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【PANCRASE】透暉鷹が亀井晨佑に一本勝ちで涙のフェザー級暫定王者に! 遠藤がRyoをKO、新居がハンセンに復活のアームロック、清水清隆 引退試合も.1部メインは山北渓人が北方大地に5R 判定勝ちで新ストロー級王者に

2022/07/18 14:07
 2022年7月18日(月・祝)午後2時30分から東京・ベルサール高田馬場で『PANCRASE 328』が開催された(※調印式はこちら)。 第2部 ※16時30分開始予定、U-NEXTとTIGET(PPV)配信 ▼メインイベント フェザー級 暫定王者決定戦 5分5R〇透暉鷹(ISHITSUNA MMA)65.65kg 9勝3敗・1位/修斗2019年同級新人王[4R 3分56秒 ネックロック]×亀井晨佑(パラエストラ八王子)65.45kg 6勝3敗・2位/2018年ネオブラッドトーナメント同級優勝※透暉鷹がフェザー級暫定王者に  PANCRASEフェザー級王者ISAO(NEVER QUIT)が練習中の怪我により、防衛戦を行えないため、同級1位の透暉鷹(ISHITSUNA MMA)と、2位の亀井晨佑(パラエストラ八王子)による「フェザー級 暫定王者決定戦」(5分5R)が行われる。  3月の「フェザー級 4人トーナメント」Bブロックで、岩本達彦がRyoを1R アームロックに極めて決勝進出。一方のAブロックでは、亀井晨佑が中田大貴とのタフマッチをスプリット判定で制して決勝進出を決めたが、負傷により欠場。  同大会の「リザーブマッチ」で名田英平を2R、リアネイキドチョークで極めた透暉鷹が、4月の決勝戦にリザーバーからの代役として決勝に出場。1R、透暉鷹が岩本達彦をパウンドでTKOに降し、「フェザー級王座挑戦者」に決定していた。2試合ともフィニッシュした透暉鷹と、幻の決勝進出者の亀井晨佑との試合は、王座戦の5Rで行われる。 透暉鷹「たくさん遠いところから応援に来てくれるので、期待を裏切らないようにフィニッシュして勝ちます。押忍」 亀井「タイトルマッチらしい熱い試合をして、自分がしっかり勝ってベルトを巻くので応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。亀井は左ジャブ。透暉鷹は左ミドル。亀井は右ロー、左インローを前足に突く。左前蹴りは透暉鷹。インローも。亀井は左ジャブ。右バックフィストで飛び込む透暉鷹! 回る亀井はジャブで立て直す。  右の跳びヒザから左フックを当てダブルレッグテイクダウンは透暉鷹! 背中を着かされた亀井だが、上体を金網に立てようとする。右で差す透暉鷹。足を押さえて右に跳んでパスした透暉鷹に、その瞬間亀になってすぐに立つ亀井は肩パンチ。さらに離れようとする透暉鷹にヒジを突く。3者10-9で透鷹鷹。  2R、二段蹴りで詰めて左右で前進する透暉鷹。四つにク組む亀井。刺し返した透暉鷹だが、亀井も四つに戻すと押し込み、ヒザを突く。亀井のヒジの打ち終わりに左差しで投げようとする透暉鷹だが、耐える亀井。なおもダブルレッグでテイクダウンする透暉鷹は、またも同じパス。  サイドから右腕を抱える透暉鷹はノースサウスチョーク狙い。ケージを蹴って体勢を入れ替えようとする亀井だが、背中を着かされる。上四方から頭付きのキムラを狙う透暉鷹はキムラロックへ! 頭を挟み、絞る透暉鷹に亀井は20秒以上耐えてブザー。2者10-8、1者10-9で透暉鷹のラウンド。  3R、透暉鷹のローにバランスを崩す亀井。透暉鷹はがぶりからバックテイク! おたつロックから左脇下からリストコントロールし、右で背後からパウンド。4の字ロックした透暉鷹に右腕を潜り、正対を狙う亀井だが腕を戻す透暉鷹はバックキープ。残り10秒で透暉鷹は頭を刈って腕十字へ! クラッチも切るが亀井が耐えてブザー。2者が10-9、1者が10-8で透暉鷹。  4R、前がかりになる亀井に、透暉鷹はカウンターのダブルレッグ。ここも亀井を立たせずすぐに背中を着かせる。右へパスする透暉鷹に、ケージを蹴って後転して亀になる亀井に、横三角からアームロックを狙う透暉鷹!  クラッチしていた亀井はケージを蹴って上になってバックを取り掛かるが、落とした透暉鷹がみたびバックに。両足をかけてバックから捩じるようにネックロック! 亀井がついにタップした。  試合後、透暉鷹は「チャンピオンってこんな疲れるんですね。今回、すごい応援に来てくれる人がたくさんいて……今までと違ってすごい気合を入れて頑張りました。みんながいたからここまで来れました。20歳で、いちから格闘技を始めて、みんながいなければここに立っていないんで感謝します。ありがとうございます。  まずはいまのISAO選手が怪我で離脱した暫定王者を用意してくれてありがとうございます。日沖(発)さん、誕生日おめでとうございます。日沖さんの誕生日にこうしてタイトルマッチがあるのも何かの縁だと思います。そして、林(巧馬)代表がいなければ格闘技を始めていませんでした。ありがとうございます。まだまだパッとしないんで、まだ暫定でISAO選手が上にいるので、これからも上を目指して頑張りますので、よろしくお願いします」と涙を流しながら語った。 [nextpage] ▼第5試合 フライ級 5分3R〇清水清隆(TRIBE TOKYO MMA)56.9kg 2009年ネオブラッドトーナメント・フライ級優勝、第2代スーパーフライ級王者・24勝14敗3分 ※PANCRASE引退マッチ[2R 4分17秒 リアネイキドチョーク]×佐々木亮太(蒼天塾あざみの道場)56.95kg 9勝6敗2分  清水清隆、7年ぶりのPANCRASEは「サヨナラ」を言うために──。現役引退を決めた“少年”清水清隆が7月18日、PANCRASEラストマッチに臨む。2008年にデビューし、2015年までのPANCRASE戦績は、勝率7割、わずか1敗の13戦9勝1敗3分。PANCRASEラストマッチで勝利を二桁にするか?  対するは“サイレント スコープ”佐々木亮太。清水と同年の2008年に江泉戦でPANCRASEデビュー、2011年の曹竜也戦後はZSTに参戦し、2022年5月大会で11年ぶりにPANCRASEマットにカムバック。今井健斗を相手にアームロックを極めている。 清水がPANCRASEラストマッチを綺麗に飾るか、サイレントスコープ佐々木が一発必中のアームロックを極めるか。ネオブラ以来の再会となる。 清水「自分はPANCRASEでラストマッチです。下の子たちにいいところを見せられるように必ずKOします。応援よろしくお願いします」 佐々木「正直言って、今回の試合、オファーを頂いてから今までで一番悩んで、かつMMAという競技に集中できたと思います。清隆選手の舞台っていうのは十分承知なんですけど、その舞台に佐々木亮太という名前を刻み込めるように頑張ります。よろしくお願いします。以上です」  1R、ともにオーソドックス構え。清水は右ロー。佐々木は左ジャブ。清水はワンツーから右ローに繋ぐ。左に回る佐々木。同じ左フック、右ローで佐々木の身体を流す清水。  佐々木はその入りに前足にシングルレッグも足を抜く清水。なおも右カーフキックを当てる清水! 右の飛び込みも。ブロッキングする佐々木。ダブルレッグに入る佐々木にギロチンチョークを極める清水。  佐々木は右で腹を叩く。左で足を越えようとするが、すぐに腰を逃がす清水は下から頭にヒジ。腰に足を当ててコントロール。佐々木は腰を抱いたまま動けず。3者10-9で清水のラウンドに。  2R、中央に出る佐々木だが、取り返す清水。遠回りでサークリングする佐々木。左ジャブを突くが遠い。清水は左ジャブ、右三日月蹴り、さらに左フックをヒット! 佐々木のシングルレッグの組み付きを剥がして上に。肩パンチを入れてヒジ! 右で差してブリッジしてスイープは佐々木。  ともに立ち上がり、スタンドからカーフキックを前足に当ててダウンを奪う清水は、右で脇差し、左ヒジ! こすりながら落とし、背中を見せた佐々木のnバックに。 4の字ロックからパームトゥパームでリアネイキドチョークを極めた。  一呼吸を置いて、涙を流した清水は、「素晴らしいい時間で、皆さんにダンスにつき合っていただきありがとうございます。長南さんはじめ、応援してくださった皆さん、ほんとうにありがとうございました。。どうしようもない自分を応援してくれて、感謝しています。佐々木くんもメリットのない試合を受けてくれてありがとうございます。今日はありがとうございました」とケージ上で語り、長南亮TRIBE TOKYO MMA代表と記念撮影に収まった。 [nextpage] ▼第4試合 フェザー級 5分3R×Ryo(RINGS)66.15kg 6位[2R 2分09秒 KO] ※右フック〇遠藤来生(Power of Dream Sapporo)65.15kg 11位 Ryo「RINGS×PANCRASE、これぞという試合を見せます。よろしくお願いします」 遠藤「いろんな意味で負けられない試合なので、アグレッシブな試合をして必ず勝ちたいと思います。よろしくお願いします」  王者決定戦に向かう透暉鷹を2021年5月にギロチンチョークで極めているRyo。しかし、2021年9月の中田大貴戦で判定負け。2022年3月の前戦では岩本達彦に1R アームロックを極められ、2連敗中だ。  一方の遠藤は、2021年6月にRIZINにも出場した中川皓貴に判定勝ちも、2021年9月に岩本達彦にギロチンチョークで一本負け。2022年3月には内村洋次郎にもスプリット判定で敗れ、Ryo同様に2連敗中。  公式リリースでは「前田日明vs.山本喧一の『仁義なき戦い 代理戦争』勃発!まぜるな危険!」と記されている通り、Ryoは前田の愛弟子で、遠藤はPOD会長・山本の門下生となる。ケージサイドでの戦いにも注目のフェザー級のサバイバルマッチだ。  1R、サウスポー構えのRyo。オーソドックス構えの遠藤。左インローのRyo。さらに左ミドルを当てる。右ミドルハイを当てて詰める遠藤だが突き放すRyo。Ryoの右フックをかわして組んだ遠藤。右で差すが、足払いで崩すRyoに離れる遠藤。  右インローを当てる遠藤。遠藤の入りに右を当てるRyoは、組んで払い腰で投げるも立ち上がる遠藤。首をギロチンチョークに狙うRyoだが、遠藤も首を抜く。  遠藤の腕を脇に挟んで足技を狙うRyoに、崩れず立つ遠藤。右前蹴りを当てる遠藤。Ryoも右から左。さらに左ミドルで前に。互いに決定打に欠ける初回。ジャッジ2者が10-9でRyo。1者が遠藤を支持。  2R、遠藤のローに右カウンターを狙うRyo。遠藤は右ハイキックを当てるが、Ryoの組みからの左ストレートに後退。しかし、打ち合いでは左右を強振する。  左右から組んで腰に組む遠藤だが、さばいて突き放すRyo。