キックボクシング
レポート

【RISE】YA-MANがKO勝ちでOFG新王者に、決勝戦は大﨑一貴に判定勝ちした田丸辰vs志朗を下したクマンドーイに、秀樹は引退試合でチャンヒョンに勝利、那須川龍心は判定勝ち

2023/08/26 17:08

▼第6試合 フェザー級(-57.5kg)3分3R延長1R
〇魁斗(立志會館/同級1位)
判定3-0 ※29-28、29-28、29-27
×安本晴翔(橋本道場/同級5位)

 魁斗は立志會館・坂口立起館長の実子で“西の天才”と評されている21歳のテクニシャン。2020年2月のSB後楽園大会で笠原友希に再延長戦で惜敗するまでは負けなしの8連勝を記録。11月のRKSスーパーフェザー級タイトルマッチで王者・兼田将暉に勝利し初戴冠。2021年7月にはRISEで門口佳佑からも勝利を収め、10月にはHOOST CUP日本フェザー級王座に就いて二冠王に。しかし、2022年4月のSB日本フェザー級王座決定戦では川上叶に敗れた。今年2月、前RISEフェザー級王者・梅井泰成に勝利し、トップランカーに踊り出るなどvs.RISEで強さを発揮している。

 安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座、2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月にKNOCK OUT-REDフェザー級王座、2021年9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。2022年7月からはRISEに参戦し、12月にSBとの対抗戦で川上叶に敗れるも2023年3月のK-1との対抗戦では斗麗に勝利。5月21日の岡山ジム興行では髙橋聖人に判定勝ち。戦績は28勝(15KO)2敗2分1無効試合。

 両者は7月の『RISE WORLD SERIES 2023 1st Round』での対戦が決まっていたが、安本の怪我で中止となっており、仕切り直しの一戦となった。伊藤隆RISE代表は「試合内容によりますが、この試合を次期挑戦者決定戦と考えてもいい」としており、フェザー級王者・門口佳佑への挑戦を見据えた戦いとなる。

1R、左ミドルを蹴る安本に、魁斗はワンツーで前へ出て右ストレートを当てる。近距離でパンチが交錯すると互いにフックが当たる。左ミドルで魁斗の前進を止める安本は左右のボディフックも当てるが、魁斗は効いてないとばかりに首を振る。

2R、ジャブからローへつなぐ魁斗に、安本はボディ、さらに左右のフック。スイッチも見せる安本だが、魁斗はどちらの脚にもローを蹴っていく。ボディからミドルの安本。魁斗のワンツーをバックステップでかわす。ガードを固めてじりじり詰める魁斗は安本の打ち終わりにコンビネーションを返していく。

3R、安本のワンツー、右ミドルをガードして右ストレートを返す魁斗。安本のローがローブローとなり試合中断。再開後、奥脚へローを蹴っていく安本。魁斗は近い距離でパンチのコンビネーションを放っていくが、安本がさらに奥脚ローを蹴ると魁斗の動きが鈍る。ローのフェイントを見せてパンチを狙う安本だがそこへ魁斗がワンツー。右がテンプルに当たり安本がダウンする。立った安本が逆転を狙い打ち合いに来ると魁斗も応じてパンチが交錯。互いに攻め続けて試合終了となった。

判定は3-0で魁斗。ハイレベルな一戦を、ダウンを奪ってしっかりと制した魁斗は試合後のマイクで王者・門口との一戦をアピール。解説席の門口も対戦の意欲を示し、フェザー級王座戦が動き出した。

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