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R〇ヤナ・サントス(ロシア)15勝8敗(UFC5勝5敗)135.5lbs/61.46kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×チェルシー・チャンドラー(米国)6勝3敗(UFC2勝2敗)141lbs/63.96kg)※※チャンドラーが規定体重をオーバー [nextpage] ▼バンタム級 5分3R ※選手名からインタビユー〇風間敏臣(日本/和術慧舟會HEARTS)11勝4敗(UFC1勝2敗)136lbs/61.69kg[2R 1分55秒 三角絞め]×ハラランボス・グリゴリオウ(キプロス)8勝5敗(UFC0勝2敗)136lbs/61.69kg  当初、3月16日のUFC APEX大会で検討されていたカードが、5カ月間を経て、同じカードで実現する。  風間は、柔道・柔術をベースとし、2020年にMMAデビューし、10勝(3KO/5一本)4敗の27歳。2021年のPANCRASEネオブラッドトーナメントで優勝すると、2022年1月の石渡伸太郎引退興行でも雅駿介をハンマーロック、上田直毅を三角絞めで極めるなど優勝。同年6月からの『ROAD TO UFC』バンタム級でケレムアイリ・マイマイチツォヘチに判定勝ちすると、準決勝はキム・ミンウの計量失敗で不戦勝。決勝で中村倫也の左ストレートでKO負けするも、UFC本戦での試合で契約となった。  8月のUFC前戦ではギャレット・アームフィールドに打撃で攻め込まれ、右ストレートからのパウンドで1R TKO負けで負傷。怪我を治療して、今回が1年ぶりの試合となる。  対するグリゴリオウは、コスタ・フィリッポゥ以来2人目のキプロス人UFCファイター。空手と柔術で黒帯で松濤館空手でキプロス、ギリシャ空手王者となり、WKN欧州キックボクシング3位。コンバットFC王者。MMA8勝4敗。現在はニューヨークのロンゴ&ワイドマンMMAを拠点としている。  2023年8月のコンテンダーズシリーズで、1R右ストレートでダウンを奪いパウンドでTKO勝ちすると、2024年3月のUFC初戦でチャド・アンヘリガー(UFC3勝2敗)に判定負けしている。  オーソドックス構えから、空手家らしく右の後ろ廻し蹴り、スナップを効かせた蹴りなども歩くように突いて、右バックフィスト、右オーバーハンドに加え、左フック、踏み込んでの右ストレートではカメロン・スムーサーマンからダウンを奪っている。  アンヘリガーとの試合では、相手の組みを切り返してテイクダウン。自らダブルレッグに入りテイクダウンに固執するなど組みを厭わず、しかし後半に疲弊し、ワイドスタンスを右カーフ、ボディを効かされ失速し判定負けした。  UFCで課題の打撃で距離を制され、敗北を喫した風間にとっては、白星の75%がKO・TKOのグリゴリオウとの対戦は、その進化が問われるところだが、空手出身の遠間のグリゴリオウは、その踏み込み、前進力に注意しつつも、立ち合える相手。  さらに、自ら組むことも好むグリゴリオウの寝技はトップコントロールからのパウンドで極めが無いため、風間の寝技が活きる場面も出てきそうだ。しかし、一本勝ちは無いものの、一本負けも無いグリゴリオウは、腰の強さも持つ。風間相手にボクシング勝負を挑むことも考えられ、風間が立ち合いで譲らず、いかにいい形で組めるかにも注目したい、1年ぶりの復帰戦だ。  グリゴリオウのセコンドには、練習仲間で元UFC世界バンタム級王者のアルジャメイン・スターリング。風間のセコンドには、中田大貴、兄、シュウ・ヒラタ氏らがつく。  1R、ともにオーソドックス構え。いきなりダブルレッグから金網までドライブし、右で差す風間。ケージ背にグリゴリオウは左小手。風間は左手は掴まれている。互いにヒザ。  両脇差しからグリゴリオウの左腕を巻き込んでクラッチ、バック狙いから前方に崩す風間。右足でグリゴリオウの左足を引き出そうとする風間だが、グリゴリオウが手をマットに着いた状態で反則の顔面ヒザに。11月からは反則にならない技だが、中断。  再開、スタンドから。風間の左をかわすグリゴリオウ。風間はシングルレッグからバッククリンチ! 同じ形で左足をかけるが解いて、ケージ際の奥の右足をかけてグラウンドへ引き込み! シングルバックを取るとグリゴリオウが上体を立てたところで両足をかけて一気に腕十字に行く風間! しかしクラッチして極めさせないグリゴリオウがトップに。  下の風間は右で脇差し、左でオーバーフック、右足を内股で跳ね上げて左にスイープ! サイドから洗濯挟みも固執せずバックに。亀のグリゴリオウに腕十字三角狙いでホーン。風間のラウンドに。  2R、開始早々、右から左の跳び蹴りから入るグリゴリオウ。左に回ってかわす風間に、グリゴリオウは左ボディストレートから、風間の入りに右フックを当てると、下がった風間に左をヒット!  風間の組みを切って、左を当てて右で前に出て左フック! ダウンした風間に左右のヒジの連打! 足を効かせたい風間はクローズドガードで抱き寄せる。右でラバーガードの風間。グリゴリオウは体力回復か、腰を抱き、動きを止める。  そこに風間は下からこつこと殴ると、徐々にグリゴリオウの右手を後方に送って左足を内側に抜くと三角絞め! 風間は右ヒザ裏で両足を組むと、グリゴリオウは左腕は外で腰を抱いているが、風間は腰を上げて左腕を内側に流して自身の左足を引き付けタップを奪った! 風間は2年2カ月ぶりの勝利。グリゴリオウはキャリア初の一本負け。  試合後、風間はケージ内でのインタビューに「どっかで必ず自分の出番、ターンが来ると信じていたので、それが自分の柔術を活かせたので良かったです。(UFC初勝利だが? の問いに英語で)毎日、勝ちたいと思っていた。でも、今日勝ちを掴んだ」と語った。  試合後、風間はパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトとして5万ドルのボーナスを獲得。 [nextpage] 【プレリム】 ▼女子バンタム級 5分3R〇カロル・ロサ(ブラジル)18勝6敗(UFC7勝3敗)135.5lbs/61.46kg[判定3-0] ※30-27×3×パニー・キアンザド(スウェーデン)16勝9敗(UFC5勝6敗)135.5lbs/61.46kg) [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ジョナタ・デニス(ブラジル)8勝0敗(UFC2勝0敗)258lbs/117.03kg)[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×カール・ウィリアムズ(米国)10勝2敗(UFC3勝1敗)243lbs/110.22kg [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ユーセフ・ザラル(米国/モロッコ)15勝5敗(UFC5勝3敗)145.5lbs/66.00kg)[1R 3分52秒 リアネイキドチョーク]×ヤルノ・エレンス(オランダ)14勝6敗(UFC1勝3敗)145.5lbs/66.00kg) [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇ステファニー・ルシアーノ(ブラジル)6勝1敗(UFC1勝0敗)115lbs/52.16kg)[判定3-0] ※30-27×3×タリタ・アレンカー(ブラジル)5勝1敗1分 15.5lbs/52.39kg
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