右を当てて入る。さらにワンツーの右を当てるが、遠藤はカウンターの右! 後方に崩れたRyoのすぐの立ち上がりにもう1発、右! ダウンしたRyoにすぐにレフェリーが間に入った。  強打の遠藤は4つめのKO勝利。試合後、遠藤は「練習通りでした。もう休みなく、格闘家に休みはないので、毎日練習して強くなっているので、遠藤来生、覚えてください」と語り、山本喧一会長とともにケージを後にした。 [nextpage] ▼第3試合 フェザー級 5分3R〇新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/所属変更)65.95kg 13勝12敗[1R 3分35秒 キムラロック]×ハンセン玲雄(reliable)66.15kg 7勝10敗1分  RIZINで新居は、中村大介に1R 一本負け後、山本空良に1R TKO負け。2019年11月の田中半蔵戦(スプリット判定負け)以来のPANCRASEで、再起なるか。  対する“ブレーキの壊れた殴り屋”ハンセンは、PANCRASE&DEEP大阪で3連勝も、3月大会で鹿志村仁之介の三角絞めで一本負け。再び高田馬場に上陸し、白星を掴めるか。  同日にフェザー級で、暫定王者決定戦の透暉鷹vs.亀井晨佑、ランキング戦のRyovs.遠藤来生、中田大貴vs.内村洋次郎、ネオブラッドトーナメント2回戦・藤波勇飛vs.糸川義人も組まれるなか、新居すぐるとハンセン玲雄は、存在感を示すことができるか。 新居「自分でやってきたことを全部出して、相手が今までやってきたのないようなパワーでブン殴って極めに行きます」 ハンセン「前回、負けているので、今回は15分間しっかり相手を圧倒して勝ちます。よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えのハンセンにオーソドックス構えの新居。右アウトローから左ハイを打つハンセン。ブロッキングの新居は、カウンター狙い。しかしハンセンは左右のローを前足に。  大きな右で飛び込む新居はそのまま小外がけでテイクダウン! ハーフから右で脇差し、パスしてアームロックへ。立ち上がり際にキムラで後方に回して上になり、仰向けにさせてキムラロックを極めた。  白星を掴んだ新居は「連敗していて、それでも応援してくれる人が増えて、信じてくれる人たちのために勝てて良かったです。これで年末楽しめます。乾杯してください」と語った。 [nextpage] ▼第2試合 フェザー級 5分3R〇高木 凌(パラエストラ八王子)65.85kg 4勝[1R 0分52秒 KO] ※右ストレート林 優作(ZOOMER)65.85kg 9勝9敗1分  喬木は、PANCRSE3連勝中。漆間將生、斎藤拓矢、渡辺謙明に勝利。林はPFC王者からPANCRASEデビュー戦まで4連勝も、Ryoと狩野優に一本負けしている林。2021年3月にはBigbangにも出場しKO負けしいている。 髙木「初の本戦なんですけど、しっかり結果を見せて、いい勝ち方ができるように頑張ります」 林「自分は連敗しているので、ここでしっかり勝ち切って、この激戦区のPANCRASEのフェザー級で生き残りたいと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。右ローの高木。前に詰める林を詰め返した高木は、金網に詰めて林の左をかわして、左から右ストレート! アゴを打ち抜きKO勝ちした。  プロ4勝中3勝を右ストレートで決めている高木は、「今回も右で倒しましたが、狙ってましたし、同じフェザー級のランキングの人を倒していきます」と語った。 [nextpage] ▼第1試合 フライ級 5分3R△NORI(PRAVAJRA/プラヴァージュラ)56.5kg 1位[判定1-1ドロー] ※29-28, 28-29, 28-28△栗山 葵(SMOKER GYM)56.45kg  2021年5月にライカに判定勝ちしたNØRIは、同年10月の端貴代戦で女子フライ級暫定王座戦に挑むも判定負けで戴冠ならず。今回が再起戦となる。  対する栗山もDEEP JEWELSで杉山しずか、加賀谷花野、ケイト・ロータス相手に3連敗中で、新天地で再起を目指す。  PANCRASEからのプレスリリースには、「女子格闘技界に揺るぎない地位を築くJEWELSから、PANCRASEに先兵が送られた。大阪SMOKER GYM ヤバヤバの栗山葵。NØRIはひとりでJEWELSからの侵攻を食い止められるのか!?」と記されており、「JEWELSからの侵攻」となる「先兵」に続く後兵もいるのか、今後の展開も注目される。 NORI「前回タイトルマッチで負けて以来の復帰戦になります。しっかりと第2部の第1試合なので、PANCRASEの女子として盛り上げる試合をしたいです。よろしくお願いします」 栗山「こんにちは。DEEPから来ました栗山葵です。女子の試合でも面白いっていうのを見せられるように頑張ります。お願いします」  1R、サウスポー構えの栗山がいきなり中央に出て、左フック! 手を着いたNORIは組んで首相撲。離れる栗山。オーソドックス構えのNORIは左足前でサイドキック。圧力をかける栗山に右を返すNORI。左ローを打つが、そこに栗山は左でダウンを奪う! パウンドも立ち上がるNORIはサークリングする。  右ミドルハイ、左サイドキックを打つNORI。左アウトサイドローも。