中村京一郎が4試合連続の1R KO勝ち
▼フェザー級5分2R(延長1R)
〇中村京一郎(EXFIGHT)
[1R 3分51秒 TKO]
×村田 俊(ノースキングス)
GRACHANに新たなエース誕生を予感させる中村京一郎は、3連続フィニッシュ勝利中。元海上自衛官の中村は「格闘DREAMERS」で頭角を現し、「POUNDSTROM」では狩野優と3Rを戦い、一本負け。EX FIGHTで樋沼朝光に1R TKO勝ちすると、2023年3月の前戦GRACHANでテコンドーベースの石塚将也に1R TKO勝ち。J-MMAルーキーズカップ準決勝では怪我によりリングに上がることができなかったが、10月の前戦で、強豪・大搗汰晟の腕十字をかわして、パウンドアウト。TKO勝ちで、プロMMA3連勝をいずれも1R フィニッシュしている。
一方で村田俊もまた、自らの静かなる力を着実に示している。J-MMAルーキーズカップの優勝者である黒井海成に、2022年5月大会でスプリット判定勝ち。唯一の敗北を味わせた実績を持つなど、粘り強さと戦術の堅実さで注目を集めている。2022年9月の前戦では高橋孝徳とフェザー級トーナメント1回戦を戦い、判定負けを喫しており、再起なるか。高い攻撃性を持つ中村の序盤の猛攻を、堅守の村田はいかに凌いで自身のペースに持ち込むか。
1R、サウスポー構えの中村。オーソドックス構えの村田。左に回る中村に詰める村田。中村は左を伸ばして見せ、左インロー。村田のローに合わせて左を当ててダウンを奪うと、組み来た村田を切ってバックからパウンドも足を手繰ろうとする村田を切る。
ケージに追い込んでワンツーの左を当てるが、右を返す村田。左ミドルハイを当てる中村に、右ミドルを返す村田。左ミドルを2発打つ中村は右ローも。左に回って角度をつけていきなり左ストレートで飛び込む中村。左アッパーは空を斬るが、左ストレート。
村田はダブルレッグテイクダウンで尻を着かせるが、頭を押して金網背に立つ中村が右を差し返して左ヒザ! さらに左ボディ。右を返した村田を詰めて左インローから左ミドル。打ち合いに持ち込み、左を当てて金網に詰めるとラッシュ! 1R3分51秒、TKO勝ちした。
試合後、中村は「4試合連続1R KOの京一郎です。僕の名前を知らないとちょっと時代遅れですよ。僕はほかの選手と違ってバックボーンも無いし、やんちゃしてきて、格闘技やってきて今年で4年目。もしかしたらこの会場にも俺より格闘技歴が長い人もいるかもしれない。でも俺はバックボーンなんか無くても、日本でチャンピオン獲って海外で誇りを持って日本人として戦うと決めているので、今日の試合で僕のことを覚えてくれると嬉しいです」とアピールした。