2023年8月27日(日)17時から『ROAD TO UFC(RTU)シーズン2 準決勝』(シンガポール・インドアスタジアム)が開催される(U-NEXT配信)。
日本からはフライ級で鶴屋怜(vs.マーク・クリマコ)、バンタム級で上久保周哉(vs.シャオ・ロン)、フェザー級で神田コウヤ(vs.リー・カイウェン)、ライト級で原口伸(vs.パク・ジェヒョン ※バテボラティ・バハテボラが失格)の4選手が1回戦を勝ち上がっている。準決勝ではどんなファイトを見せるか。各階級の優勝者は、UFCとの契約を勝ち取ることになる。
フライ級で鶴屋が対戦するクリマコは、北米AKAで練習。1回戦ではイ・ジョンヒョンをテイクダウンで下している。
現在、AKAで長期練習中のブラックパンサー・ベイノアが千葉ネットワークの鶴屋と交流があることで、ベイノアは現地でクリマコから「俺、めっちゃ警戒されてる」と苦笑していたというなか、鶴屋は、かつてクリマコをTKOに下した堀内佑馬ともスパーリングを体験しており、「全然、打撃でも勝てる」と、アドバイスをもらったことも明かしている。
さらに、パラエストラ千葉ネットワークでのフライ級勢──征矢貴、杉山廣平、内田タケル、松井斗輝らとの練習に加え、ロータス世田谷、TRIBE TOKYO MMA、ALLIANCEなどにも出稽古。若松佑弥、上久保周哉、藤井伸樹らとも肌を合わせ、特に若松のMMAでのボディ打ちに刺激を受けたという。
「レスリングを強化してといっても一朝一夕にはいかないし、タックルに来てくれんだったら、全然ありがたい。こちらからタックルに入っても全然、取れると思う」と自信の鶴屋は、シンガポールインドアスタジムでの有観客での試合に「人が入っていた方がいい。ワクワクする」といい、「最初の組み際を大事に、出来れば一方的にフィニュシュを狙いたい」と語った。
パラエストラ千葉ネットワークでは、平良達郎(Theパラエストラ沖縄)とも練習仲間であり、先にUFCで活躍しているライバルでもある。その平良がシンガポールで観戦することもあり、鶴屋は、「達郎くんとしては絶対、自分のことを意識していると思うので(笑)、そこでいい勝ち方をすれば、達郎くんも“ヤバいな”と思ってくれればいいかなと。そんな別に達郎くんとバチバチということではないですけど(笑)」と、先輩のライバルに、RTUで強さを見せたい、とした。
U-NEXTから届いたインタビューも下記に紹介したい。
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自分がデビュー戦の時も一緒だった神田コウヤ君と共に決勝に行きたい
━━シンガポール入りして気分はいかがですか?
「前回上海で試合をした時は分からないことだらけで不安も多かったのですが、シンガポールは慣れたというか、気持ち的には楽ですね」
━━RTUの昨シーズンの1回戦がシンガポールでしたが、経験している選手や、それ以外にもこちらでの経験がある方に話を聞いたりはしましたか?
「自分の先輩が他団体で試合をしていたりするので、そういう人の情報から聞くとすごくいい会場で、テンション上がると言っていたので楽しみにしています」
━━試合3日前の現在の心境は?
「いつもと別に特に変わった様子はなく……いつも通りです。普通に、「ああ試合なんだな」というくらいで平常心を保っています。逆に試合のことを考えすぎちゃうと、そうなって眠れなくなったりするので、特に考えずに、試合になったら戦えばいい、という感じです」
━━コンディションはいかがですか?
「コンディション的にも、前回より減量幅を減らすことができたりして、普段より落ちも良くて、前回からちょっと気を使って調整してきたので、調子はかなりいいです」
━━トーナメント準決勝を迎えるにあたって、前回の試合を振り返っていかがですか?
「前回の試合は自分の思う動きができてかなりよかったので、今回も前回のようにいい動きができればいいかなと思っています」
━━今回対戦するマーク・クリマコ選手の印象は?
「全体的にバランスのいい、全体的にできる選手だとは思うのですが、特にここがズバ抜けているというところはないという印象です」
━━クリマコ戦に向けて取り組んできたことはありますか。
「特別どうというのはないのですが、対戦相手の動画をしっかり見て、何が得意でどういう体勢が苦手かなどは頭にしっかり入れています」
━━国内の多くの人が勝利を疑うことはないと思いますし、「どう圧勝してくれるか」というような、どんどん期待が膨らんでいるかと思いますが、それは単純に嬉しいことなのか、あるいはプレッシャーになったりするようなことはありますか?
「期待されているのは、すごい嬉しいです」
━━どのような試合にしたいですか。
「一方的に攻めて、1ラウンドか2ラウンドぐらいでフィニッシュできればいいかなと思います。今までもそうですが、どんどん攻めて相手が何もできないような状態で終わるようにしたいです。特に何で決めてやろうとかはないのですが、感覚で、気づいていたら入っていたというようなことになると思います」
━━勝利することで無敗記録を更新するのはもちろんとして、やはり全フィニッシュという記録も更新し続けていきたいですか。
「そうですね。UFCに出場するまでの試合は全て一本かKOで決めたいと思います」
━━クリマコ選手がフィリピンを代表して戦うという点で、近いシンガポールでの開催は向こうサイドの声援が多いかと思いますが、そのあたりは意識しますか?
「逆に海外のファンたちを自分のファンにつけるくらい魅力のある試合をしたいです」
━━同門の神田コウヤ選手が同じ大会に出場していることは心強いですか。
「そうですね、コウヤ君は自分がデビュー戦の時も一緒だったので、結構思い入れのある選手というか、一緒に『RTU』で試合ができて嬉しいですし、また決勝まで一緒に行きたいなと思います」
━━U-NEXTで試合をご覧になる方に、メッセージをお願いします。
「シンガポールで2回戦目が行われます。しっかりフィニッシュして勝つので、応援よろしくお願いします!」