左回りのNORIに詰める栗山は金網に逃げ場を無くして左ストレート! またも腰を落としたNORIはすぐに立つと左で小手に巻くと、離れる栗山。NORIは右ハイもかわす栗山。左フックを振り回すが、ここはかわすNORIが右を突いて左に脇を抜ける。ジャッジは2名が10-9、1者10-8で3度のダウンを奪った栗山につけた。  2R、ともにサウスポー構えに。組む栗山は押し込むと、NORIは首を抱えてヒザ! 首を抜いた栗山は右で差すが、ヒザを突くNORIが離れる。  オーソで左サイドキックを狙うNORIに、押し込む栗山。しかしNORIは首相撲ヒザ! 離れ際に栗山は左を振る。ワンツーで出入りのNORI。左回り。詰める栗山のワンツーの左の連打がすめる。ワンツーの右、左も当てるNORIに、栗山も右を返す。しかしNORIの左に栗山も左。2者がNORI、1者が栗山を支持。  3R、詰めて組んだ栗山。ボディロックからスタンドバックに。首を抱えるNORIにリストコントロールしてつく栗山。体を入れ替えるNORIに、右の小外で崩す栗山。離れるNORIは出入りで右を振る。  打って離れて回るNORIに追う栗山は腰に組んでダブルレッグ狙いも首を抱えるNORIが差し上げる。首相撲ヒザはNORI! 連続で突く! 首相撲を剝がせない黒山。ヒザを突くNORIはヒザ連打。最後は外からフック狙う栗山だがブザー。判定は1-1(29-28, 28-29, 28-28)の三者三様でドローとなった。 [nextpage] 第1部 ※ABEMA+TIGET(PPV・日本語と英語)配信 ※14:30開始予定 ▼メインイベント 第5試合 ストロー級王座戦 5分5R×北方大地(パンクラス大阪稲垣組)52.05kg 王者[判定0-3] ※47-48×3〇山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)52.1kg 挑戦者・同級2位・2020年ネオブラッドトーナメント同級優勝※山北が新王者に。北方は2度目の防衛に失敗 「ストロー級キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ」(5分5R)として、第2代王者・北方大地(パンクラス大阪稲垣組)が、山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)を相手に、2度目の防衛戦に臨む。  北方は、2019年7月に砂辺光久を5R KOで下し、同級王座を獲得。2019年10月のONE Championshipでの猿田洋祐戦を経て、2020年11月にRIZINデビュー。57.0kg契約で竿本樹生に判定負け後、国が特定疾患難病に指定する「頸椎の後従靭帯骨化症(OPLL)」を発症していたことが判明。  一時戦線から離脱するも、2021年12月の「PANCRASE 325」で復帰。宮澤雄大を相手に3R、右フックでTKO勝ちし、初防衛に成功。2022年3月の「RIZIN.34」大阪大会では村元友太郎に判定勝利を収めている。MMA20勝10敗1分。病気、結婚、父としての経験も積み、3月30日に31歳の誕生日を迎えた北方。前田吉朗が引退するなか、そのスピリットを継承するを稲垣組の新たな中心的存在として、王座を守るか。  対する山北はMMA6勝無敗。レスリング王国・三重県出身。いなべレスリングクラブから専修大学レスリング部に進み、2018年東日本学生選手権(秋季)フリースタイル57kg級2位などの実績を持つ。アマチュアMMAでもしっかり下積みを経験し、2019年のMWJ杯フライ級優勝&MVP、同年アマチュアPANCRASE全日本選手権フライ級優勝など10戦10勝。  満を持して2020年2月のネオブラッド・トーナメントストロー級1回戦でプロデビュー。大城正也、大塚智貴、谷村泰嘉を降し、優勝。2021年2月には「Road to ONE: 4th Young Guns」に参戦し、修斗世界8位(※現9位)安芸柊斗に2R、がぶりからのヒサを効かせてのパウンドでTKO勝ち。さらに、6月大会では尾崎龍紀を1R 腕十字に極め、10月には野田遼介にも判定勝利し、アマ時代からの戦績を16連勝としている。Me,Weで倉本一真らとケージレスリングも磨き、極めの強さも際立たせ、プロ7戦目で戴冠なるか。  1R、タッチグローブから。ともにオーソドックス構え。左右から左フックは北方。山北は右ローから右のローシングルで尻を着かせると、ケージ中央で北方はハーフガードで右足を腰につける。細かいパウンドの北方。ボディ打ち。下の北方も左を突く。ヒジを落とした山北に、北方はスイープ!  下の山北もガードの中に入れるが北方はインサイドから強いパウンド! 金網に押し付け左で差して抜いて左ヒジ。下の山北は金網を蹴って頭をマット中央に。上体を起こそうとすると腰を抱き寝かせる北方。山北も細かい鉄槌を返すと、北方も大きな左を振る。3者10-9で北方支持。  2R、詰める北方。。山北の右ローに右を当てる。遠間からのシングルレッグを切る北方が上に。ハーフで上の北方に下の山北は跳ね上げてオモプラッタから上に! 金網使い立とうとする北方に、山北は左足を両足で挟んで、左手でパンチ! 片ヒザ立ちの北方にリストコントロールから立ちを防ぐが、シングルバッグの山北に、ヒジを打つ北川。足を越えて正面に回り腰を抱く山北。尻で上体は立ててままの北川は首を抱えるが、サイドからヒザを突く山北が上でゴング。