撮影/安村発
RISE 171
2023年8月18日(金)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第11試合)第2代RISEライトヘビー級(?90kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
〇南原健太(極真会館/ヘビー級3位、2022オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会 男子軽重量級(-90kg)優勝)
KO 2R 1分35秒 ※右フック
×コントゥアラーイ・JMボクシングジム(タイ/JM Boxinggym/IMSA世界ヘビー級王者、MXムエエクストリーム94kg王者)
※南原が第2代王座に就く。
6月の『RISE169」より開幕した第2代ライトヘビー級王座決定トーナメント決勝戦は南原健太vs.コントゥアラーイで争われる。
南原は幼少時代から極真空手を学び、小学生の時はあの那須川天心とライバル関係にあった。第11回全世界空手道選手権大会ベスト32、第35回全日本ウエイト制空手道選手権大会準優勝、2022オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会軽重量級優勝などの実績を持つ。2021年7月にRISEでプロデビューし、3試合連続KO勝ちを収めたが、2022年4月にカルリ・ギブレインにKO負け。その後、坂本優起にKO勝ちして再起を果たし、今年3月にはK-1との対抗戦で愛鷹亮を1Rでマットに沈めた。準決勝では当時6戦6勝(6KO)のパーフェクトレコードを持つ入田和樹を2RでKO。戦績は7勝(7KO)1敗。
コントゥアラーイは「タイ最凶ファイター」と称され、ボクシング、オープンフィンガーグローブムエタイで王座を獲得。今年4月の『SukWanchai MuayThai Super Fight』では実方宏介に2RでKO勝利を飾り、IMSA世界ヘビー級王座に輝いている。準決勝ではブラジリアンファイターのフェルナンド・アルメイダに強烈な左ボディ、左フック、左ミドルを見舞って判定で下し決勝戦に駒を進めた。
1R、コントゥアラーイが左ボディからの左フックで先制、右ローの蹴り合いから南原は右ミドルを蹴る。南原の顔面前蹴りはコントゥアラーイが受け止めて突き飛ばす。コントゥアラーイの左ボディからの右フックで南原がダウン。笑みを浮かべるコントゥアラーイはさらに左ボディ。南原は右ローを蹴る。コントゥアラーイはまたも左ボディからの左フックを狙う。オープンスコアはコントゥアラーイの10-8×3。
2R、ミドルとローを蹴る南原は右ミドルから後ろ廻し蹴り。コントゥアラーイは笑みを浮かべて右ボディストレート。左右ボディを打つコントゥアラーイに南原が左ヒザからの左フックを合わせてダウンを奪い返す。思い切り右フックを打つコントゥアラーイに南原もノーガードで打ち合い、危ない場面はあったものの最後は南原の左右フック連打での右フックがヒットしてコントゥアラーイはもんどりうってダウン。レフェリーがここでストップし、南原が逆転KO勝ち。
場内は破裂せんばかりの大歓声に包まれ、南原は笑顔で両手を広げてその歓声に応えた。
南原はマイクを持つと「押忍。本日はたくさんの応援ありがとうございます。僕は4歳から空手を始めまして今25歳になるので21年目にしてこのような大きいタイトルを取ることが出来ました。僕はここで止まらずこれか先もっともっと羽ばたいて行きます。ライトヘビー級は南原に任せてください。皆さん、付いてきてくれますか?
まず、ここまで育ててくださった親父、それと育ててくれた川本支部長、そして相見支部長、僕をチャンピオンにしてくれてありがとうございます。戦っている時に気持ちが負けそうになりましたが皆さんの気持ちが僕の背中にありました。本当にありがとうございます。
僕はこれから最強を目指して戦っていきます。これから世界と戦うのにはまだまだ力不足です。伊藤代表、まずは日本最強になってから世界に挑戦したいと思います。伊藤さん、日本最強に挑戦するためにお願いします。シュートボクシングでもK-1でも、どの団体でも連れてきてください。僕が全員倒します。これからも僕はもっともっと皆さんをビリビリ痺れさせるような試合を見せていきます。THIS IS RISEの試合を見せて行きます」とマイクで語った。