▼第9試合 フライ級(-52kg)3分3R延長1R
〇小林愛三(NEXT LEVEL渋谷/同級1位、初代RISE QUEENフライ級王者)
判定3-0 ※30-27×3
×Melty輝(team AKATSUKI/同級3位、DBS女子フライ級王者)
小林は2015年2月にプロデビューすると、2018年7月にシュートボクシングの試合で敗れるまで13戦無敗を誇った。同年12月には伊藤紗弥を判定で下し、2019年11月にはWPMF世界女子フライ級王座を奪取。2021年4月にRISE QUEENフライ級正規王者となった。2022年3月にはベルギーでGLORY女子スーパーバンタム級王者ティファニー・ヴァン・スーストに挑戦。計4度のダウンを奪われKO負けとなったが、倒されても前に出続ける“大和魂“を見せつけ会場を沸かせた。7月にはイ・ドギョンに圧勝するも、12月にGLORYのテッサ・デ・コムと対戦してダウンを奪われての判定負け。2023年5月、コムを挑戦者に迎えて行った初防衛戦でも判定で敗れ、王座を失った。戦績は17勝(3KO)7敗4分。
Meltyは『ザ・ノンフィクション』や『月曜から夜更かし』に出演、フェフ姉さんと2度対戦して2度とも勝利した“最強キャバ嬢”として話題となった選手。現在はキャバ嬢を引退し、プロキックボクサーに。昨年12月にteam AKATSUKIに移籍すると移籍初戦でRISE参戦中の山本知美からダウンを奪い勝利。今年2月にはNO KICK NO LIFEで高橋アリスに判定勝利を収めると4月には有里に勝利しDBSフライ級王座に就いた。その勢いのまま5月にRISE初参戦を果たすと、フライ級4位のYAYAウィラサクレックに勝利した。
1R、Meltyはジャブを突いて思い切り右ストレートを打つ。小林はカウンターの前蹴り、左フック。離れると右ミドル。小林の右ストレートからの右ハイがかすめる。小林のテンカオをもらって腹を抑えてしまうMelty。小林はパンチで攻め込み、右ストレート、左ボディ。
2R、小林が右ストレートから左ミドルを繰り出すと、Meltyはバックハンドブロー、さらにジャンプしてのパンチも繰り出す。小林は左ミドルと左ローを蹴りつつ、右ストレートを2度ヒットさせる。Meltyもジャブを突いて思い切り右ストレートを出すが、このパターンはもう読まれているか。小林はパンチをかわして左ボディからの右ストレート。Meltyが蹴ってくるとパンチをまとめる小林。追いかける小林、回り込むMeltyという展開に。
3R、左フック、右フックを連続ヒットさせた小林はパンチで前へ出る。Meltyはジャブで必死の抵抗。小林の右、左がヒットするがMeltyはタフだ。左ボディ、左フックをもらっても目を見開いてジャブを出す。最後は小林が左右ヒザ、右ストレートで追い込んでいったがMeltyは耐え抜き、勝敗は判定に持ち込まれた。
判定はジャッジ三者とも30-27で小林が完勝。「KOしなくてはいけなかったのにKO出来なくてすいません。試合内容は満足いくものではなかったんですが、Melty選手の気迫を感じて次のステップのいい経験になりました」と言うと、「本当はKOして言いたかったんですけれど、壽美選手の引退が決まりました。壽美の存在がいたからここまで続けられました。現役お疲れさまでした」と涙ながらに言うと、セコンドにいた壽美も号泣。リングに上がると固く抱き合った。