3者10-9で山北が取り戻したラウンドに。  3R、中央を取る北方から左右で前に。しかしそこで組む山北はボディロックから右足をかけてバックへ。座る北方に片足をかけて右のパンチを連打する北方。残り3分。右で差して立とうとするが、左手をマットに着くと、細かい山北のパンチをもらう。背中を譲りながら立とうとする北方に足を組み直して聞いたわの右足を挟む山北。動かず展開待ちの北方に、左足に変えて挟んで上になって左のパンチを打ち込む山北。3者10-9で山北がリードしたラウンドに。  4R、右の跳びヒザを当てた北方。その蹴り足を掴んだ山北に鉄槌も、山北は右足を挟もうとする。足を抜いた北方は上から腹にパウンド。上体を金網に立てた山北。北方の大きなパンチにすぐに組みに行く山北。それをがぶり、自らグランドに行く北方は、バック狙い。しかし片足を手繰る山北は持ち上げて上を取ろうとするが、北川がボディロック! 座る山北にバックから向き合おうする山北が細かくパンチ。最後に北川がアッパーを入れてブザー。3者10-9で北方が取り返したララウンドでイーブンに。  5R、先に詰める北方はヒザ蹴り。しかし山北がシングルレッグで左足を挟み、スタンドバックから引き込み。シングルバックの山北! 二重がらみを外す北方はアンクル狙いも外す山北が腰を抱き、北方は上体を金網に立てる。両足を手繰り、束ねる山北! しかし立ち上がる北方に、両足をかけてバッググラブ、4の字ロックの山北! 残り2分。首も狙う山北はリストコントロールも上を取り返した北方! 残り1分。インサイドガードからパウンドを入れる北方! 足を手繰る山北を潰し、上になる北方。亀から立つ山北がスイッチから足を手繰りに行き、ブザー!  息詰まる熱戦の判定は3-0(48-47×3)で山北が勝利! 山崎剛Me, We代表と熱くハグをかわした。  カンフー映画をこよなく愛する3代目王者は、ケージのなかで包拳礼の型を見せると、「今日、メイン任されて、ベルトを獲る一番の仕事は出来ましたが、頑張ることしか出来ず、これから北方選手のようなカリスマ性のあるチャンピオンに少し近づけたと思います。昨日、このベルトを近くで見て欲しくてたまらなくて。練習を見ていただいてる山崎さんに巻きたくて、これからもこのベルトに引っ張ってもらって強くなります」と戴冠の喜びと決意を語った。 [nextpage] ▼第4試合 ストロー級 5分3R〇八田 亮(ストライプル オハナ)52.55kg 1位/14勝7敗[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×野田遼介(ALLIANCE)52.4kg 5位/5勝2敗  14カ月月ぶりに辻堂の極め師・八田が帰ってくる。  ストロー級1位の八田は勝利の9割以上をサブミッションで終わらせている辻堂の極め師。2020年2月に永井美自戒を、12月に尾崎龍紀を、ともにギロチンチョークで極めると、8月にはグラップリング最前線にいるIGLOOの米倉大貴にもグラップリングルールで挑むなど、組み技への探求は深まっている。2021年5月の前戦では、宮澤雄大(K-PLACE)に判定負け。14カ月ぶりの試合で再起を期す。  対する“高周波VOICE”野田も9カ月ぶり参戦。柔道ベースの野田は、アマチュアで2016年MWJ杯ストロー級優勝。2017年12月のプロデビュー戦で、御代川敏志に判定勝ちすると、2018年のネオブラッド・トーナメントで友澤ピンキー貴仁、御法川との再戦を制し優勝。2018年12月に高島俊哉をパウンドアウトし、PANCRASE4連勝を飾る。  2019年9月に「Road to ONE:CENTURY」で木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅に1R KO負けを喫するが、2021年5月には、就職を経て1年半ぶりの試合で高島との再戦でスクランブル合戦を制し、2R 三角絞めからのアームロックを極めて勝利。しかし、2021年10月の山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)戦でバックコントロール&パウンドを受けて判定負け。八田同様に再起を目指す。  両者ともに組みを得意として、上からも下から仕掛けるグラップラー対決。同日のストロー級K.O.P.C.では、王者・北方大地(パンクラス大阪稲垣組)と挑戦者・山北渓人の試合も決定しているだけに、勝者は次期挑戦者として名乗りを挙げる試合を見せられるか。 八田「1年ちょっとぶりになってしまいましたが、やっとPANCRASEに戻って来ることが出来て楽しみです。野田君すごい僕と相性いいと思うので、たぶんメインよりいい試合になると思うので、注目してください」 野田「八田選手から一本……(八田から『声が高いよ(笑)』低い声にして)八田選手から一本取ります。よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの八田、オーソドックス構えの野田。左ロー、左ミドルから入る八田。左ストレートはかわす野田。左ミドルハイを当てる八田。近くなってもまだ組まない両者。  ダブルレッグから組んで跳びつきギロチンチョークは八田! アームインで絞るが中腰でゆっくり落とす野田は上から細かいパウンド。腕を外した野田は、インサイドからボディにパンチを連打。