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レポート

【GRACHAN】林“RICE”陽太が岸本篤史との接戦制し、ライト級暫定王者に! 伊藤空也が田中智也に判定勝ち手塚へのリベンジ宣言、中村京一郎が初回KO勝ち

2023/12/17 18:12

伊藤空也が5連勝中のグラップラー田中智也に競り勝つ

▼バンタム5分2R(延長1R)
〇伊藤空也(BRAVE)5連勝
[判定3-0]

×田中智也(fit)

 10月大会でノンタイトル戦ではあるものの、TSUNEが現王者・手塚基伸に判定勝ちしたことで、混沌としてきたバンタム級。

 そんな中、MMAでは4連勝中の伊藤空也と、PFC2連勝から修斗北海道、GRACHANで3連勝とMMA5連勝中の田中智也が激突する。

 伊藤は、2021年12月に手塚基伸に一本負けでGRACHANバンタム級王座から陥落したが、その後、3連勝。2022年3月のRIZINで魚井フルスイングに判定勝ち、2022年12月のGRACHANでイ・ハンヒョンに判定勝ち、5月に安部路人に判定勝ち。6月のシュートボクシングでのOFGマッチでは基山幹太に判定負けしたものの、10月の前戦GRACHANで難敵・高須将大を2R TKOに下している

 MMA15勝3敗で11の一本勝ちを誇る田中は、フライ級でも力を発揮し、北海道PFC、PANCRASE北海道などでデビューから8連勝。中国での敗戦とDEEPで島袋力に、PFCで吉野光に敗れたものの、遠藤来生に判定勝ち、三好真大を1R KO。2022年6月の修斗北海道大会で秋山翼をキムラで下すと、7月のGRACHANでは、極真出身の弘田颯志を64秒、三角絞めで極めている。5連勝中の33歳。

 田中にとっては、この試合がバンタム級の頂きへの挑戦となりうる大きなチャンス。迎え撃つ伊藤にとっては、王座に返り咲くためには負けられない2R戦だ。両者の戦いは、バンタム級のパワーバランスに新しい動きをもたらすか。

 なお、今大会から、本戦2Rがドローになった場合には延長1Rが追加され、その延長ラウンドも判定の場合は延長Rのみの判定をマストで採点し、決着がつけられることとなっている。

 1R、伊藤が左ミドル、右カーフと蹴りから入る。田中は右ストレートで詰めて左で差してケージに押し込んで小外がけテイクダウン。

 伊藤の両足を束ねてマウント、伊藤がケージウォークで体を入れ替えるとそこに三角絞めを狙う。足は三角に組ませない伊藤は上体を立ててパウンド。田中が背中を見せて立つ際でバックへ回ったところでゴング。

 2R、左ミドル、右カーフ当てる伊藤。右を振って組む田中に伊藤がスタンドバックへ。そのクラッチにアームロック狙いの田中。右腕を外して背後から右フックを打つ伊藤に田中は前転気味に足関節狙い。抜く伊藤のバックを取りに行くが、落とした伊藤が上に。

 中腰からパウンドを落としつつ、伊藤の足関節狙いを回って潰しに。終了間際に田中がシングルレッグから上になるもゴング。

 判定は3-0で伊藤が勝利。試合後、「田中選手、実力者と聞いて、自分の立ち位置に関わる試合だったんで勝って良かったです。自分、いま国内MMA5連勝中なんで来年またベルトを獲りに行きたいので、2月に手塚(基伸)選手とTSUNE選手がやると思うんですけど勝った方とやりたいです。手塚選手にはリベンジしてしっかりケジメをつけたいです」と語った。

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