MMA
レポート

【RTU】鶴屋怜と原口伸が年末アジアでの決勝に進出! 神田コウヤ、上久保周哉が惜しくも判定負け=『ROAD TO UFC 2』

2023/08/27 17:08

▼RTU2 フライ級トーナメント準決勝 5分3R
〇鶴屋 怜(日本)8勝0敗・3KO/TKO 4SUB ※PANCRSEフライ級王者 126ポンド(57.15kg)
[判定3-0] ※30-27, 29-28, 29-27

×マーク・クリマコ(フィリピン)9勝2敗・2KO/TKO 1SUB 126ポンド(57.15kg)

 鶴屋は、MMA7戦無敗でこれまで全試合をフィニュシュしている21歳のプロスペクト。

 現在PANCRASEフライ級王者でもあり、初の国際戦となった5月の1回戦では、インドネシアのロナル・シアハーンを2R、元修斗の父・鶴屋浩ゆずりのVクロスアームロックで極めている

 パラエストラ千葉ネットワークでのフライ級勢──征矢貴、杉山廣平、内田タケル、松井斗輝らとの練習に加え、ロータス世田谷、TRIBE TOKYO MMA、ALLIANCEなどにも出稽古。若松佑弥、堀内佑馬、上久保周哉、藤井伸樹らとも肌を合わせている。

 対する25歳のマーク・クリマコは、北米AKAで練習。LFAでも白星を重ねており、キャリア唯一の敗戦が日本の堀内佑馬との1戦で、堀内がクリマコの前足を踏みつけての右ストレートで1R KO勝ちを収めている。2023年5月のRTU1回戦ではイ・ジョンヒョンをテイクダウンで下している。

 1R、ともにサウスポー構えから、いきなりクリマコからダブルレッグテイクダウンを奪った鶴屋。金網際でのクリマコの立ち際にバックを奪うが、立ち上がるクリマコにスタンドバックからシングルフックからパウンド、前転して回して再びバックにつき、正対するクリマコにパウンド。

 小手巻き内股投げから足関節へ! ヒザ十字を抜けたクリマコの立ち際に上をキープ。バックを奪う鶴屋はクリマコのスクランブルについて行くが息が荒い。

 2R、右ジャブ、左オーバーハンドをガード上に当てる鶴屋。さらにクリマコの左ローに右ジャブを合わせる。ダブルレッグは深追いしなかった鶴屋。

 ローシングルでテイクダウンを奪った鶴屋! クリマコの立ち際でスタンドバックを奪うが、スイッチするクリマコに鶴屋はダブルオーバーフックで座り、かんぬきで回して立ち上がり! 追うクリマコが右を突くと右ハイ、左ローも。ガードする鶴屋は下がりながら左フックをかぶせて当てる。打撃でクリマコが追い上げた2Rに。

 インターバルで鶴屋はセコンドに「取られてる?」と聞いて「ホーッ!」と声を挙げた。

 3R、右前足にローシングルからダブルレッグに切り替えてクラッチして持ち挙げてテイクダウンを狙う鶴屋、着地したクリマコを引っこ抜き、立ち際にバックを奪うと、両足を束ねてからシングルバックからツイスター狙い!

 4の字ロックからクリマコの正対際にバックテイク、コントロール。鶴屋を背負うが、着地した鶴屋は正対。頭が下がるとクリマコは細かいヒザ、ヒジ。鶴屋は前転して足関節狙いもヒザは抜けており、鶴屋はバックから股を潜り、脇を抜けてタックル。そこをがぶろうとしたクリマコから頭を抜いて立つ。

 サウスポー構えの鶴屋に、クリマコは歩きながら詰めて右ハイ! テイクダウン狙い行きながら左手でガードしていた鶴屋の頭ではなく、脇の下に当たり、バランスを崩してダウンした鶴屋! すぐに上体を立てると、そこにクリマコは右アッパー! 一瞬、大の字になった鶴屋だが、ここもすぐにクリマコのパウンドの右手を巻き込み、ホレッタでスイープ! 上四方から三角で頭だけを固めてホーン。

 判定は3-0(30-27, 29-28, 29-27)で鶴屋が勝利。全試合フィニッシュでのUFC契約を狙っていた鶴屋は、厳しい場面も乗り換えて決勝に進出、「ちょっと……一本で極めたかったけど判定になって悔しかったですね。ここで攻め勝てたのは成長できたと思いますね。どちらでも決勝はしっかり一本で勝ちます」と語った。

 鶴屋は試合後、韓国のチェ・ソングクを判定で下したジー・ニウシュイエ(中国)と、年末までにアジアで行われるというフライ級トーナメント決勝に向けてフェイスオフを行っている。また、試合後にはヒザの負傷を押しての出場だったことを明かしている

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