八田は下から腕十字を狙うが、野田は外してパンチ。2名が10-9で八田支持、1名が野田を支持。  2R、八田の左の蹴りに右を狙う野田。左前蹴りを突く八田に、左前手フックの野田。八田の入りに右ミドルを当てるのは野田。八田も左ミドル、右ローを打つ。野田は右ハイをガード上に当てる。左インローを返す八田。3分近くを遠い打撃の展開。  組もうとする野田に突き放す八田。追う野田は右フックをヒット! 右を連打すると、八田も踏み込んでの右! しかしいずれも単発。八田が頭を下げて右を振ると、そこに野田は右ミドル。3者10-9で野田を支持。  3R、右ミドルを突く野田。八田はこの試合初めて引き込みに。潜りから足関節で野田が離れたところに上を取り返す八田! マウントを奪うと、リバーサルしてきた野田にカウンターの三角絞め! またごうとする野田は首を抜くと、スイープ狙いの八田に、今度は野田が下からオモプラッタ! そのまま足関節で足を手繰ろうとする野田は体勢的に足が緩み、上を取り返すのは八田。  背中を見せて立つ野田にバックを奪おうとする八田だが、下に落とした野田が上から鉄槌でブザー。判定は2-1(29-28×2, 28-29)に割れ、八田が勝利した。  試合後、八田は川村亮のインタビューに「1年ぶりに帰ってきたのにしょっぱい試合してすみません。野田くん、組み合うって言ってたのにずるいっスね(苦笑)。タックル、切りまくってるじゃないですか。人間と戦うの疲れました。ストロー級のゴリラと戦いたいです。ドーピングチェックして爪も切って、(メインでストロー級のタイトルマッチがあるが?)正直、この内容では……代表どうですか?」と語った。 [nextpage] ▼第3試合 キャッチウェイト66.5kg 5分3R〇中田大貴(和術慧舟會HEARTS)65.75kg 4位/5勝3敗[1R 4分14秒 TKO] ※パウンド×内村洋次郎(イングラム)※66.5kg 10位/18勝16敗3分  フェザー級4位の“ザ・リッチ”中田大貴(和術慧舟會HEARTS)は、2021年2月の「Road to ONE:4th Young Guns」で岩本達彦を1R TKO。5月に田村一聖も1R 逆転のTKOに降してランキング入り。9月に同じく今トーナメントに出場するRyoに判定勝ちし、一時はランキング1位に。しかし、11月の「RIZIN Trigger 1st」で堀江圭功に判定負けすると、2022年3月の「PANCRASE 326」のフェザー級4人トーナメントでも亀井晨佑にスプリット判定負けで再起ならず。朝倉未来との海外修行も経て、再び上位を目指す。  対する内村洋次郎(イングラム)は初代ZSTウェルター級王者。2019年のPANCRASEで亀井晨佑に判定勝ちも、2020年2月に堀江圭功に判定負け、11月にはRIZINで萩原京平に1R KO負け、2021年10月PANCASEで透暉鷹に判定負けで、3連敗を喫したが、2022年3月の高田馬場大会で遠藤来生との接戦をスプリット判定で制し、再起を遂げている。  ブルファイター中田とスーパーキッカーの内田、ともに打撃を得意とするストライカー対決は、組みのなかの打撃をいかに当てるか、注目だ。  前日計量で内村が、フェザー級66.25㎏契約が最終計量で66.50kg(250g超過)、ルール上の試合可能許容範囲「5パウンド以内」で対戦相手が試合を受諾した為、フェザー級ではなくキャッチウエイトとして試合は行われる。 中田「和術慧舟會HEARTSの中田大貴です。前回は(フェザー級4人トーナメントで)負けちゃったんですけど、変わらずチャンピオンを本気で目指しているんで。内村選手とは練習も一緒にしたことがあるので、すごく強い選手だと知ってるんですけど、ここは絶対越えなきゃいけない壁だと思ってるんで、必ず超えて行きます、押忍」  1R、サウスポー構えの中田はガードを固めて前に。そのガードの上から内村は右ハイ、バックフィスト。詰める中田に左回りの内村の右から左に、中田は一瞬、足が泳ぐが、その後の内村の詰めで中田は組んで左で差す。  首相撲で離れる内村。中田は左フックも、内村はワンツーの左! さらに左を当てるが、中田はグラつきながら前に。組みで押し込む中田に突き放す内村。追う中田の右ヒザに崩れた内村は下から腕十字。ヒジを外した中田は中腰からパウンド連打、ヒジ! ガードを固める内村だが減量苦もあるか動けず。中田が逆転勝利した。敗れた内村は引退を示唆している。 [nextpage] ▼第2試合 ライト級 5分3R〇葛西和希(マッハ道場)70.5kg 5位・8勝2敗[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×DARANI(PRAVAJRA/プラヴァージュラ)69.7kg 11位・11勝11敗1分  青森出身、りんご農家生まれの“じょっぱりグラップラー”葛西の2022年2戦目。2022年7月から2021年9月まで平信一、小川道的、長田拓也、林源平を相手に怒涛の4連勝も、2022年3月大会では前修斗王者の松本光史にスプリット判定負け。同じ高田馬場で再起を果たせるか。  青コーナーDARANIは、木村裕斗、近藤有己に判定勝ち後、2022年3月大会でタイミングズバリのサイドキックを渡部拓馬に決め、1R 38秒リアネイキドチョークで一本勝ち。現在3連勝中だ。  25歳のDARANIと26歳の葛西、「この世代の選手がランキングに上がらないといけない。