キックボクシング
レポート

【RISE】YA-MANがKO勝ちでOFG新王者に、決勝戦は大﨑一貴に判定勝ちした田丸辰vs志朗を下したクマンドーイに、秀樹は引退試合でチャンヒョンに勝利、那須川龍心は判定勝ち

2023/08/26 17:08

▼第8試合 RISEバンタム級(-55kg)王座次期挑戦者決定戦 3分3R無制限延長R
〇大﨑孔稀(OISHI GYM/同級1位)
判定3-0 ※30-29、29-28、29-28
×加藤有吾(RIKIX/同級4位)

 大﨑はパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、RISEには2019年11月から参戦。2022年3月に一気にフェザー級に階級を上げて龍翔に判定勝ち、5月に55.5kgで加藤有吾にTKO勝ち、7月に56kgでJyoseiにKO勝ちと3連勝を飾ったが、10月に志朗と対戦して延長戦で敗れた。12月にはSB王者・植山征紀から勝利を奪って再起、2023年5月は2月に無効試合となった寺山遼冴との再戦を2R KOで制した。戦績は30勝(19KO)7敗1分1無効試合。

 加藤は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・石井宏樹の愛弟子でジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月には元山祐希と壱・センチャイジムを破って岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント優勝を果たした。2022年8月に翔真、12月に大森隆之介、2023年2月に京谷祐希も破り、6月には鷹介にも勝利して4連勝3連勝。戦績は24勝(11KO)5敗。

 前述にあるように、両者は2022年5月の『NO KICK NO LIFE』にてヒジありキックボクシングルールで対戦しており、この時は4Rに大﨑が右アッパー、右フック、左ヒジの連続攻撃でダウンを奪い、5Rに大﨑がヒジで加藤を大流血に追い込んでのTKO勝ちとなった。

1R、ワンツーからアッパーへつなぐコンビネーションは加藤。大﨑は加藤の打ち終わりに左フックを当てる。ボディも混ぜて上下へパンチを散らす加藤に、大﨑はガードを固めてローを返していく。大﨑のガードの隙間を狙うようにジャブ、アッパーをねじ込んでいく加藤。大﨑は打ち終わりのタイミングを狙って左フック、ハイも蹴っていく。

2R、左ミドルを蹴っていく大﨑に、加藤は中へ入って近距離からパンチのコンビネーション。飛び込んでテンカオを当てる大﨑。加藤が左ボディを当てると大﨑もすぐに左ボディを返す。ボディ、アッパーで攻める加藤だが大﨑も怯まずパンチを返し、終盤は打ち合いとなる。

3R、ワンツーで前へ出る加藤。ほぼパンチで攻める加藤に対し、大﨑はパンチを返しつつテンカオなど蹴りも使っていく。詰めてフックを振ってくる加藤に大﨑も打ち返しパンチが交錯する。ラスト1分、大﨑のワンツー、フックが顔面を捉えるが加藤は全く退かない。互いに前へ出るため組みの展開が多くなる。最後まで互いに打ち合って試合終了。

判定は3-0で大﨑。ノンストップの打ち合いを制して時期挑戦者の権利を手に入れた。試合後、王者である鈴木真彦がリングに上がると「大﨑選手と加藤選手の試合、最高でしたねみなさん。僕もメチャクチャ楽しみになりました。でもこのベルトの重さと、RISEバンタム級チャンピオン鈴木真彦が一番強いってことを証明するんで楽しみにしていてください。全力で叩き潰します」とコメントした。

続いてマイクを持った大﨑は「今回加藤選手と再戦で、強いのも分かってたし、今回の試合もバチバチになるだろうと思ってて、お互いがベルトに挑戦したいっていう気持ちがフルに出た試合だったんじゃないですかね」と試合の感想を語ると、タイトルマッチについては、「正直今の試合内容じゃ鈴木選手にはなかなか勝てないと思うんですけど、絶対に僕がベルトを奪い取るんで、間違いなくバチバチの試合になるので会場で見てください」とタイトルマッチへの想いを語った。

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