▼第12試合 RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament(Aブロック)準決勝 3分3R延長1R
×志朗(BeWELLキックボクシングジム/RISE世界バンタム級王者)
判定3-0 ※30-28、29-27、30-27
〇クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者)
志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。2022年4月には江幡塁をハイキックでKOしたが、6月の『THE MATCH 2022』では玖村将史にダウンを奪われて敗れる。2023年3月にディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王座に就いた。7月の1回戦ではルベン・セオアネに判定勝ち。戦績は29勝(12KO)5敗4分(タイの試合は除く)。
クマンドーイは2020年大晦日に『RIZIN.26』で那須川天心に判定で敗れるも思い切りのよいパンチと重いミドルキックで場内を沸かせた。過去にはロッタン・ジットムアンノンに勝利している。これまでオムノーイスタジアム認定フライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、True4Uスーパーフライ級王座、ラジャダムナンスタジアム認定同級王座を獲得。4月の来日では福田海斗にダウンを奪われて敗れている。7月の1回戦ではモハメッド・カルーアに判定勝ち。
1R、右ローで入る志朗。クマンドーイは強い右ミドル、右ローを蹴ると左右のフックを強振する。志朗のローに合わせて左フックはクマンドーイ。左のミドルを蹴るクマンドーイに志朗はワンツーを当てる。ガードの隙間にジャブを突き刺す志朗。クマンドーイのミドルにローを返す。
2R、速い左ミドルを2連打するクマンドーイ。すると志朗が右ミドルを返したタイミングに合わせ右ストレート。これで志朗がダウンする。立った志朗は強いワンツーを振ってプレッシャーをかけ、クマンドーイをコーナーへ詰めてボディを当てる。左右のミドル、左右のフックと全ての攻撃に威力があるクマンドーイ。志朗はクマンドーイの蹴り足を掴んで左右のボディを入れると、終盤には右フックも当てる。
3R、左ミドルで距離を取るクマンドーイ。志朗はじりじり詰めてパンチで入っていく。クマンドーイはロープを背負わされながらも左ミドル、右ローと蹴りを返す。ジャブから左ボディを叩いていく志朗。下がるクマンドーイは左右どちらでもミドルを蹴りつつ、志朗のパンチはしっかりガードして試合を終えた。
判定は3-0でクマンドーイ。2Rにはダウンを奪い、攻撃力・機動力・テクニックと全てにおいてレベルの高さを見せたクマンドーイがトーナメント決勝進出を果たした。