敵は対戦相手だけでは無い」とPANCRASEはリリースに記している。 葛西「圧倒して勝って、タイトル戦線に復帰したいと思います。よろしくお願いします」 DARANI「前回と同じく、PRAVAJRA全勝で行きます。応援よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えで詰める葛西のセコンドにはマッハ。DARANIの右ハイを潰してテイクダウン。サイドを奪う。肩でアゴ押し寝かせる葛西。ヒジを連打し削るとDARANIは脇差し立ち上がろうとするが、それを潰す葛西。下から三角絞めを狙うDARANIを潰してマウントへ。その際で足を戻すDARANIの腕十字狙いをかついで潰してさらにヒジ! 左脇に頭を入れて肩固め狙い。しかし右には抜けられず。蹴り上げ狙うDARANIをさばく。ジャッジ3者が10-9で葛西を支持。  2RもDARANIの蹴りにテイクダウンを合わせる葛西。早々に背中を着かせるも、足を手繰りシングルレッグで持ち上げ立ったDARANIがバック狙い。それを落とした葛西がすぐに胸で圧力かけてハーフで上に。再び左脇に頭を突っ込み、右足を抜いてハーフで肩固め。ここは耐えるDARANIに体を離し、足をさばきパスする葛西。サイドからヒジ連打にDARANIは横三角絞め! しかし葛西は三角の中の腕と左腕をロック。DARANIは足を引き寄せるがタイトには極まらず。2者が葛西、1者がDARANIを支持。  3R、DARANIの右サイドキックが股間に入り中断、再開。オーソドックス構えになる葛西。DARANIは高い右の後ろ廻し蹴りを振るが、それを潰した葛西がサイドに。左で脇差し、右で細かいパウンドを打つと、アメリカーナ狙い。ここは腕を外したDARANIに右ヒジを単発ながら落とす葛西。マウントの際で足を戻すDARANIだが、立ち上がれず。  左で脇差し立ち上がりを試みるDARANI。スタンドに戻した葛西は、詰めてDARANIの捨て身気味の後ろ廻し蹴りを潰したところでブザー。判定は3-0(30-27×2, 29-28)で葛西が勝利した。 [nextpage] ▼第1試合 フライ級 5分3R×前田浩平(GRABAKA)57.15kg 2018年IMMAFオセアニア選手権優勝・4勝5敗[判定0-3] ※28-29×3〇大塚智貴(CAVE)56.8kg 2021年NBTストロー級優勝→階級変更 4勝2敗 『格闘代理戦争』にも出場した前田は、2021年10月に赤崎清志朗に判定勝ち。2022年3月に田代悠生に2R TKO勝ちで2連勝し、メインカード枠に昇格した。  対する大塚は、2021年のネオブラで石井涼馬、朝日向大貴に判定勝ちすると、12月の決勝戦で孫悟空DATEを三角絞めで極めて優勝。しかし、5月22日大会で谷村泰嘉のギロチンチョークにつかまり1R 一本負け。両者ともに上位戦線に上がるために負けられない試合となる。 前田「やっと念願のメインカードに出られるんで、ほかの団体のフライ級が盛り上がっていると言われてるんですけど、僕はPANCRASEが大好きなので、第1試合から盛り上げたいと思います。その上で圧倒して勝ちたいと思っていますので応援よろしくお願いします」 大塚「ちょっと前回の試合でコケちゃったんで、何がなんでも勝ちます。よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの前田、オーソドックス構えの大塚。互いにローの打ち合いから。そこに合わせて前田が組んで両差し。クラッチを下げるも右を差し返した大塚。離れ際に右ヒジは前田。  左アウトローを当てる大塚。前田は左の飛び込みもかわす大塚はボディストレート。大塚は鼻血。前田は右ハイ。ブロッキングする大塚は左で差して押し込み。またも突き放し離れる前田。右ローの大塚に左カウンターを狙う前田。  大塚は右を当ててフラッシュダウンを奪うとギロチンチョークもブザー。3者10-9で大塚を支持。  2R、左サイドキックは大塚。さらにアウトローも。左の高いサイドキックを見せてから組む前田は左で差して押し込みクラッチ。いったん離して右ヒジを入れると、大塚が右目尻から出血。ドクターチェック。  再開は組んだ場面から。右で小手に巻き崩そうとする大塚。戻す前田に体を入れ替える大塚が離れ際にヒジを突く。大塚の左ローに左ストレートを合わせる前田!  左ローを連打する大塚。前田は左の飛び込みをヒット。右ボディストレートの大塚に、左の飛び込みは雨だ。さらに走り込んでのダブルレッグテイクダウン! 金網使い立つ大塚に背中をつかせ鉄槌。3者前田が10-9。  3R、流血する大塚は右フック、左ローから。鼻血で呼吸が苦しい大塚。前田の蹴りがローブローに。中断、再開。右インローも蹴る大塚さらに右から左を当てると前田がダウン! すぐに立ち上がるが、大塚は詰めてラッシュ。組んだ前田はボディロックテイクダウン。  腰を引き寄せ回して背中を着かせると、残り2分半。フルガードの大塚は下からも鉄槌。左でオーバーフックする。前田はアゴ下に頭をつけるも細かいパンチは手数が足りない。蹴り上げて立とうとする大塚を寝かせて足をさばこうとするもブザー。  判定3-0(29-28×3)で大塚が勝利した。 【中止】フェザー級 5分3R藤波勇飛(EXFIGHT/1勝)糸川義人(TURNING POINT MMA/1勝)※藤波勇飛がぎっくり腰による欠場。