▼セミファイナル(第10試合)SuperFight!バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
〇鈴木真彦(山口道場/第7代RISEバンタム級王者)
KO 2R 2分57秒 ※右ストレート
×イマッド・サヒ(スペイン/Voodoo Fight-gym/WBC Mediterraneanフライ級王者、Extreme fighters バンタム級(-55kg)王者)
2022年1月以来となる後楽園ホールでの鈴木真彦の試合が決定した。
鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てたが、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の決勝で志朗にダウンを奪われて連勝がストップ。その後、那須川天心との再戦で敗れるが、江幡塁を初回KO、拳剛も初回KO、2022年4月には江幡睦からダウンを奪って判定勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ち、8月には植山征紀に判定勝ちと5連勝を飾ったが、12月に志朗との再戦に敗れて連勝ストップ。2023年3月にはK-1のリングに乗り込むも玖村将史にダウンを奪われて敗れた。戦績は34勝(19KO)7敗。
その鈴木が迎え撃つサヒはスペイン・マドリード生まれの21歳。10戦10勝と無敗でWBC Mediterraneanフライ級王座、Extreme fightersバンタム級(-55kg)王座の2つのタイトルを獲得している。
1R、鈴木は右カーフ、さっそく前に詰めて右ストレートを繰り出すがサヒは鋭くヒザを突き上げる。鈴木は前へ出てワンツー、ジャブから右ロー。コーナーへ詰めた鈴木は連打を繰り出すが、サヒは危険なヒザを突き上げる。鈴木の右で仰け反るも右ストレートを返す。鈴木に打たれっぱなしにならず、パンチやヒザを打ち返すサヒだったが鈴木の前蹴り、ヒザでボディを嫌がる。
2R、前に出る鈴木にサヒは左ミドル、右ストレート。鈴木の右カーフにサヒは左右ミドルを返し、鈴木が入ってくるとヒザを突き上げる。左右ミドルを蹴るサヒは鈴木が入ってくるとヒザ。会場からどよめきが起こるが、鈴木はそこで左ボディを連続ヒットさせて左ヒザにつなぐ。左フック、そして右ローも。鈴木の右フックをもらって身体が泳いだサヒへ鈴木がもう一発右フックでダウンを奪う。
再開後、サヒは諦めた様子もなく鈴木に蹴りを繰り出すが、鈴木はコーナーに詰まったサヒが蹴ってくるところへ右ストレートを直撃。背中からマットに落ちてダウンしたところでレフェリーが試合をストップした。
鮮やかなKOで再起を果たした鈴木は「どうでしたか? 僕がRISEに出場させてもらったのもこの後楽園ホールで、自分の中でゼロからのスタートということで。髪も黒髪に戻して。まあそれはどうでもいいんですけれど。私事ですが息子が11月に生まれまして、勝利を見せたかったんですよ。だからリングに上げてもいいですか」と、子供をリングに入れるが子供はまだ理解できない様子。
反応してくれない息子を諦めた鈴木は「僕、2連敗していて絶対にここから世界一の男になるので。ここで息子と家族に約束します。絶対に一番になります。来週、大田区で僕の挑戦者決定戦があるんですけれど、誰が来ても絶対に叩き潰したいと思うのでその注目と全部のカード注目何ですけれど、山口の兄貴、つなげました。OFGタイトルマッチ絶対に勝ってください」と、ここから再び世界一の座を目指すことと、YA-MANとOFCタイトルを争う山口裕人にメッセージを送った。