糸川義人の不戦勝でネオブラッドトーナメント決勝進出。第1部は全5試合に。 [nextpage] 【ポストリミナリー】※メイン枠後に開始 ※18時30分開始予定 TIGET(PPV)配信 ◆第28回ネオブラッドトーナメント準決勝 ▼バンタム級 5分3R〇田嶋 椋(OOTA DOJO/4勝1敗)60.95kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×鬼神光司(CAVE/7勝6敗1分)61.35kg  1R、ともにオーソドックス構え。ジャブを突く田嶋。詰める鬼神はシングルレッグも、片足を掴む鬼神に右のショートを合わせた田嶋がダウンを奪う。すぐに立ち上がった鬼神が右クロスで押し返すと金網まで詰めると再びシングルレッグからダブルレッグへ。両足を束ねる鬼神に、金網に上体を立てる田嶋は股の間に腕を差し込みスイッチ狙い。  金網使い立つ田嶋は、体を入れ替え、打撃勝負。ジャブ、ストレートを入れる。鬼神は右フックで応戦。アッパーも入れて組に行く。金網背にする田嶋に、ダブルレッグに切り替え尻を着かせる鬼神。しかし金網使い立つ田嶋。3者10-9で田嶋のラウンドに。  2R、間合いを保ちながら左右から右ヒジも突く田嶋。鬼神はシングルレッグも。そこに右アッパーを突く田嶋。足を変えてシングルレッグの鬼神だが、切る田嶋。  スタンドで左から右、ボディ当てて右フックの鬼神はダブルレッグテイクダウン! ここも立ち上がる田嶋だが、「ドロドロの展開を」と宣言した鬼神は前に。  左ボディを突いて前進し、金網に詰めてみたびダブルレッグで尻餅を着かせる。手を着いて寝ない田嶋は空いた右手でこつこつとパンチしながら立ち上がり。鬼神は左足にシングルレッグも剥がす田嶋。鬼神は左右で右フックを振って、田嶋に金網を背にさせる。ジャッジは2名が10-9で田嶋、1者が鬼神につけた。  3R、左フックを振る鬼神はシングルレッグからダブルレッグへ。差し上げる田嶋はケージ背に倒れず。四つに組んで体を入れ替える田嶋に、すぐに体を入れ替え、押し返して前に出る鬼神は左右を振り、右アッパーを突く。さらに右ロングフック。さばく田嶋は受けて手首を持ち、離れる。右を返す田嶋だが、圧力をかけ続ける鬼神にケージを背にし続けてブザー。判定は割れて田嶋が勝利した。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R×持田哲兵(mma ranger gym/2勝2敗)61.05kg[2R 2分28秒 三角絞め]〇上田祐起(reliable/4勝6敗1分)60.15kg  1R、オーソドックス構えの持田に、サウスポー構えの上田は右ジャブから左の蹴りを当てる。左ストレートを突く上田。持田はカウンター狙いから入るも、左ストレートを浴びてダウン。下から抱き着く持田。いったん体を離した上田。3者10-9で上田のラウンド  2R、右ジャブを突く上田。持田が左前手でフックを狙う。前進するもまたも左を浴びてダウンする持田。上田はマウントを奪い、しがみつく持田を剥がしてヒジを押し付けるが、首を巻き込みブリッジで返す持田。そこに上田は三角絞めを合わせてタップを奪った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R×大野友哉(パラエストラ千葉/1勝)56.75kg[1R 1分03秒 リアネイキドチョーク]〇伊藤まこと(パラエストラ柏/2勝)56.55kg  1R、詰めて組む大野に金網背にした伊藤が崩して先に首に腕を回し、すぐにリアネイキドチョークで足をかけてタップを奪った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇余 勇利(マッハ道場)70.65kg[判定3-0] ※30-27×3×望月貴史(BRAVE GYM)70.25kg  1R、右ローを当てるサウスポー構えの余。望月はシングルレッグへ。そこにヒジを落とす余。押し込み左で差してクラッチする望月。しかしクラッチし体を入れ替える余が押し込む。四つでヒザを突くと崩しへ。右足をかけて崩そうとする望月。残す余が右足小外がけでテイクダウン!  下から足を手繰り立ち上がり、シングルレッグでドライブして倒そうとする望月だが、倒れない余。ダブルレッグに切り替えた望月だが、余は耐える。ジャッジ3者10-9で余を支持。  2R、望月がシングルレッグ、ダブルレッグで引き出しテイクダウン! しかし金網まで這う余が上を取り鉄槌。  スタンドに戻す余。再び前進しシングルレッグは望月。バック狙いの望月をさばき上になる余。立ち上がろうと背中を見せた望月の後頭部にパンチする余。さらに鉄槌連打も。離れた余に、詰める望月もブザー。3者余のラウンド。  3R、右ミドルから突っ込む望月だが、さばく余に下になる望月だ。そこにインサイドに入り鉄槌連打の余。三角絞め狙いの望月もかけせない余。右ミドルを打つ望月。さらにワンツーで前に出るが、ここもさばく余が上に。いったん体を離すとブレークに。  スタンド再開。右ミドルは余。望月の入りにダブルレッグテイクダウン! 残り1分、上を取る余に、蹴り上げの望月。余は中腰のパウンドからガードの中に入り左右を振り、ブザー。判定は3-0(30-27×3)で余が勝利した。
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